毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




いまからきく「主キリスト、神の独り子」は、「個別に伝えられたコラール編曲」で、わずか20小節のフゲッタ。リュプサムの演奏でも2分に満たない小品です。

CD : 8.553134(NAXOS)

8.553134

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今日からいよいよ待降節。このブログで待降節を迎えるのはこれが3度目で、待降節第1日曜日のためのカンタータは、これまでBWV62、BWV36ときいてきました。この日のためのカンタータ、あとはBWV61のみで、今日はこれをきくことにします。

このBWV61は、ヴァイマール宮廷の楽師長に昇進してはじめてのカンタータで、初仕事として、また教会暦の幕開けにふさわしく、フランス風序曲に、ルターのコラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」を組みこんだ、「序曲」と題された合唱曲ではじまります。

このカンタータには、ヴァイマールでの演奏習慣を考慮したためか、多彩なOVPPの演奏(クイケンなど)があります。ですが、これからきくのはソリストとリピエニストによる合唱という編成の、マロン指揮のアラディア・アンサンブルの演奏を選んでみました。

マロンたちを選んだ理由は、手持ちの演奏のなかで、序曲の演奏がもっとも好みにあったものだから。「いざ来ませ」と、ソプラのから順に1声部ずつ歌いだすところは、ソロであるより、声が重なったほうがふさわしく感じます。なお、同時収録のBWV36とBWV132はOVPPです。

CD : 8.554825 (NAXOS)

8.554825

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これからきく「われはいずこにか逃れゆくべき」は、先日きいた「シュープラー・コラール集」の同名コラールとよくにた構成で、上2声のあわただしい動きのなか、ペダルにくっきりした定旋律があらわれます(ただしBWV694の旋律は長くひきのばされています)。オルガン演奏は昨日に続きリュプサムで、楽器はインディアナポリスのクライスト・チャーチ大聖堂のそれ。

CD : 8.553134(NAXOS)

8.553134

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昨日と同じく、今日のバッハも「個別に伝えられたコラール編曲」。きくのは「ああ主なる神よ」(「キルンベルガー・コラール集」)で、「ヴィルヘルム・フリーデマンのためのクラヴィーア小曲集」や「アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集」第2巻にも収録されているコラールです。

CD : 8.553134(NAXOS)

8.553134

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これからきくBWV690から、BWV713までの一連のコラールを、かつては「キルンベルガー・コラール集」と呼んでいました。近年ではこれらのコラールは「個別に伝えられたコラール編曲」とみなされていて、「キルンベルガー・コラール集」のコラールには、ほかの作曲家の曲が含まれていることがわかっています。このBWV690は2部からなるコラール編曲(手鍵盤のみ)で、定旋律はソプラノにあらわれます。

CD : BIS-CD-308/09(BIS Records)

BIS-CD-308/09

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コープマンの演奏できいてきた「シュープラー・コラール集」も、これからきく「イエスよ、汝いまぞ天より下りたまい」で最後です。このBWV650は、カンタータ「主を頌めまつれ、力つよき栄光の王をば」の第2曲を編曲したもの。原曲のBWV137の第2曲はヴァイオリン独奏をともなうアルトのアリアで、コラール旋律はやや装飾されて歌われます(編曲後は、華やかなヴァイオリン独奏は右手、通奏低音が左手、コラール旋律はペダルへ)。

CD : WPCS-4713/4(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-4713/4

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これからきく「ああ、われらとともに留まりたまえ、主イエス・キリストよ」は、カンタータ「われらと共にとどまりたまえ」の第3曲を編曲したもの。原曲は、コラールを歌うソプラノとヴィオロンチェロ・ピッコロ(ソプラノより上に記譜)、そして通奏低音のためのコラールですが、ほかの「シュープラー・コラール集」にくらべ、拍子を変更するなど、バッハはかなり手を入れています。といっても、活発な雰囲気はそのままです。

CD : WPCS-4713/4(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-4713/4

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一休みしていたコープマンの演奏による「シュープラー・コラール集」。今日からまた復活し、続きをきいていきます。これからきくのは「わがこころは主をあがめ」で、原曲はBWV10の第5曲です。マニフィカトの定旋律はソプラノにあらわれます。

CD : WPCS-4713/4(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-4713/4

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今日の日曜日は三位一体節後第24日曜日にあたるわけですが、この日のためのBWV26、BWV60はすでにきいているので、さてなにをきこうかとちょっと悩んでいます。すべての機会のため(と三位一体節後第15日曜日)のBWV51をきこうかとも思ったのですが、どれを選んでも2度目になるので、けっきょくBWV60をきくことをしました。この「おお 永遠、そは雷の言葉」、1度目はコープマンたちの演奏できいたので、今日は鈴木雅明たちの演奏を選びました。

CD : BIS-CD-1111(BIS Records)

BIS-CD-1111

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これからきく「満ち足れるプライセの都よ」は、1728年に初演された結婚式のためのカンタータ。一時、基本資料であったアルトとソフラノのパート譜(クリスティアン・ゴットロープ・マイスナーの筆写)が行方不明になっていて、それがピアニスト原智恵子の遺品から発見されて話題になりました。

しかし、じっさいに演奏するには、自筆総譜が消失しているため、このパート譜をもとにした復元作業が欠かせず、それがジョシュア・リフキンに依頼されました。そうして復元されたカンタータが、リフキンの指揮でサントリーホールで上演。これを収録したのがこれからきく演奏です。

公演のもようはNHKでも放送され、そちらもみていましたが、復元版は傑作という印象はありませんでした。バッハなら、時空を超えた弟子リフキンの復元に、どんな評価をするのでしょう。購入時に一度だけきいただけ演奏なので、再度ききなおしてみるのが楽しみです。

なお、発見されたパート譜は、『ヨハンセバスティアンバッハ 《満ち足りたプライセの町》BWV216 オリジナルパート譜ファクシミリ版』として、東京書籍から出版されています。解説と鑑定報告の執筆者は、礒山雅と小林義武です。

CD : MNCL-104(MAINICHI CLASSICS)

MNCL-104

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コープマンの演奏できいている「シュープラー・コラール集」ですが、今日はちょっと休んで、単一楽章で伝えられているカンタータ「われはその御名を言い表わさん」をききます。このBWV200は、「アリア」とのみ記入された、アルトとヴァイオリン、そして通奏低音のための曲のみが現存。その歌詞から、マリアの潔めの祝日のためのカンタータだと考えられています。演奏は、バルトシュ(アルト)に、コープマン指揮のアムステルダム・バロック管弦楽団です。

CD : CC 72221(Challenge Classics)

CC 72221

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今日のバッハも、一昨日、昨日にひき続き、「シュープラー・コラール集」を楽しみます。きくのは、「尊き御神の統べしらすままにまつろい」で、このBWV647は同名のカンタータのBWV93のコラール付き二重唱(第4曲)を編曲したものです。オルガン演奏はコープマンです。

CD : WPCS-4713/4(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-4713/4

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昨日に続き、今日のバッハも「シュープラー・コラール集」から。きくのは、「われはいずこにか逃れゆくべき」で、「同集」のほかのコラールとはちがい原曲は不明です。オルガンは昨日と同じくコープマンですが、これからきくのは、昨日とちがいCDに収録されたもの(オルガンはクリスティアン・ミュラーによるレーウヴァルデン大教会)。今日も寒いので、やはり熱いコーヒーを飲みながら楽しむことにします。

CD : WPCS-4713/4(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-4713/4

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未明から降りだした雨の影響か、日中も気温が上ってないようで、ずいぶい寒く感じます。こんな日には、やはり温かいコーヒーとバッハ。コーヒーを濃く淹れて、さてなにをきこうか、と、あれこれ過去の記事を調べていたら、「シュープラー・コラール集」(「種々の技法による6つのコラール」)が手つかずなことを発見。そこで、これからしばらくは、このコラール集をきいていくことにし、まずは有名な「目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」から。このBWV645を、コープマンのオルガン(ゴットフリート・ジルバーマンによるフライベルクの聖マリア大聖堂)で楽しみます。

DVD : 2050348(EuroArts)

2050348

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「いざ打てかし、願わしき時の鐘よ」は、アルト独唱のための単一楽章の葬儀用カンタータ。BWV53という番号があてられていますが、「真の作者はゲオルグ・メルヒオル・ホフマンと考えられ」(『バッハ事典』)ています。これからきく演奏は、ルネ・ヤーコプスと、キアラ・バンキーニ指揮のアンサンブル415で、以前きいたBWV35と同じCDに収録されたもの。なおホフマンは、バッハ着任以前のライプツィヒで、新教会のオルガニストを務めていた音楽家です。

CD : HMC 901273(harmonia mundi)

HMC 901273

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