毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日きくのは、昨日と同じくアコーデオンによるバッハで、マルティナスの「G線上のアリア」。マルティナスは、リトアニア生まれの若いアコーデオン奏者で、「G線上のアリア」が収録された「Martynas」(Decca Classics 478 5651)がデビュー盤のようです。アコーデオンとアンサンブルによる編曲は、ききやすいライトな感覚ですが、原曲(管弦楽組曲第3番のエール)おわりまぎわのヴィオラの旋律もいかされていて好感がもてます。なお、アルバム中バッハは「G線上のアリア」のみで、ほかはジャンルや時代もばらばらの多彩なプログラムになっています。

478 5651

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日曜日はいつもならカンタータをきくところなのですが、復活節前第3日曜日(四旬節第4日曜日)のためのカンタータは伝承されいません。そのため、先週の「小川のせせらぎ」週間をさらに延長し、今朝はアコーデオンによるバッハを楽しむことしました。きくのは、リシャール・ガリアーノの「Richard Galliano|Bach」(Deutsche Grammophon 480 3341)から、コントラプンクトゥス第1番(「フーガの技法」)。深みのある音色で、じつに堅実にきかせます。

480 3341

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これから楽しむのは、「The Best of Solitudes」(Solitudes 20273)から、自然音と音楽がコラボした「主よ、人の望みの喜びよ」(ハワード・ベア編曲)。「ソリチューズ」は、ダン・ギブソン(カナダの写真家、映画撮影監督、ナチュラリスト)が創設した音楽会社で、「The Best…」はその20周年記念として2001年に発売された編集盤です。波しぶきの音を背景にバッハの名曲が流れるといった趣向で、オリジナルは「Bach: Forever by the Sea」(1998年)。同社からは同じ趣向のCDが多数発売されていて、ヒーリング音楽としての人気のほどがうかがえます。ただし、バッハをきくには波音がじゃま、波音をきくにはバッハがじゃま、と感じます。

20273

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これから楽しむのは、マックス・レーガー編曲の管弦楽組曲第3番(BWV1068)。同組曲全曲の4手によるピアノ編曲(ウィネケ・ヨルダンスとレオ・ファン・ドゥセラール)で、「Bach after Bach」(Challenge Classics CC 72070)と題された、全編レーガー編曲のCDに収録されています。レーガーによる編曲は、原曲のもつ祝典性を継承したもので、思ったほどこてこてではありません。なお、昨日のイグナーツ・モシェレス編曲のプレリュード(BWV869)も同題CDのものでしたが、そちらは番号ちがいのシリーズです。

CC 72070

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これから楽しむのは、イグナーツ・モシェレス編曲のプレリュード。モシェレスは19世紀のチェコの作曲家で、ここできくプレリュードは「平均律クラヴィーア曲集」の第1巻第24番(BWV869)を編曲したものです。モシュレスはピアノ奏者でもあったので、ふつうならピアノ編曲ということになりそうなのですが、おもしろいことに、このプレリュードはチェロをともなう編曲。原曲とはべつにチェロにはあたらな旋律をあたえられていて、蛇足とはいえ、おもしろくきくことができます。演奏は、ルシア・スヴァルツ(チェロ)とレオ・ファン・ドゥセラール(ピアノ)です(Challenge Classics CC 72066)。

CC 72066

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昨日の本流から今日はまた支流(「小川のせせらぎ」)にもどり、ミシェル・マカルスキ(ヴァイオリン)とキース・ジャレット(ピアノ)による、2010年録音のヴァイオリン・ソナタ(ECM Records ECM 2230/31)を楽しみます。キースのバッハというと、ピアノのみならずチェンバロでの録音もあり、このブログでもいくつかを紹介しています。マカルスキとのヴァイオリン・ソナタではピアノをひいており、個人的にはピアノの選択はよかったと思っています。これからきくのはヘ短調の第5番(BVW1018)で、草食的でじつにゆったりした第1楽章(8分6秒)など、ピアノ美がきわだつ演奏です。

ECM 2230/31

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今週は「小川のせせらぎ」週間として、気ままにバッハを楽しむことにしています。ただし今日は受胎告知の祝日(3月25日)なので、いったん本流にもどってオルガン・コラールをきくことにしました。これからきくのは、アンドレア・マルコンによる「輝く曙の明星のいと美わしきかな」。このBWV764は、「現存する最古の自筆譜で伝えられ」(『バッハ事典』)ていますが、ざんねんながらバッハの筆は第23小節でとぎれてしまっています。なお、マルコンの使用楽器は、トーマス・ショットが1630年に建造した、ムーリ(スイス)の修道院教会の大オルガンです。

CD : CD92.087(Hänssler CLASSIC)

CD92.087

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今週は「小川のせせらぎ」週間とし、非古楽系の演奏を、気もむくままにきいていく予定です。その第1日にきくのは、シモーヌ・ディナースタインによる「インヴェンションとシンフォニア」(Sony Music 88883795972)。といっても、さすがに全曲きく時間はないので、BWV793のようにピアノ独特の詩情がいかされそうな何曲かを選んで楽しみます。なお、ディナースタインのピアノは、「ゴルトベルク変奏曲」(「シモーヌ・ディナースタイン『ゴルトベルク変奏曲』」)でもひいていたハンブルク・スタインウェイ(1903年製)です。

88883795972

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復活節前第4日曜日(四旬節第3日曜日)にきくのは、ジェフリー・トーマスたちによる「罪に手むかうべし」です。このBWV54はバッハのヴァイマール時代のカンタータで、合唱曲はなく、アルト独唱のみの3楽章構成。トーマスたちの録音(1990年)では、カウンターテナーのドリュー・ミンターが歌っており、アンサンブルはアメリカン・バッハ・ソロイスツ(10名編成)です。このカンタータの第1曲(アリア)は、演奏者によってずいぶんテンポがちがいますが、トーマスたちの演奏は6分8秒とかなり速めです。

CD : 3-7138-2H1(KOCH)

3-7138-2H1

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今週のバッハは、ペーター・ダイクストラとオランダ室内合唱団によるモテットをきいてきました。ダイクストラはまだ若いオランダの指揮者(1978年生)ですが、コンクールでの優勝経歴もあってか、あちらこちらの合唱団への客演もめだちます。バッハの大曲では、このブログでも紹介したバイエルン放送合唱団との「クリスマス・オラトリオ」の公演がDVDとして発売されていますし、また、同合唱団との「マタイ受難曲」の公演も発売予定です。みんなで声をあわせて歌うことが好きな指揮者のようで、バッハの作品も比較的多人数での合唱を好んでいるように思えます。とにかく力ある合唱指揮者であることはたしかで、これからきくBWV225もなかなか楽しめそうです。

CD : CCS SA 27108(Challenge Classics)

CCS SA 27108

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ペーター・ダイクストラとオランダ室内合唱団のバッハのモテット。2007年録音の「Bach Motets」から収録順にきいており、今日きくのは「恐るるなかれ、われ汝とともにあり」です。このBWV228は二重合唱のためのモテットで、「1726年2月4日、ライプツィヒ市参事会員ヴィンクラーの未亡人、ズザンナ・ゾフィアの追悼式で演奏された説が強いが、確証はない」(『バッハ事典』)とのこと。

CD : CCS SA 27108(Challenge Classics)

CCS SA 27108

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雨が降る暗い朝にきくのは、ペーター・ダイクストラたちによるモテット。今週は、ダイクストラの「Bach Motets」(2007年録音)から、バッハのモテットを収録順にきいており、これからきくのは5声合唱による「イエスよ、わが喜び」です。ダイクストラは、このBWV227を、すべてを合唱で通すのではなく、パート・ソロをまじえて歌わせています。

CD : CCS SA 27108(Challenge Classics)

CCS SA 27108

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今週は、ペーター・ダイクストラたちによるモテットをCDの収録順にきいています。しかし、収録順といっておきながら、昨日はほんらいの順番のBWV226をとばし、BWV230をきいてしまいました。今日これからきくのは、そのとばしてしまった「み霊はわれらの弱きを助けたもう」です。2部からなるBWV226は、トーマス学校長のヨーハン・ハインリヒ・エルネスティの葬儀(1729年10月20日)のためのモテットで、第1部は二重合唱、第2部は4声体の美しいコラールとなっています。

CD : CCS SA 27108(Challenge Classics)

CCS SA 27108

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今週のバッハは、ペーター・ダイクストラたちによるモテット。2007年録音のディスクには、BWV225からBWV230番までの6曲が収録されており、それらが番号順ではなく、BWV229、BWV226、BWV230、BWV227、BWV228、BWV225という収録順になっています(おそらく演奏効果による順)。これからきくのは、2曲めに収録された「主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ」で、これは4声合唱のためのモテット(単一楽章)。バッハの真作ではないとの説もあるようです。

CD : CCS SA 27108(Challenge Classics)

CCS SA 27108

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四旬節中のバッハのカンタータはほとんど伝承されていないこともあり、復活節前第7日曜日(2014年は3月2日)にカンタータをきいてから、声楽作品から遠ざかっています。そういうこともあって、今週はひさしぶりにバッハのモテットをきいていくことにしました。人気があるともいえないモテットですが、合唱団の能力を開陳するにはもってこいということなのか、録音はかなりの数にのぼっています。

その中から選んだのは、「クリスマス・オラトリオ」の映像作品を紹介したこともある、ペーター・ダイクストラたちによる2007年の録音で、これを収録順にきく予定です。合唱はオランダ室内合唱団。ソプラノが8人、アルト、テノール、バスにそれぞれ6人で編成されています(バスにはダイクストラの名も)。これからきく「来ませ、イエスよ、来ませ」(BWV229)は二重合唱用なので、それぞれ13名編成で歌っていると思われます。

CD : CCS SA 27108(Challenge Classics)

CCS SA 27108

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