毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これからきくのは、ハビエル・ヌニェスのチェンバロで、シンフォニア第9番(BWV795)です。ヌニェスのアルバム「Johann Sebastian Bach / Afectus / Harpsichord Works」から、ハ短調のファンタジー(BWV906)とこのヘ短調のシンフォニア、どちらをきこうか迷ったのですが、「ヘ短調は、温和で落ち着いていると同時に、深く重苦しく、何かしら絶望と関係があるような死ぬほどの心の不安を表すように思える」(山下道子訳「マッテゾンの調性格論」)ということで、受難週(聖週間)にふさわしいかと、こちらに決めました。ヌニェスの弾くチェンバロは、ヤン・カルスベークの2003年製(ミヒャエル・ミートケの1710年製による)のそれで、録音は2015年です。

Digital : AD 108(ARCANA)

AD 108

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聖金曜日に視聴するのは、カール・リヒターたちによる「ヨハネ受難曲」(ユニバーサル ミュージック UCBG-1153)。収録は1970年、ディーセン・アム・アンマーゼーのクロスター修道院付属教会でおこなわれました。1971年に収録の「マタイ受難曲」とは、演出がまったくことなり、宗教画が映し出されている時間が長く、どういうわけか演奏風景は少なめになっています。リヒターの指揮ぶりをたっぷり、と期待すると少々難があるのですが、リヒターの音楽はいつもどおりです。ただし、コラールは作為的もきこえるところもあって、とくに終曲のコラールは感動的ながらも、もっとすっきりでもよかったようにも思えます。それはともかく、これから第1部を、そして夜に第2部を、ひさびさにじっくり視聴することにします。

UCBG-1153

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今日もきくのは、ハビエル・ヌニェスが2015年に録音した「Johann Sebastian Bach / Afectus / Harpsichord Works」で、ト短調のプレリュード。このBWV928は「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」所収の曲で、所収されたプレリュードをまとめた「9つの小さなプレリュード」のひとつです。使用楽器はこれまでと同じく、ミヒャエル・ミートケの1710年製による、ヤン・カルスベークの2003年製のチェンバロ。なお、明日は聖金曜日なので、ヌニェスのアルバムは1日休み、受難曲をきくことにしています。

Digital : AD 108(ARCANA)

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これからきくのは半音階的幻想曲とフーガ(BWV903)。昨日までと同じく、ハビエル・ヌニェスのチェンバロで、使用楽器はヤン・カルスベークの2003年製((ミヒャエル・ミートケの1710年製による)のそれです。幻想曲(ファンタジー)は、めまぐるしい感情表出がみられ、「Afectus」のアルバム表題にふさわしい選曲です。

Digital : AD 108(ARCANA)

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昨日からききはじめたハビエル・ヌニェスの「Johann Sebastian Bach / Afectus / Harpsichord Works」(2015年録音)。今日きくのはホ短調のリュート組曲(BWV996)ですが、伝承された筆写譜に「ラウテンヴェルクで」(リュート・チェンバロ)とあり、じっさいリュート・チェンバロでの録音もあります(このブログできいたエリザベス・ファーなど)。ヌニェスの弾くのはリュート・チェンバロではなく、ヤン・カルスベークが2003年に製作したチェンバロ(ミヒャエル・ミートケの1710年製の楽器による)です。

Digital : AD 108(ARCANA)

AD 108

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今週きいていくのは、セビリア生まれのチェンバロ奏者、ハビエル・ヌニェスの「Johann Sebastian Bach / Afectus / Harpsichord Works」です。さまざ感情が表出される鍵盤楽器用の有名曲を収録したもので、収録曲から5曲を選んできいていきます。これからきくのは、「初期の作品と思われるが、偽作説がある」(『バッハ事典』)という、イ短調のプレリュードとフーガ(BWV895)。使用楽器はヤン・カルスベークが2003年に製作したチェンバロ(ミヒャエル・ミートケの1710年製の楽器による)で、録音は2015年です。

Digital : AD 108(ARCANA)

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今日は復活節第1日の1週間前、棕櫚の日曜日(枝の主日)にあたります。と同時に3月25日なので受胎告知の祝日でも。両日のどちらのためのカンタータをきくかということですが、今年は棕櫚の日曜日用の「天の王よ、汝を迎えまつらん」(1714年3月25日初演)をきくこととし、演奏はカール・リヒター指揮、ミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団と独唱者たちのもの(ARCHIV PRODUKTION 439 374-2)を選びました。編成されたリコーダーは、フルートではなくリコーダーをもちいているのですが、素朴なリコーダーとビブラートたっぷりのヴァイオリンによるソナタは、いまとなっては不思議な響きです。

439 374-2

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今週のバッハは、ヨゼフ・ケレメンの「Johann Sebastian Bach Berühmte Orgelwerke」(2017年録音)の収録曲から、自由曲のみをきいてきました。ケレメンは、1957年、ブダペスト生まれのオルガン奏者。指揮もおこなっているようですが、活動の中心はやはりオルガンで、バッハだけでなく、ハンス・レーオ・ハスラーの録音プロジェクトなど、なかなか精力的です。ここできくアルバムはバッハのオルガン全集プロジェクトの第1弾で、これからきくのはその掉尾におさめられたパッサカリアとフーガ(BWV582)。フーガの終結直前の全休止には、短いものですが即興が挿入されています。使用オルガンはクリストフ・トロイトマンによるグラウホフの聖ゲオルク修道院教会(ヒレブラント社が1989年から1992年、2006年に修復)のそれです。

CD : OC 465(OEHMS CLASSICS)

OC 465

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今週のバッハは、ヨゼフ・ケレメンの「Johann Sebastian Bach Berühmte Orgelwerke」から、自由曲を抽出してきいています。じっさいには自由曲のほかに、コラールなども収録されており、昨日のプレリュードとフーガ(BWV534)と今日これからきくフーガ(BWV572)のあいだには3曲が挿入されています。録音は2017年、オルガンはクリストフ・トロイトマンによるグラウホフの聖ゲオルク修道院教会のそれです。

CD : OC 465(OEHMS CLASSICS)

OC 465

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今日もきくのはヨゼフ・ケレメンのオルガンで、ヘ短調のプレリュードとフーガ(「Johann Sebastian Bach Berühmte Orgelwerke」)。このBWV534、ヴァイマールでの「『イタリア体験』後の新境地を示す作品のひとつ」(『バッハ事典』)というこもあって、中々の力作です。ケレメンの演奏では、プレリュードとフーガをレジストレーションでくっきり対比(浮遊するようなプレリュードと重々しいフーガ)。さらにフーガでは、途中の主題の提示においても、同じようにレジストレーションに変化を付けています。使用楽器は、クリストフ・トロイトマンが建造したグラウホフの聖ゲオルク修道院教会のオルガンです。

CD : OC 465(OEHMS CLASSICS)

OC 465

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今週のバッハは、ヨゼフ・ケレメンの「Johann Sebastian Bach Berühmte Orgelwerke」(2017年録音)から、自由曲のみを収録順に楽しんでいます。今日、春分の日にきくのはハ長調の協奏曲。このBWV595の原曲は、ヴァイマールのヨーハン・エルンスト公子のヴァイオリン協奏曲で、バッハはその協奏曲の第1楽章をオルガンのための協奏曲に編曲しています(全曲をチェンバロ用に編曲したBWV984もあり)。ケレメンの使用楽器は、クリストフ・トロイトマンによる聖ゲオルク修道院教会のオルガン(グラウホフ)です。

CD : OC 465(OEHMS CLASSICS)

OC 465

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これからきくのは、ヨゼフ・ケレメンのオルガンで、ハ短調のファンタジーとフーガ。このBWV562は自筆譜で伝承されてはいますが、フーガは27小節のみの断章なので、実質的にはファンタジーということになります。ケレメンの弾くのは、クリストフ・トロイトマンが1734年から1737年にかけて建造した、グラウホフの聖ゲオルク修道院教会のオルガン(1989年から1992年、2006年にヒレブラント社が修復)。録音は2017年です。

CD : OC 465(OEHMS CLASSICS)

OC 465

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今週きくのは、ヨゼフ・ケレメンが2017年に録音した「Johann Sebastian Bach Berühmte Orgelwerke」。このアルバムに収録されたさまざまなオルガン曲の中から自由曲のみを選び、収録順にきいていく予定です。まず今日きくのは、重々しさのある、いかにもオルガン曲なハ短調のプレリュードとフーガ(BWV546)。使用楽器は、ドイツはグラウホフの聖ゲオルク修道院教会のオルガン(クリストフ・トロイトマンが1734年から1737年にかけて建造)です。

CD : OC 465(OEHMS CLASSICS)

OC 465

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復活節前第2日曜日(四旬節第5日曜日)にきくのは、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによる「イエスよ、わが喜び」(BWV227)。この日のためのカンタータが伝承されていないための代替ですが、代替というのがはばかられるほど、このモテットはじつに美しく深い音楽です。クイケンたちの録音(1992年)では、一部をパート・ソロとしながらも、基本的はパート3人から6人の合唱で歌っています。また、コラールはことばを噛みしめるように、ゆっくりめの歌唱です。

CD : ACC 24331(ACCENT)

ACC 24331

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これからきくのは、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるモテット「主に向かいて新しき歌を歌え」です。四旬節の期間中は、カンタータは1曲をのぞき伝承がなく、カンタータのそのかわりにクイケンたちの「モテット集」(1992年)から収録順にきいてきました。順番では「イエスよ、わが喜び」、そして四旬節にふさわしいとはいえない「主に向かいて新しき歌を歌え」なので、受胎告知の祝日のためのカンタータを明日にくりあげ、今日は「イエスよ、わが喜び」をきこうかとも。しかし、まず今日は「主に向かいて新しき歌を歌え」、明日の復活節前第2日曜日(四旬節第5日曜日)に「イエスよ、わが喜び」ということにおさめておきます。

CD : ACC 24331(ACCENT)

ACC 24331

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