三位一体節後第5日曜日にきくのは、ピーテル・ヤン・ベルダーたちによる「尊き御神の統べしらすままにまつろい」(BWV9)です。このカンタータは1724年7月9日に初演。歌詞はゲオルク・ノイマルクの7節からなる同名コラールにもとづく、全7曲からなるコラール・カンタータで、第1節が第1曲、第4節が第4曲(「シュープラー・コラール集」の同名オルガン・コラールの原曲)、第5節が第5曲、第7節が第7曲にそのままもちいられています。
ベルダーたちの録音は2013年(ヴァイオリンの山縣さゆりが参加)。「Bach in Context」シリーズの第3巻として発売されたもので、ジェズアルド・コンソート・アムステルダム(OVPP)とムジカ・アンフィオンの共同プロジェクトでした。シリーズ名の「文脈におけるバッハ」は、礼拝の文脈に即したバッハの音楽ということで、アルバムの収録曲は礼拝式での音楽、つまりオルガン曲、モテット、カンタータによって構成されています。
CD : KTC 1487(ET'CETERA)