今週のバッハ、宗教改革記念日(10月31日)のカンタータのほかは、なにをきこうか迷っています。たぶん、気のむくままにいろいろときいていくと思うのですが、ともかく今日はジョシュア・リフキンたちの好企画、「Violin Concertos at the Court of Weimar」から、ニ短調のヴァイオリン協奏曲をきこうと思います。「Violin Concertos……」(1987年録音)は、ヴィヴァルディ、ヨーハン・エルンスト公子、テレマン、そしてバッハのヴァイオリン協奏曲を収録。バッハをのぞけば、それらはすべて、バッハが鍵盤楽器独奏のために編曲した一連の協奏曲の原曲です。
これからきくバッハのヴァイオリン協奏曲はそれらの例外で、チェンバロ協奏曲第1番(BWV1052)の消失した原曲にあたる協奏曲。リフキンは、BWV1052、BWV1052a、BWV146、BWV188(BWV146とBWV188はともにカンタータのシンフォニア)をもとに再構築しています。演奏はリフキン指揮のバッハ・アンサンブル。ヴァイオリン独奏はスタンリー・リッチーです。なお、ほかの収録曲とバッハの協奏曲を関係をかんたんに示すと、ヴィヴァルディ(ニ長調)がBWV594(ハ長調)、公子(変ロ長調)がBWV982(ハ長調)、テレマン(ト短調)がBWV985(ト短調)となります。
CD : 421 442-2(L'OISEAU-LYRE)