今日は初秋らしいとてもよい天気。京都の寺社仏閣はにぎわっているだろうと、窓の外をながめながら想像していました。さて、今日のバッハは日曜日恒例のカンタータで、三位一体節後第15日曜日のための「汝なにゆえにうなだれるや、わが心よ」です。1723年9月5日に初演されたこのBWV138は、「コラールをレチタティーヴォ、アリア、アリオーソ等の当世風諸形式と結合したカンタータで、次年度におけるコラール・カンタータの先駆をなす」(『バッハ事典』)もの。内省的な旋律に導かれる第1曲のレチタチィーヴォとコラール合唱は、ちょっと秋のもの悲しさにつながる美しさがあります。演奏は先週にひき続きコープマンたちによるものです。
CD : WPCS-10344/6(ワーナーミュージック・ジャパン)