今週のバッハは、ヨゼフ・ケレメンの「Johann Sebastian Bach Berühmte Orgelwerke」(2017年録音)の収録曲から、自由曲のみをきいてきました。ケレメンは、1957年、ブダペスト生まれのオルガン奏者。指揮もおこなっているようですが、活動の中心はやはりオルガンで、バッハだけでなく、ハンス・レーオ・ハスラーの録音プロジェクトなど、なかなか精力的です。ここできくアルバムはバッハのオルガン全集プロジェクトの第1弾で、これからきくのはその掉尾におさめられたパッサカリアとフーガ(BWV582)。フーガの終結直前の全休止には、短いものですが即興が挿入されています。使用オルガンはクリストフ・トロイトマンによるグラウホフの聖ゲオルク修道院教会(ヒレブラント社が1989年から1992年、2006年に修復)のそれです。
CD : OC 465(OEHMS CLASSICS)