毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週きいていくのは、ロイ・グッドマンとブランデンブルク・コンソートによる「ブランデンブルク協奏曲集」です。グッドマンは1951年生まれのイギリスのヴァイオリン奏者、指揮者で、その名を高めたのがピリオド楽器初のベートーヴェンの交響曲全曲録音です。そうした野心的な企画のほかにもさまざまな録音をのこしており、トン・コープマンの「ブランデンブルク協奏曲集」にも参加していました。今日から楽しむのは、音楽監督(ヴァイオリンとヴィオラも)としてブランデンブルク・コンソートを率いての1991年の録音のほうで、番号順(収録順)に第1番からきいていきます。

CD : CDA66711/2(hyperion)

CDA66711/2

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リチャード・エガーが2003年に録音した「J.S.Bach Per cembalo solo...」。このアルバムの収録曲を順番にきいてきて、これから楽しむのは最後に収録されたハ短調のファンタジーとフーガです。BWV906のフーガは未完のため、エガーのアルバムではまず中断されたところまでのものを収録。さらに、エガーによって完成されたフーガも収録されています。そこで、ここでは未完のフーガのほうはきかず、ファンタジーと完成されたフーガを続けてきくことにしました。エガーの使用楽器はジョエル・カッツマンの1991年製のチェンバロで、1638年製のヨハネス・ルッカースにもとづいたものです。なお、今日は復活節後第4日曜日で、ふだんならカンタータですごすのですが、きりがのよいとこいうこともあり、エガーのBWV904を楽しみます。

CD : HMU 907329(harmonia mundi)

HMU 907329

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これからきくのは、ヤン・アーダム・ラインケンのパルティータの第1番(「音楽の園」)を編曲したイ短調のソナタです。音源は今週ずっときいているリチャード・エガーの「J.S.Bach Per cembalo solo...」(2003年録音)。使用楽器は、ヨハネス・ルッカース(1638年)によるジョエル・カッツマンのチェンバロ(1991年)です。

CD : HMU 907329(harmonia mundi)

HMU 907329

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今日もきくのはリチャード・エガーのチェンバロ。エガーは1963年生まれのイギリスの指揮者、鍵盤楽器奏者で、これまで多数のバッハを録音してきました。今週きいているのは2003年に録音した「J.S.Bach Per cembalo solo...」で、このアルバムを収録順に楽しんでいます。これからきくのは「イタリア協奏曲」(BWV971)。プレストではすさまじい推進力で弾いていますが、荒さと無縁です。

CD : HMU 907329(harmonia mundi)

HMU 907329

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これから視聴するのは、田中裕子によるイ短調のファンタジー(J.S. Bach: Fantasia in A Minor BWV 904; Yuko Tanaka, harpsichord 4K UHD)。前々から紹介しようと思っていたのですが、なかなかできずにいたので、今朝、リチャード・エガーによる同曲をきいたのを機会に、紹介しておくことにします。田中の演奏は繊細な筆致による同曲ファンタジーの最右翼で、じつにたおやかな佇まい。映像はYoutubeのチャンネル「Voices of Music」で2016年に公開されており、残念ながらフーガはふくまれていません。Voices of Musicには、ほかにもバッハの作品が多数あり、しかも4K映像も多数。じつに楽しめます。



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これからきくのは、とても華麗なイ短調のファンタジーとフーガ。「とても華麗」といってはみたものの、ルーカ・オベルティの同曲(記事は「ファンタジーとフーガ イ短調 BWV904 [9]」)でもふれましたが、このBWV904のファンタジーは演奏によって「可憐」にきこえたりと、印象がずいぶんかわります。大別すると雄渾な筆致と繊細な筆致のものがあるのですが、ここできくリチャード・エガーの演奏は繊細な筆致のほう。エガーの録音をきくまえは、いつものように力強く、音楽をぐいぐい推進させていく、雄渾な筆致を想像していただけに、はじめてきいたときは、ちょっとびっくりしたのを思い出します。

CD : HMU 907329(harmonia mundi)

HMU 907329

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今週のバッハは、リチャード・エガーの「J.S.Bach Per cembalo solo...」(2003年録音)を楽しんでいます。今日きくのは独奏チェンバロのためのニ長調の協奏曲(BWV972)。この協奏曲は、ヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第9番を原曲とする編曲で、力強く、光輝に満ちています。エガーにはこうした音楽とじつに相性がよく、ここでもとても楽しめます。使用楽器は、いつどおりジョエル・カッツマンのチェンバロ(1991年)のチェンバロです。

CD : HMU 907329(harmonia mundi)

HMU 907329

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昨日からききはじめたリチャード・エガーの「J.S.Bach Per cembalo solo...」。収録順に楽しむので、今日これからきくのは半音階的幻想曲とフーです。このBWV903でのエガーはとても直截な表現で、とくに幻想曲では「ため」がほとんどなく、前へ前へと音楽を推進させています。フーガも幻想曲ほどではないのですが、力強く、生き生きときかせます。なお使用楽器は、リュッカース(1638年)によるジョエル・カッツマンのチェンバロ(1991年)です。

CD : HMU 907329(harmonia mundi)

HMU 907329

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先々週、先週と、図らずも「小川のせせらぎ」週間となったので、今週は本流にもどり、ピリオド楽器によるバッハを楽しみます。きいていくのはリチャード・エガーの「J.S.Bach Per cembalo solo...」で、これからきくのはト長調の協奏曲です。このBWV973は、アントーニオ・ヴィヴァルディの作品7第8番を原曲とする、独奏チェンバロのための協奏曲。エガーの楽器は、ジョエル・カッツマンが1991年に製したチェンバロ(1638年製のリュッカースによる)で、録音は2003年です。

CD : HMU 907329(harmonia mundi)

HMU 907329

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復活節後第3日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「われら多くの患難を経て」です。このBWV146は、1726年5月12日(あるいは1728年4月18日)に初演されたカンタータで、全8曲からなっています。第1曲のシンフォニアと第2曲の合唱曲は、チェンバロ協奏曲第1番の第1楽章と第2楽章と同じ音楽。ともにオルガン協奏曲といえるのですが、第2曲は合唱がくみ込まれたため、チェンバロ協奏曲とは様相がずいぶん異なります。なおオルガンは鈴木優人、録音は2008年です。

CD : BIS-SACD-1791(BIS Records)

BIS-SACD-1791

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今日これからきくのは、アントン・バタゴフによる「フーガの技法」(SoLyd Records SLR 0001/2)です。バタゴフは、1965年生まれのロシアのピアノ奏者、作曲家(ポスト・ミニマリスト)で、「フーガの技法」は1993年の録音。この録音を、アメリカの音楽学者リチャード・コステラネッツが「グレン・グールド以来のもっとも魅力的な解釈」(Wikipedia)と評したということです。バタゴフの演奏は、スタッカートによる主題の提示についてはグールドを彷彿とさせるのですが、グールドのうねるような躍動感はまったくなく、おそろしいことに、すべてのフーガが同じようにきこえてきます。テンポもゆっくりで、147分44秒。未完のフーガは未完のままですが、バタゴフの録音だと完結しているようでもあり、そのあたりもミニマルらしいといえるかもしれません。とにかく長いので、これから前半(CD1)、お昼に後半(CD2)を楽しむことにします。

SLR 0001/2

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今日これからきくのは、ソーニャ・バッハによる「イタリア協奏曲」(RUBICON RCD1006)です。ソーニャは昨日のジと同じく韓国のピアノ奏者で、1981年生まれ。7曲のチェンバロ協奏曲を収録した「Sonya Bach plays J.S.Bach」(2014年と2015年の録音)の最後におかれたのが「イタリア協奏曲」で、唯一オーケストラをともなわない協奏曲です。「イタリア協奏曲」はソーニャのお気に入りらしく、生気のある演奏で、第3楽章のプレストではまさに疾駆しています。

RCD1006

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これからきくのは、韓国のピアノ奏者ジ(Ji-Yong Kim)による「ゴルトベルク変奏曲」(Warner Classics 9029571937)です。生年は1992年ごろらしくまだ若い奏者で、クラシックのみならず、ソウルやジャズも弾くとのこと。すでに早朝に前半(第15変奏まで)をきいたのですが、装飾音のあつかいや「ため」など自在で、中々おもしろくきくことができます。これからきくのは、したがって後半(第16変奏から)で、ダ・カーポされるアリアは、はじめのアリアと演奏時間にけっこう差があり、どういうふうに弾いているのか楽しみです。

9029571937

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これからきくのは、シャロン・イスビンのアルバム「Sharon Isbin plays Baroque Favorites for Guiter」(Warner Classics 0927 45312-2)。イスビンは、1957年、ミネアポリス(アメリカ)生まれのギター奏者で、トロント国際ギター・コンクールで第1位(1975年)、ミュンヘン国際コンクール(1976年)で最高位を獲得し、グラミー賞も2度受賞しています。ここできくのは、イ短調のヴァイオリン協奏曲(BWV1041)、ト短調のチェンバロ協奏曲(BWV1058)を原曲とするギター協奏曲。編曲はマッツ・ベリストレムで、さらにイスビンが手を加えているようです。共演のオーケストラは チューリヒ室内管弦楽団、指揮はハワード・グリフィスで、録音は2002年です。

0927 45312-2

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先週からきいてきた、エマヌエレ・デルッキの「J.S.Bach / D'Albert Piano Transcriptions」(Piano Classics PCL10139)。今日これからきくのは、アルバムの最後に収録されたパッサカリア(とフーガ)です。オイゲン・ダルベールのピアノ編曲には、イタリア語とドイツ語で、強弱記号、速度記号、発想記号、アーティキュレーションといった演奏記号がおもしろいほどに付加されていて、ダルベールの音楽趣味、そしてその時代の音楽趣味がみてとれます。なお、デルッキの使用楽器はスタインウェイD(1906年)、録音は2017年です。

PCL10139

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