毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日から週をまたいできいていくのは、ジルベール・ベッジーナとアンサンブル・バロック・ド・ニースの「BACH Concertos pour violon」です。アルバムにはバッハのヴァイオリン協奏曲が3曲と、ヴィヴァルディの「調和の霊感」から2つのヴァイオリンのための協奏曲(作品3第8番)が収録。ここではバッハの3曲のみを収録順に楽しむことにし、まずきくのはヴァイオリン協奏曲第2番(BWV1042)です。指揮と独奏ヴァイオリンはベッジーナ。録音は2005年です。

CD : Lidi 0301175-06(Ligia Digital)

Lidi 0301175-06

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今週きいているのは、ベアトリス・マルタン、パトリック・コーエン・アケニヌとレ・フォリー・フランセーズの「Johann Sebastian Bach: Concertos pour Clavecin BWV 1052, 1053, 1055, 1056」。収録された4曲の協奏曲を順番に楽しんでおり、これからきくのはチェンバロ協奏曲第2番(BWV1053)です。マルタンとレ・フォリー・フランセーズ(5名編成)は、ともに表出力豊かな音楽を紡いでおり、録音(2009年)も美しく、音楽のすばらしさを存分に楽しめます。なお、マルタンの弾いているのは、ジョアン・マルティの2001年製(クリスティアン・ツェルにもとづく)のチェンバロ。収録順奇数曲はクリスティアン・ツェルの1737年製、偶数曲はマルティの2001年製と、録音では2台を弾きわけています。

CD : CYP 1661(Cypres)

CYP 1661

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これから楽しむのはチェンバロ協奏曲第5番(BWV1056)。今週これまできいてきた、ベアトリス・マルタン、パトリック・コーエン・アケニヌとレ・フォリー・フランセーズの「Johann Sebastian Bach: Concertos pour Clavecin BWV 1052, 1053, 1055, 1056」に収録されたもので、録音は2009年です。この第5番(BWV1056)は、ヴァイオリンあるいはオーボエを独奏楽器とする協奏曲が原曲とみられており、色気のあるラルゴでよくしられています。そのラルゴをマルタンは美しいレガートで弾いており、旋律楽器に対するチェンバロの不利を感じさせません。

CD : CYP 1661(Cypres)

CYP 1661

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日本チェンバロ協会の年報、『日本チェンバロ協会 年報 2023 第7号』が2023年6月に発行されました。第7号の特集は、(1)2012年の日本チェンバロ協会の設立、(2)創立10周年、(3)ウィリアム・バードの没後400年の3つ。個人的に興味深かったのは、(2)にかかわる2022年5月21日の座談会で、コジマ録音の小島幸雄がパネリストを務められていたことです(いわゆるハイレゾなどについての発言)。録音についてはハイレゾに関係して、「耳に聞こえない高周波が音楽の感動を高める」という、とてもおもしろい講演(2022年5月20日)も掲載されています。(3)のバードの没後400年としては、このブログでも何度もきいているピーテル・ヤン・ベルダーによる寄稿が掲載。このベルダーの論文は、わたしたちにバードのすばらしさを教えてくれます。また、チャールズ3世の戴冠式で、バードの「われらを導きたまえ、おお主よ」が歌われており、日本でも耳にされたかたが多いのではないでしょうか。

日本チェンバロ協会 年報 2023 第7号

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昨日からききはじめた、ベアトリス・マルタン、パトリック・コーエン・アケニヌとレ・フォリー・フランセーズの「Johann Sebastian Bach: Concertos pour Clavecin BWV 1052, 1053, 1055, 1056」。今日きくのは収録順どおり、チェンバロ協奏曲第1番(BWV1052)です。どの楽章もテンポは速めですが、弾きとばしているという印象は皆無。こまやかなアーティキュレーションで、表情はとても豊かです。マルタンのチェンバロは昨日の第4番とはことなり、ジョアン・マルティの2001年製(クリスティアン・ツェルにもとづく)。録音は2009年です。

CD : CYP 1661(Cypres)

CYP 1661

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今日からきいていくのは、ベアトリス・マルタン、パトリック・コーエン・アケニヌとレ・フォリー・フランセーズの「Johann Sebastian Bach: Concertos pour Clavecin BWV 1052, 1053, 1055, 1056」(2009年録音)です。アルバムには表題どおり、4曲のチェンバロ協奏曲が収録。これからきくチェンバロのための協奏曲第4番(BWV1055)から収録順に楽しみます。ほかのチェンバロ協奏曲と同じく、この第4番も旋律楽器のための協奏曲からの編曲で、原曲はオーボエ・ダモレーレ協奏曲とみられています。チェンバロ独奏はマルタン、レ・フォリー・フランセーズ(第1ヴァイオリンと指揮はアケニヌ)は5名編成。マルタンが弾いているのは、バルセロナ音楽博物館所蔵のクリスティアン・ツェルの1737年製です。

CD : CYP 1661(Cypres)

CYP 1661

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今日は三位一体節後第3日曜日にあたるのですが、きくのは昨日にあたる洗礼者ヨハネの祝日(6月24日)のための「われらが主キリスト、ヨルダンの川に来たり」(1724年に初演)です。はじめは大量の録音のある、三位一体節後第3日曜日用の「わがうちに憂いは満ちぬ」をきこうと思ったのですが、手近にあった洗礼者ヨハネの祝日用に変更しました。ここできくのはフリッツ・ヴェルナーたちによる1966年の録音(ERATO 2564 61401-2)。管弦楽と合唱はプフォルツハイム室内管弦楽団とハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団で、独唱者はバーバラ・シェーラー、ゲオルグ・イェルデン、ヤーコプ・シュテンプフリです。なお、この全7曲からなるカンタータの台本は、マルティン・ルターの同名コラール(第1曲と第7曲は第1節と第7節、第3曲には第3節から引用)にもとづいており、いわゆるコラール・カンタータということになります。

2564 61401-2

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今週のバッハは、アンドラアーシュ・シフの「J.S. Bach: Clavichord」を楽しんできました。じっさいには、「インヴェンションとシンフォニア」など、きいていない曲のほうが多いのですが、それらはまた後日に楽しむ予定です。「J.S. Bach: Clavichord」は、シフがいつものピアノではなく、クラヴィコードを弾いて録音しているというのが特色。もちろん重要なのは、クラヴィコードでの演奏だからということではなく、師であるジョージ・マルコムが「サスティンペダルを使わず、指だけでバッハのポリフォニーを実現する方法を教えてくれた」(シフ解説)というように、音楽をどう表現(奏者として音楽を完成させる)するかでしょう。これからきく半音階的幻想曲とフーガ(BWV903)は、クラヴィコードにふさわしい曲といえ、チェンバロのような華やかさはないにしろ、ファンタジアもフーガも多感な表現が楽しめます。弾いているクラヴィコードは、ヨリス・ポトフリーゲが製作(ヤコブ・スペッケンの1743年製にもとづく)した楽器。録音は2018年です。なお、シフにはもちろん、ピアノでの録音もあります。

CD : ECM 2635/36(ECM Records)

ECM 2635/36

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アンドラアーシュ・シフが2018年に録音した「J.S. Bach: Clavichord」。ピアノではなくクラヴィコードを弾いてのアルバムで、収録曲中、「インヴェンションとシンフォニア」などをのぞき順に楽しんでいます。これからきくのは、「クラヴィーア練習曲集 第3部」に所収された4曲のデュエットから、イ短調のデュエット(BWV805)です。クラヴィコードは、ヨリス・ポトフリーゲが製作(ヤコブ・スペッケンの1743年製にもとづく)した楽器。製作家ポトフリーゲを、シフは同じハンガリーの鍵盤楽器奏者のミクローシュ・シュパーニに紹介されたとのことです。ちなみに、シュパーニは、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの鍵盤独奏曲全集を録音中(第40集まで進行)です。

CD : ECM 2635/36(ECM Records)

ECM 2635/36

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今週きいているのは、アンドラアーシュ・シフがクラヴィコードを弾いて録音した「J.S. Bach: Clavichord」。アルバムから主要なプログラム、「インヴェンションとシンフォニア」をのぞき(ほかに3声のリチェルカーレも)、収録順に楽しんでいます。これからきくのは、「クラヴィーア練習曲集 第3部」所収のト長調のデュエット。使用楽器は、ヤコブ・スペッケンの1743年製にもとづく、ヨリス・ポトフリーゲのクラヴィコードで、録音は2018年です。

CD : ECM 2635/36(ECM Records)

ECM 2635/36

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全音楽譜出版社から発刊された、二部からなる『正しいクラヴィーア奏法』(東川清一訳)。著者はカール・フィリップ・エマヌエル・バッハで、『正しいクラヴィーア奏法に関する試み』(1753年)と『正しいクラヴィーア奏法 伴奏と自由なファンタジーの教則が論じられる第二部』(1762年)が、それぞれ、第一部、第二部とされています。ずいぶんまえから同書を紹介しようと思っていたのですが、今週きいているアンドラーシュ・シフの「J.S. Bach: Clavichord」で、シフがこの教則本に言及していたため、この機に紹介しておくことます。シフは同書を、イギリスの鍵盤楽器奏者、ジョージ・マルコムからのクリスマス・プレゼントとしてもらったらしく、同書を「最上で最重要な書」(「J.S. Bach: Clavichord」解説)と述べています。同書の著者エマヌエルも同書第一部において、クラヴィコードきわめて高く評価。すでに通読はしていますが、この機会にクラヴィコード関連の言及個所だけでも、ひろい読みしておくことにしましょう。なお、写真は『正しいクラヴィーア奏法に関する試み』第一部です。

正しいクラヴィーア奏法

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今日これからきくのは、アンドラーシュ・シフのクラヴィコードで、ヘ長調のデュエット(「クラヴィーア練習曲集 第3部」)です。この曲のクラヴィコードでの録音は、ピーテル・ヤン・ベルダーやヤロスラフ・トゥーマのものを紹介していますが、オルガン、そうでなければチェンバロ、あるいはピアノでの演奏がふつうです。シフが弾いているのは、ヨリス・ポトフリーゲのクラヴィコード(ヤコブ・スペッケンの1743年製にもとづく)。録音は2018年です。

[訂正]曲名の表記が、「デュエット ト長調 BWV804」とまちがっていました。正しくは「デュエット ヘ長調 BWV803」で、すでに修正済みです。

CD : ECM 2635/36(ECM Records)

ECM 2635/36

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昨日からききはじめた、アンドラーシュ・シフの「J.S. Bach: Clavichord」。収録曲中、「インヴェンションとシンフォニア」と3声のリチェルカーレ(「音楽の捧げもの」)をのぞき、収録順に楽しんでいます。今日きくのはホ短調のデュエット(BWV802)。この曲は「クラヴィーア練習曲集 第3部」に所収された4曲のデュエット中の1曲で、ふつうはオルガンかチェンバロで演奏されます。シフはこれをクラヴィコードで弾いており、使用楽器はヤコブ・スペッケンの1743年製にもとづく、ヨリス・ポトフリーゲのクラヴィコード。録音は2018年です。

CD : ECM 2635/36(ECM Records)

ECM 2635/36

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今週きいていくのは、アンドラーシュ・シフがクラヴィコードを弾いて録音した「J.S. Bach: Clavichord」です。アルバムには「インヴェンションとシンフォニア」や「半音階的幻想曲とフーガ」などが収録されており、ここでは、「インヴェンションとシンフォニア」と3声のリチェルカーレ(「音楽の捧げもの」)をのぞいた6曲を、収録順に楽しむことにします。まずきくのはカプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」(BWV992)。シフは解説でクラヴィコードを、「親密で個人的」な楽器と語っていて、このカプリッチョにもふさわしい楽器といえるでしょう。弾いているのはヨリス・ポトフリーゲのクラヴィコード(ヤコブ・スペッケンの1743年製にもとづく)で、録音は2018年です。

CD : ECM 2635/36(ECM Records)

ECM 2635/36

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三位一体節後第2日曜日にきくのは、ローランド・ウィルソンたちによる「ああ神よ、天よりみそなわし」(BWV2)です。このカンタータは1724年6月18日に初演。いわゆるコラール・カンタータで、ウィルソンのアルバム表題に、「Luther-Kantaten」とあるように、マルティン・ルターの同名コラールにもとづいています。アルバムの録音は2012年。管弦楽と合唱はムジカ・フィアタおよびラ・カペッラ・ドゥカーレで、ラ・カペッラ・ドゥカーレは独唱も担当する4名の歌手とオルガンという編成です。

CD : 88725468032(deutsche harmonia mundi)

88725468032

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