毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




2019年7月25日に亡くなった、アンナー・ビルスマの追悼としてきいてきたガンバ・ソナタ。一昨日から収録順どおり、第3番、第2番ときいてきて、のこすは今日の第1番のみとなりました。ビルスマの楽器は、1700年ごろチロルで製作されたヴィオロンチェロ・ピッコロ。共演のボブ・ファン・アスペレンの楽器はファーマ&ラートへーフェル製作のトランク・オルガンで、録音は1990年です。ビルスマのバッハ録音には、このブログではまだきいていない、1992年録音の無伴奏チェロ組曲もあるので、これも後日楽しむ予定です。

CD : SK 45 945(SONY CLASSICAL)

SK 45 945

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これからきくのは、アンナー・ビルスマとボブ・ファン・アスペレンによるガンバ・ソナタ第2番(BWV1028)です。ビルスマはヴィオロンチェロ・ピッコロ、ファン・アスペレンはトランク・オルガンでの録音(1990年)です。ヴィオラ・ダ・ガンバにくらべると、ヴィオロンチェロ・ピッコロは音色にハリがあり、音楽の輪郭がしっかりしています。

CD : SK 45 945(SONY CLASSICAL)

SK 45 945

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今日からきいていくのは、昨日、追悼記事にもしたアンナー・ビルスマによるガンバ・ソナタ(オブリガート・チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ)です。といっても、ビルスマがひくのはヴィオロンチェロ・ピッコロで、1700年ごろチロルで製作されたもの。共演するボブ・ファン・アスペレンの楽器はチェンバロではなく、ファーマ&ラートへーフェル製作のトランク・オルガンです。チェンバロではなくオルガンを選んだのは、3声部のバランスと、低音の保持音の問題からということのようです。収録順どおりに第3番(BWV1029)から楽しむことにします。録音は1990年です。

CD : SK 45 945(SONY CLASSICAL)

SK 45 945

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2019年7月25日、オランダのチェロ奏者であるアンナー・ビルスマが亡くなりました(ビルスマの生年は1934年)。追悼のため、これからきくテレマンの「新しい四重奏曲集」は、フランス・ブリュッヘン(フルート)、ヤープ・シュレーダー(ヴァイオリン)、グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)とともに結成したクァドロ・アムステルダムによる演奏(1964年録音)です。どの奏者も古楽復興の担い手ですが、この録音はいわゆるモダン楽器による演奏。しかし楽器にかかわらず、音楽の躍動はさすがです。

4509-92177-2

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三位一体節後第6日曜日にきくのは、フィリップ・ジャルスキーとフライブルク・バロック・オーケストラによる「満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ」(2015年録音)です。このBWV170は、1726年7月28日に初演されたアルト独唱のためのカンタータ。全5曲すべてがレチタティーヴォとアリアで構成されており、コラールなどの合唱曲はふくまれておらず、アルト歌手、とりわけカウンターテナー歌手の重要なレパートリーとなっています。オルガンのオブリガートも美しく、そのオルガンを弾くのはフアン・デ・ラ・ルビア。ちなみに、デ・ラ・ルビアは、先ほど来日(新潟のみで公演)した、サグラダ・ファミリアのオルガン奏者です。

CD : 9029592533(ERATO)

9029592533

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これからきくのは、サミュエル・バーバーの「アニュス・デイ」。この「アニュス・デイ」は、有名な弦楽のためのアダージョを合唱用に編曲したもので、ロッテルダム・シンフォニー合唱団とラウレンスカンツレイの歌唱でききます(Youtubeのチャンネル「RdamSymphChorus, Laurenscantorij, LaurensCollegium」に映像があります)。これをきこうと思ったのは、痛ましい事件のため。1週間ほどまえの京都アニメーションの放火事件(2019年7月18日)、そして3年まえの津久井やまゆり園の殺傷事件(2016年7月26日)、なんともやりきれない思いがのこります。



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今週はずっと、グレン・グールドによる6曲の「イギリス組曲」(SONY CLASSICAL SM2K 52 606)をきいてきました。ひさしぶりのグールドはやはりおもしろく、半世紀近くが経過したいまも、まだまだ鮮度は失われていません。これからきくのは第6番。鬱々とはじまるプレリュードは、とちゅうフーガに転じ、声部それぞれが生き物のように動き回って耳を楽しませてくれます。

SM2K 52 606

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今週きいているのは、グレン・グールドによる「イギリス組曲」(SONY CLASSICAL SM2K 52 606)。グールドによるほかのバッハと同じく、ピアノで弾くバッハながらピアノらしくないバッハが楽しめます。昨日紹介した『グレン・グールドは語る』で、グールドは、その独特な弾き姿を「ピアにスティックな面を最小限に抑えられるから」(52頁)だと語っています。「ピアにスティックな面を最小限に抑え」る奏法は、ある意味ミニマル・ミュージックとつながるところがありますが、ミニマル・ミュージックと決定的にことなるのは運動エネルギー量でしょう。グールドの音楽には痩せたところはなく、つねにエネルギーが充溢しています。これからきく第5番でもそのエネルギーをじゅうぶんに感じさせてくれます。

SM2K 52 606

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『グレン・グールドは語る』(ちくま学芸文庫)は、グレン・グールドが死の前年(1981年)に「みずからの音楽や思想を、心を開いて語り尽く」したインタビュー本。心を開かせたのは、グールドの10歳下のジョナサン・スコットで、ふつうならききにくそうな質問もグールドにぶつけており、これにもグールドは真摯にこたえています。手もとの文庫は2016年の第7刷で、グールドの語りのほか、訳者である宮澤淳一のくわしい解説、さらに、ディスコグラフィー、フィルモグラフィーなどが付録されています。今週はグールドの「イギリス組曲」をきいており、本のほうもひさしぶりに手にとって楽しんでいます。なお、扉にスコットによる「グレン・グールドの思い出に」という献辞とともに、芭蕉の句が掲載されています。

鐘消えて花の香は撞く夕べかな(鐘消えて花の香は撞く夕哉)

グレン・グールドは語る

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今日もきくのは、グレン・グールドによる「イギリス組曲」(SONY CLASSICAL SM2K 52 606)で、これまでと同じく番号順どおり第4番を楽しみます。この第4番、駆け出すようにはじまるプレリュードにはじまりますが、飛び跳ねるジーグまで対位法の楽しさを堪能できます。録音は1976年。なお、この第4番から第6番まではすべて同年の録音です。

SM2K 52 606

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これから楽しむのは、グレン・グールドによるイギリス組曲第3番(SONY CLASSICAL SM2K 52 606)です。この第3番は1974年年の録音。ここでもグールドらしく、対位法の綾がよくわかる、声部それそれがくっきりした演奏です。思えば、オルガンのヘルムート・ヴァルヒャも同じように声部の弾きわけがすごいのですが、グールドが「動」なのに対し、ヴァルヒャは「静」といえるでしょうか。

SM2K 52 606

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昨日からききはじめた、グレン・グールドによる「イギリス組曲」(SONY CLASSICAL SM2K 52 606)。今日きくのは、収録順でもある番号順どおりの第2番(録音は1971年)です。ひさしぶりにきいたグールドのピアノですが、音の運動エネルギーがすさまじく、半世紀近く経過したいまでも、おもしろくきくことができす。

SM2K 52 606

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今週のバッハは、グレン・グールドによる「イギリス組曲」(SONY CLASSICAL SM2K 52 606)です。録音は1971年から1976年にかけておこなわれ、これからきく第1番は1973年に録音されています。それぞれの組曲は、プレリュードにはじまること、そしてアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4舞曲が共通し、その定型に当世風舞曲が挿入されます(第1番の当世風舞曲は2曲のブーレー)。クーラントも、第1クーラント、第2クーラントと2曲あり、さらに第2クーラントはドゥーブル(変奏)をともない、ドゥーブルも2曲からなっています。

SM2K 52 606

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これからきくのは、スティーヴン・ファーによる「喜び迎えん、慈しみ深きイエスよ」(2018年録音)です。このBWV768は、4声体のコラールと、続く11の変奏(初期稿では4変奏)からなるオルガン・パルティータ。ファーは1967年生まれのイギリスのオルガン奏者で、ピート・ケーやハンス・ファーイウスに学んでいます。弾いているのはベルナール・オーベルタン・オルガン工房社のオルガン(2015年)。イギリスはイースト・サセックスの、フェアワープの私邸に建造されたものですが、3段手鍵盤と足鍵盤に、38の音栓をそなえる堂々たるオルガンです。

CD : RES10234(Resonus)

RES10234

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一昨日からきいている、スティーヴン・ファーによるコラール・パルティータ。今日きくのは「おお神よ、汝義なる神よ」です。このBWV767は、ヨーハン・ヘールマンの同名コラールにもとづく全9節からなる変奏曲。使用楽器は、ベルナール・オーベルタン・オルガン工房社が2015年に建造したオルガンで、録音は2018年におこなわれています。

CD : RES10234(Resonus)

RES10234

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