ヘルマン・シェルヘンとウィーン国立歌劇場管弦楽団が、1962年に録音した管弦楽組曲(TAHRA TAH West 3003-3004)。週後半はこのアルバムを、番号順に楽しんできました。これからきく第4番の序曲もやはりゆっくりした演奏。演奏時間でいうと11分11秒です。この演奏時間、このブログで直近にきいた、2010年録音のコンチェルト・ケルンの演奏時間が11分2秒なので、ほぼ同じです。
なのに「ゆっくり」とはどういうことかというと、コンチェルト・ケルンは前半後半のくり返しを励行しており、シェルヘンは前半後半ともにくり返しなしだということ。つまり、もしシェルヘンがくり返しを励行していれば、演奏時間は20分にもおよぶものになったはずです。解説書には1954年の録音との演奏時間の比較が掲載されてるのですが、1962年の録音は、レジュイサンスをのぞき、すべて遅くなっています。