毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




昨日からききはじめた、フランク・トゥンスとベルトラン・キュイエによる「Johann Sebastian Bach: Sonate e Partite per il Flauto Traversiere」。今日きくのは収録順どおりの無伴奏フルートのためのパルティータ(BWV1013)。トゥンスのフルートは、ピエール・ガブリエル・ビュッファルダンにもとづく、ジョヴァンニ・タルディーノの2019年製。ごくわずかの音をのぞき、ひたすら16分音符が連なるアルマンドでも、トゥンスの演奏はこまやかなアーティキュレーションゆえ、それをまったく感じさせないおもしろさがあります。おわりに近い44小節(後半はくり返しなしで演奏)からは自在な装飾もあって、興趣が一気にもりあがります。

CD : RAM 1908(RAMÉE)

RAM 1908

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今日からきいていくのは、フランク・トゥンスとベルトラン・キュイエによる「Johann Sebastian Bach: Sonate e Partite per il Flauto Traversiere」です。このアルバムは2020年の録音。BWV1034、BWV1013、BWV1039、BWV1030bのオリジナル4曲と、フランス組曲第6番のアルマンドを独奏フルート用に編曲した1曲が収録されています。ここできいていくのはオリジナルの4曲で、今日楽しむのは収録順どおりホ短調のソナタ。なお、トゥンスの吹くのは、ジョヴァンニ・タルディーノの2019年製フルート(ピエール・ガブリエル・ビュッファルダンにもとづく)で、キュイエが弾くのは、ブルース・ケネディの1985年製チェンバロ(ミヒャエル・ミートケにもとづく)です。

CD : RAM 1908(RAMÉE)

RAM 1908

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これからきくのはアンジェラ・ヒューイットのピアノで、ホ短調のデュエット(「クラヴィーア練習曲集 第3部」)。このホ短調をふくめた4曲のデュエットは、ヒューイットが1985年に録音したアルバム(Deutsche Grammophon 419 218-2)に収録されており、四旬節期間中の日曜日は、来週以降も、ヘ長調、ト長調、イ短調と、のこるデュエットをきいていく予定です。なお、今日は復活節前第6日曜日(四旬節第1日曜日)にあたります。

419 218-2

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今週のバッハは、サーストン・ダートの「フランス組曲集」(DECCA 482 9398)を番号順に楽しんできました。トーマス・ゴフ製作のクラヴィコードを弾いての録音で、この楽器による全曲録音はめずらしく、いまでも貴重な録音といえます。また、ダートのアルバムには、クラヴィコードのほかにもめずらしい選択があり、それがくり返しの省略です。くり返し省略については評価が分かれるところですが、そのためにCD1枚に全曲が収録されています。これからきくホ長調の第6番ももちろんくり返しは省かれていて、10分を切る演奏時間です。

482 9398

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今夜きくのは「ビュッケブルクのバッハ」と呼ばれる、ヨーハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハのニ短調のシンフォニア(交響曲)です。ヨーハン・クリストフ・フリードリヒは1732年に生まれ、1750年にビュッケブルク宮廷のチェンバロ祖者となり、1759年にはコンサートマスターに就任。そして1795年に亡くなっています。3楽章からなるニ短調のシンフォニアは、1768年の日付をもつ筆写譜で伝承されており、筆写譜には4声のシンフォニア(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音)と表記されています。演奏はベルナール・ラバディ指揮のル・ヴィオロン・デュ・ロワで、1996年録音の「Music of Bach's Sons」(Dorian DOR-90281)に収録されています。ラバディたちの演奏は、いつものようにさらりとした美しさがあるのですが、もうちょっと、どぎつさがあってもよかったかと。

DOR-90239

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これから楽しむのはト長調のフランス組曲。演奏は今週レギュラーできいてる、サーストン・ダートの「フランス組曲集」(DECCA 482 9398)に収録されたもので、アルバムの録音は1961年です。ダートはトーマス・ゴフ製作のクラヴィコードを弾き、親密な音楽を美しく再現しています。なかでもサランバンドやガヴォットでは、チェンバロ以上にバッハ家でのくつろいだ時間を彷彿させます。

482 9398

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サーストン・ダートによるフランス組曲を、番号順に楽しんでいる今週。1961年録音の「フランス組曲集」(DECCA 482 9398)では、ダートはチェンバロではなくクラヴィコードを選択しており、その家庭的とでもいえる親密さを楽しむことができます。これからきくのは第4番。第3番まではすべて短調曲でしたが、第4番からは長調曲で、より家庭的な雰囲気を感じさせます。なお、ダートが弾くクラヴィコードは、同時代の製作者、トーマス・ゴフによる楽器です。

482 9398

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バッハをはなれて(でもバッハの近く)今夜きくのは、ヨーハン・ヨーアヒム・クヴァンツのフルート協奏曲。音源はフランク・トゥンスとレ・ビュッファルダンによる「クヴァンツ:フルート協奏曲集」(ACCENT ACC 24258)で、アルバムにはト短調、ニ短調、イ短調、ト長調の4曲が収録されています。音楽はバッハの息子世代と共通性のあるもので、イ短調協奏曲の第1楽章あたりは、カール・フィーリップ・エマーヌエルの曲といわれたら信じてしまいそうです。著名なフルート奏者の名を冠したレ・ビュッファルダンは、フランソワ・フェルナンデスをはじめとする6名で編成。録音は2011年です。

ACC 24258

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今週のバッハは、サーストン・ダートによるフランス組曲を楽しんでいます。6曲の組曲が収録された「フランス組曲集」(DECCA 482 9398)は1961年の録音。使用楽器はトーマス・ゴフ製作のクラヴィコードです。これからきくのはロ短調の第3番。ベーブング(ヴィブラート)をまじえ、親密な情感を表現した演奏は、60年ほどまえの録音ですが、まだじゅうぶん楽しめます。

482 9398

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昨日からききはじめた、サーストン・ダートによる「フランス組曲集」(DECCA 482 9398)。このアルバムは、ダートがクラヴィコードを弾いて1961年に録音したもので、そのクラヴィコードはトーマス・ゴフ製作の楽器です。ゴフは前職が弁護士というめずらしい経歴の鍵盤楽器製作家で、写真家兼鍵盤楽器製作家のハーバート・ランバートに楽器製作を学んだとのことです。ゴフの楽器(歴史的楽器をモデルにしたわけではない)はダートやジョージ・マルコムといった演奏家にも支持されていたようで、「ハープシコードのスタインウェイ」といわれたといいます。録音から干支が一巡しており、音の鮮度はそれほどではありませんが、今日きく第2番でもその響きを楽しむことができます。

482 9398

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今週きいていくのは、サーストン・ダートが1961年に録音した「フランス組曲集」(DECCA 482 9398)です。このアルバムに収録された6曲の組曲は、すべてクラヴィコードで演奏されており、なかなか貴重な音源となっています。きいていくのは番号順どおり、第1番から。クラヴィコードはトーマス・ゴフ製作の楽器。ただし、歴史的楽器をモデルにしてはいないはずです。

482 9398

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復活節前第7日曜日(四旬節前日曜日)にきくのは、フィリッペ・ヘレヴェーゲ(フィリップ・ヘレヴェッヘ)たちによる「見よ、われらエルサレムにのぼる」(BWV159)です。このカンタータは1729年2月27日に初演されたもので、アリオーソ(バス)とレチタティーヴォ(アルト)、アリア(アルト)とコラール(ソプラノ)、レチタティーヴォ(テノール)、アリア(バス)、コラールという構成。楽器編成はオーボエ、弦楽、通奏低音という、ごく一般的なものです。ヘレヴェーゲの録音は2007年。独唱はマシュー・ホワイト、ヤン・コボウ、ペーター・コーイ、合唱は独唱者をふくむパート3名で編成されています。

CD : HMC 901998(harmonia mundi)

HMC 901998

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これから楽しむのは、リコーダーのシュテファン・テミングをフィーチャーした「Leipzig 1723」に収録されている、チェンバロ協奏曲第6番(BWV1047)です。アルバムの副題には「Bach and His Rivals for the Tomaskantor Position」とあり、トマスカントル職をバッハと競ったライバルたちのリコーダー協奏曲が6曲収録されています。

テミングは1978年のケープタウン生まれ。録音も活発におこなっています。共演するのは、ペーテル・バルシをリーダーとするカプリコルヌス・コンソート・バーゼル(朝吹園子が参加)。チェンバロ独奏は1984年生まれのゼバスティアン・ヴィーナントで、もう1名のリコーダー独奏はヴィープケ・ヴァイダンツ。録音は2020年です。

なお、エルプグートとカペラ・イェネンシスによる、同じ「Leipzig 1723」という表題のアルバム(ACCENT ACC 30598)が、2023年3月に発売される予定です。こちらのアルバムは同趣旨のカンタータ版(バッハはBWV22とBWV23が収録されています)とでもいうべきもので、録音は2022年です。

CD : ACC 24375(ACCENT)

ACC 24375

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これから楽しむのは、アンドリュー・ランジェルのピアノよる「フーガの技法」(STEINWAY & SONS 30012)。収録された全20曲中、コントラプンクトゥス第1番から第10番まではすでに早朝にきいており、これからきくのはのこり10曲です。のこりの曲の収録順は、コントラプンクトゥス第11番、拡大・反行のカノン、8度のカノン、コントラプンクトゥス第12番と第13番(ともに正像・逆像の順)、10度のカノン、12度のカノン、3つの主題によるフーガ(未完)です。使用ピアノは「STEINWAY & SONS」レーベルですので、スタインウェイのモデルD #586518(ニューヨーク)。録音は2011年です。

30012

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先週からきいてきたヨヴァンカ・マルヴィルの「J.S.BACH Keyboard works」。のこすところは、これからきくホ長調のパルティータのみとなりました。このパルティータは無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番(BWV1006)を編曲したもので、これまでと同じくクラヴィコードで演奏されています。BWV1006はヴァイオリンもすばらしいのですが、リュート、ギター、チェンバロなど、さまざまな楽器で演奏されている人気曲で、どれもみな楽しめます。なお、マルヴィルの弾くクラヴィコードは、トーマス・シュタイナーの1999年製。録音は2011年です。

CD : Passacaille 970(Passacaille)

Passacaille 970

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