毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




昨日からききはじめた、ピノック(旧録)によるパルティータ。これからきくのはその第2番で、これは1727年に出版されています。このBWV826の構成は、まずシンフォニアがおかれ、アルマンド、クーラント、サラバンド、そして「事実上、ジーグの代用となる」(『バッハ事典』)ロンドーに、カプリッチョというもの。

CD : 415 493-2(ARCHIV PRODUKTION)

415 493-2

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今週の月曜日から土曜日までは、6曲のパルティータを順にきいていくことにします。そんなに多くない選択肢から、だれの演奏できこうか考えましたが、今回は、長らくきいていなかったピノックの旧録を選んでみました。録音は、もう四半世紀もまえになる1984年のもので、楽器は、エムシュによるデイヴィッド・ジャック・ウェイの1982年製。なお、これからきくBWV825では、第1楽章としてプレリュードがおかれ、当世風舞曲としてメヌエットが挿入されています。

CD : 415 493-2(ARCHIV PRODUKTION)

415 493-2

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「汝の主なる神を愛すべし」は、ライプツィヒ初年の1723年8月22日に初演された、三位一体節後第13日曜日のためのカンタータ。このBWV77は、トランペットの奏でるコラール「これぞ聖なる十戒」が引用される合唱にはじまり、レチタティーヴォ、アリア、レチタティーヴォ、アリア、コラールと簡潔な構成となっています。BWV77は、このブログではすでにコープマンの演奏できいていますが、今回はちょっと迷ってガーディナーたちのものを選びました。

CD : SDG 134(SDG)

SDG 134

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京都は今日も猛暑日。処暑をすぎてから、かえって暑さがきびしくなったように感じていましたが、今日は風があって、猛暑日ながらもすごしやすくなっています。さて、これからきくのは、ウォルフィッシュたちによる3つのヴァイオリンのための協奏曲。この協奏曲は、BWV1064をニ長調で復元したもので、「原曲は1713~1714年にヴァイマルで作曲され」(『バッハ事典』)たとみられています。なお、このCDには、復元協奏曲をふくめたヴァイオリン協奏曲がまとめて収録されています。

CD : 7243 5 61558 2 4(Virgin classics)

7243 5 61558 2 4

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これからきくオーボエ・ダモーレ協奏曲は、復元協奏曲のなかでも、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲についで人気の高く、とても爽やかな味わいをもつ協奏曲です。ここではジョン・アベルガー(オーボエ・ダモーレ)たちでききますが、チェンバロ独奏声部をヴァイオリン声部にうつした復元もおもしろく、早いテンポで流麗に演奏されています。

CD : AN 2 9910(ANALEKTA)

AN 2 9910

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昼食のあとのひとときにきくのは、カフェ・ツィマーマンによるオーボエ・ダモーレ協奏曲。この協奏曲は、BWV1053、つまりチェンバロ協奏曲第2番から復元したものです。新バッハ全集では、BWV1053の原曲を、変ホ長調のオーボエ協奏曲か、ヘ長調のフルート協奏曲と推測していますが、カフェ・ツィマーマンは、ニ長調のオーボエ・ダモーレ協奏曲として復元しています。なお、バッハは消失した原曲から、第1楽章と第2楽章をBWV167、第3楽章をBWV49、とカンタータ楽章へも転用しています。

CD : Alpha 071(Alpha)

Alpha 071

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処暑をすぎても暑い日々。このようすでは、暑さが後退するような気配はなく、それどころか、処暑になってからのほうが暑いようにも感じるぐらいです。さて、これからきくのは、アンサンブル・アウロラによるニ長調の三重協奏曲。このBWV1050aは、ブランデンブルク協奏曲第5番の異稿で、献呈稿にいたるまえの初稿にあたります。献呈稿とのおおきなちがいは第1楽章のカデンツァで、この異稿については、「ブランデンブルク協奏曲の異稿が聴ける」(「私的CD評」)にくわしい解説があります。

CD : GCD 921204(GLOSSA)

GCD 921204

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これからきくのは、フルート独奏をふくむイ短調の三重協奏曲。このBWV1044は、「1730年代を中心とするコレギウム・ムジクム活動のために生まれたと思われる」(『バッハ事典』)、自作を編曲した協奏曲です。カフェ・ツィマーマンは、独奏をふくめすべての楽器を1名で編成し、しなやかで、みずみずしく、また表出力にみちたバッハをきかせてくれます。

CD : Alpha 137(Alpha)

Alpha 137

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これからきくのは、ロ短調のフルート協奏曲。もちろんバッハにはフルート独奏のみの協奏曲はなく(消失した可能性はあり)、この協奏曲は、カンタータ楽章からあつめた架空のものです。趣旨としては、ラモンとターフェルムジーク・バロック・オーケストラの「バッハではないバッハのオーボエ・ダモーレ協奏曲」と同じ試み。

さて、このフルート協奏曲の原曲はというと、第1楽章がBWV209第1曲(シンフォニア)、第2楽章がBWV173a第2曲(アリア)、第3楽章がBWV207第3曲(アリア)で、すべていわゆる世俗カンタータ楽章です。アンサンブル・アウロラとマルチェッロ・ガッティ(フルート)の演奏は、自由闊達でとても楽しめます(GLOSSA GCD 921204)。

GCD 921204

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これからきくのは、スイス・バロック・ソロイスツによるチェンバロ協奏曲第5番。といっても、この演奏はステファーヌ・レティによる、フルートとオーケストラのための編曲版(復元版ではない)で、編曲したレティがフルートを独奏しています。

CD : 8.557755-56(NAOXS)

8.557755-56

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これからきくのは、コープマンたちによるカンタータ「わが魂よ、主を頌めまつれ」です。このBWV69aは、やはりコープマンたちできいている同名BWV69(記事は「『わが魂よ、主を頌めまつれ』 BWV69」)の原曲で、1723年8月15日(三位一体節後第12日曜日)に初演されました。BWV69aからは、第1、3、5曲がが、BWV69に転用されています。

CD : WPCS-6311/4(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-6311/4

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これからきく協奏曲は、チェンバロ協奏曲第1番をオルガン協奏曲として復元したもの。チェンバロ協奏曲第1番の原曲は、ヴァイオリン協奏曲と考えられており、このかたちでの演奏は、このブログではすでに2回きいています(記事は「ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV1052」と「ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV1052 [2]」)。イゾワールたちのCDについては、「バッハのチェンバロ協奏曲をオルガン演奏で聴く」(「私的CD評」)に解説があります。

CD : CAL 9720(CALIOPE)

CAL 9720

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一昨日、昨日と、アンドレ・イゾワールたちによる復元協奏曲をききましたが、これからきくのはそれに関連した協奏曲(ANALEKTA AN 2 9815)。イゾワールたちの協奏曲は、BWV29のシンフォニアをのぞけば、原曲の協奏曲、カンタータ楽章、チェンバロ協奏曲というかたちで存在しているものです(ただしBWV1059は断章)。

ジョン・アベルガーとターフェルムジーク・バロック・オーケストラによるオーボエ・ダモーレ協奏曲はというと、カンタータ楽章として存在する楽曲から、いわば架空の原曲を構成した協奏曲です。第1楽章がBWV100の第4曲、第2楽章がBWVV170の第1曲、第3楽章がBWV30の第3曲で、いずれもアリアです。

この曲はイゾワールたちのとちがって、チェンバロ協奏曲稿は存在しませんが、こういう原曲の協奏曲がありえた潜在的な可能性もゼロともいえず、おもしろい試みといえるでしょう。架空の協奏曲とわりきってきけば、けっこう楽しめます。なお、このCDには、ヴィヴァルディ、ヘンデルなどの協奏曲が収録されています。

AN 2 9815

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これからきくのは、昨日の続き、イゾワールたちによる「オルガンとオーケストラのための作品」から、BWV1053aです。このBWV1053aは、1台のチェンバロのための協奏曲第2番を、オルガン協奏曲として復元したもの。なお、原曲はオーボかフルートの協奏曲と考えられているようで、じっさい、オーボエ(あるいはオーボエ・ダモーレ)を独奏とする協奏曲として録音されることが多数です。くわしい解説は、「バッハのチェンバロ協奏曲をオルガン演奏で聴く」(「私的CD評」)で。

CD : CAL 9720(CALIOPE)

CAL 9720

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今週後半は、アンドレ・イゾワールたちによる「オルガンとオーケストラのための作品」と題されたCDから、3曲の協奏曲をきいていくことにします。これからきくのは協奏曲は、9小節だけで中断されたBWV1059をオルガン協奏曲として復元したもの。同じような復元にはコープマンのものもあり、オーボエ協奏曲として復元されたものもあります。なお、イゾワールたちのCDについては、「バッハのチェンバロ協奏曲をオルガン演奏で聴く」(「私的CD評」)にくわしい解説があります。

CD : CAL 9720(CALIOPE)

CAL 9720

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