今日から明後日までは、エルファ・ルン・クリスティンスドッティルとゾリステンアンサンブル・カレイドスコープによるヴァイオリン協奏曲を楽しみます。クリスティンスドッティルは、アイスランドのアークレイリ生まれのヴァイオリン奏者。生年が1985年ということで、まだまだ若いといっていい奏者で、ベルリン古楽アカデミーでも奏いていますね。ゾリステンアンサンブル・カレイドスコープはベルリンに拠点をおくアンサンブル。こちらも若手中心の集団のようで、クリスティンスドッティルともども、いわゆる古楽にとどまらない演奏活動をしているようです。
これからきくニ短調のヴァイオリン協奏曲は、同調のチェンバロ協奏曲(BWV1052)から再構成した、いわゆる復元協奏曲。同じ趣旨の録音はこのブログでも、アリーナ・イブラギモヴァ、エリザベス・ウォルフィッシュ(アポロズ・ファイアとの録音)、スタンリー・リッチー、ファビオ・ビオンディ、ミドリ・ザイラーなどをきいています。クリスティンスドッティルたちの録音は、音楽の清新さにすぐれ、とにかく両端楽章の俊足にはただただ驚かされます。まだ比較はしていませんが、前記した演奏家の録音とくらべても最速かもしれません。
CD : ARS 38 079(Ars Produktion)