毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これからきくのは嬰ヘ短調のトッカータ(BWV910)。鈴木雅明が2018年に録音した「Bach Toccatas」には、7曲のトッカータが収録されており、このBWV910はそのおわりにおかれています。BWV910はおおきく4部分からなり、そのはじまりはまさにトッカータというべき鮮烈さ。これに勢いのあるフーガ、焦燥感のあるプレスト・エ・スタッカート、そしてトッカータ風のパッセージが挿入されるフーガへとつながっていきます。終曲のフーガはのちのバッハにはない破格な魅力があります。鈴木が若いころだと、もっと前のめりに弾いたと思うのですが、そこは年輪ということなのでしょう。もっとも、師のトン・コープマンは、勢いのある曲だといまでも前のめりですが。

CD : BIS-2221(BIS Records)

BIS-2221

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先週からきいている、鈴木雅明のチェンバロによる「Bach Toccatas」(2018年録音)。これからきくニ長調のトッカータには、初期稿(BWV912a)と後期稿(BWV912)が伝承されているのですが、ここで演奏されるのは後期稿のほう。鈴木が弾いているのは、ウィレム・クレースベルヘンの1982年製のチェンバロ(拡張されたルッカースにもとづく)です。

CD : BIS-2221(BIS Records)

BIS-2221

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復活節前第2日曜日(四旬節第5日曜日)にきくのは、ハンス・ファーイウスによる「主なる神よ、われを憐れみたまえ」(BWV721)です。このコラールは、先週、ジャン・フランソワ・パイヤールたちによる管弦楽編曲でもききましたが、こんどはオリジナルのオルガンできくことにします。オリジナルといっても、曲の真作性には疑義がもたれていますが、美しい曲なのできかないのはもったいない。ファーイウスの弾くのは、カルスクローナ(スエーデン)の聖フレドリキ教会のオルガンで、カルマル(スエーデン)のラーシュ・ヴァルベルイが1762年から1764年にかけて建造したもの。録音は1988年です。

CD : BIS-CD-397/98(BIS Records)

BIS-CD-397/98

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今週きいているのは、鈴木雅明の「Bach Toccatas」。2018年に録音されたこのCDから、収録順にトッカータを楽しんでいます。これからきくのは、ホ短調のトッカータ(BWV914)。音楽は3部分からなっていますが、鈴木の演奏では切迫感のあるフーガがききどころでしょうか。たんに勢いがあるだけでなく、練れた味も感じさせます。使用楽器は、ウィレム・クレースベルヘンの1982年製のチェンバロです。

CD : BIS-2221(BIS Records)

BIS-2221

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これからきくのは、ハ短調のトッカータ(BWV911)。奏者は今週これまできいてきた鈴木雅明で、使用楽器はウィレム・クレースベルヘンによる1982年製チェンバロ(拡張されたルッカースにもとづく)です。このトッカータが収録されているのは、2018年に録音された「Bach Toccatas」。収録順は番号順ではなく、BWV915、BWV913、BWV916、BWV911、BWV914、BWV912、BWV910という順で、その順番できいています。

CD : BIS-2221(BIS Records)

BIS-2221

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昨日は受胎告知の祝日で休みましたが、今日からはまた鈴木雅明の「Bach Toccatas」(2018年録音)を楽しみます。これからきくのは、ト長調のトッカータ(BWV916)。鈴木の弾くのは、ウィレム・クレースベルヘンによる1982年製チェンバロで、この楽器は拡張されたルッカースにもとづいています。

CD : BIS-2221(BIS Records)

BIS-2221

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受胎告知の祝日(3月25日)にきくのは、ジャン・クロード・ツェーンダー(オルガン)によるコラール「輝く曙の明星のいと美わしきかな」。同名オルガン・コラールにはBWV763(真作性に疑義)、BWV764、BWV739がありますが、ここできくのはBWV764です。ツェーンダーの弾くのは、ハンブルクの聖ヤコビ教会のアルプ・シュニットガー・オルガン(1689年から1693年にかけて建造)。録音は2006年です。ちなみに、聖ヤコビ教会は、バッハの伝記には必ず登場する、ゆかりの教会で、1720年11月に同教会のオルガン奏者として採用試験を受けています。

CD : Carus 83.193(Carus)

Carus 83.193

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今日これからきくのは、昨日からききはじめた鈴木雅明の「Bach Toccatas」。7曲のトッカータは、BWV915、BWV913、BWV916、BWV911、BWV914、BWV912、BWV910という順で収録されていて、昨日のBWV915から収録順に楽しむ予定。今日きくのはニ短調のトッカータ(BWV913)で、鈴木はバッハによる改訂稿(後期稿)によって弾いています。弾いている楽器は、ウィレム・クレースベルヘンの1982年製のチェンバロ(拡張されたルッカースにもとづく)です。

CD : BIS-2221(BIS Records)

BIS-2221

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今週から来週にかけてきくのは、鈴木雅明が2018年に録音した「Bach Toccatas」です。このCDには、7曲のトッカータが、BWV915、BWV913、BWV916、BWV911、BWV914、BWV912、BWV910という順で収録されており、今日のBWV915から順番に楽しみます。楽器は、ウィレム・クレースベルヘンの1982年製のチェンバロ。拡張されたルッカースの楽器にもとづいています。

CD : BIS-2221(BIS Records)

BIS-2221

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復活節前第3日曜日(四旬節第4日曜日)にきくのは、ジャン・フランソワ・パイヤールとパイヤール室内管弦楽団による「主なる神よ、われを憐れみたまえ」(ERATO ECD 88020)です。このコラールは、1983年に録音されたアルバムに収録されたもの。真作性に疑義はあるのですが、思いのほか魅力的なパイヤールによる編曲で、パイヤールらしからぬ渋さもあり、カンタータのかわりにきくことにしました。アルバムは、「パッヘルベルのカノン」と「アルビノーニのアダージョ」をフィーチャーしたものですが、バッハのほか、フランチェスコ・ボンポルティとかヨーハン・メルヒオール・モルターといっためずらしい音楽家の曲も収録されています。

ECD 88020

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これから楽しむのは、リサ・グード・クラウフォードによる「ゴルトベルク変奏曲」です。クラウフォードは、ハーヴァード大学に学んだアメリカのチェンバロ奏者。バッハの録音は、この「ゴルトベルク変奏曲」と「半音階的幻想曲とフーガ」などを収録したCDのみのようです。「ゴルトベルク変奏曲」の録音はバッハ記念年の2000年。使用楽器は明記されておらず、不明です。8年後に録音された後者のCDでの使用楽器は、ウンターリンデン美術館所蔵のヨハネス・ルッカースのオリジナル・チェンバロ(1624年)なので、オバーリンで録音された前者とはちがうことは確実です。なお、小さくてわかりにくいと思いますが、ジャケット写真は「ゴルトベルク変奏曲」を樹として描いたもの。幹(アリアとダ・カーポのアリア)から30本の枝(30の変奏)が伸びているようすです。

CD : CRC 2899(Centaur)

CRC 2899

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これからきくのは、グスタフ・レオンハルトによるフランス組曲第2番(BWV813)。同曲を前回きいたのもレオンハルトでしたが、そちらはチェンバロでの演奏。ここできくのはクラヴィコードによる演奏で、ブログをはじめた2007年にきいた「ファンタジーとフーガ イ短調 BWV904」と同じCD(「クラヴィコード・リサイタル」1988年録音)に収録されたものです。ほかにクリスティアン・リッター、フリーデマン、エマヌエル両バッハの作品も収録されています。

CD : 422 349-2(PHILIPS)

422 349-2

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今週ここまで、ナディア・ラブリ(フルート)、リュック・ボーセジュール(ピアノ)、カミーユ・パケット(チェロ)たちによる「Flute Passion: Bach」(ANALEKTA AN 2 8921)を楽しんできました。しかし、これからきくイ短調のパルティータはラブリのみの登場となります。ここでのラブリもこれまでと同じく、清潔感のある、すなおな吹きぶり。使用しているパウエル社製木管フルートは金管にくらべ、音色はやはり丸く、あたたかみが感じられます。

AN 2 8921

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これからきくのは、ナディア・ラブリたちによるロ短調のフルート・ソナタ(ANALEKTA AN 2 8921)です。原曲はオブリガート・チェンバロとフルートのためのソナタ(BWV1030)で、ここではラブリ(フルート)、リュック・ボーセジュール(ピアノ)、カミーユ・パケット(チェロ)という編成で演奏しています。ラブリはじつになめらかな吹きっぷりで、凝ったフレージングやアーティキュレーションは意識的に避けているようにも感じられますが、しかし、それはそれでとても楽しめます。使用楽器は、14金メカニズムのパウエル社製木管フルート、ヤマハのピアノ(CFIII)、ニコラ・エミリ・シェルピタルのチェロにバロック弓です。

AN 2 8921

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今夜きくのは、ナディア・ラブリのフルート、リュック・ボーセジュールのピアノ、カミーユ・パケットのチェロで、ト長調のトリオ・ソナタ(ANALEKTA AN 2 8921)。原曲は2本のフルートと通奏低音のためのソナタ(BWV1039)で、これはガンバ・ソナタ第1番と同じ曲です。ボーセジュールはチェンバロも弾くので、この録音(2019年)でもチェンバロという選択肢もあったはず。録音をきくかぎりその選択はなかなか魅力的な演奏として結実しており、モダンなフルートと無批判にチェンバロをあわせる必要はないな、と再確認しました。

AN 2 8921

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