これからきくのは、ジェフリー・トーマスとアメリカン・バロック・ソロイスツによるミサ曲ロ短調(BWV232)です。ふだんならカンタータをきくところですが、この日のためのカンタータは録音がすくなめなので、かわりに録音のおおいミサ曲ロ短調ですごすことにしました。ようするに、来年度以降のための調整ということです。
トーマスたちの録音は1992年。独唱者はジュリアン・ベアード、ジュディス・ネルソン、ナンシー・ゼルストラ、ジェニファー・レーン、ゾイラ・ムニョス、スティーヴン・リッカース、ベンジャミン・バターフィールド、パトリック・ロマーノ、ウィリアム・シャープ、ジェイムス・ウィーヴァーで、みな合唱も歌い、リピエーノ歌手をふくめて合唱は24名です。
管弦楽は最大26名からなり、バッソーノ・グロッソ(16フィート)がくわえられ、通奏低音が強化されています。ちなみに、バッソーノ・グロッソは「ヨハネ受難曲」の1749年稿で指定された楽器で、トーマスはコントラファゴット=バッソーノ・グロッソと考えているようです。ただし、バッハがじっさいにどんな楽器を想定していたのかはよくわかっていません。
CD : 3-7194-2 Y6x2(KOCH)