リチャード・エガーが2003年に録音した「J.S.Bach Per cembalo solo...」。このアルバムの収録曲を順番にきいてきて、これから楽しむのは最後に収録されたハ短調のファンタジーとフーガです。BWV906のフーガは未完のため、エガーのアルバムではまず中断されたところまでのものを収録。さらに、エガーによって完成されたフーガも収録されています。そこで、ここでは未完のフーガのほうはきかず、ファンタジーと完成されたフーガを続けてきくことにしました。エガーの使用楽器はジョエル・カッツマンの1991年製のチェンバロで、1638年製のヨハネス・ルッカースにもとづいたものです。なお、今日は復活節後第4日曜日で、ふだんならカンタータですごすのですが、きりがのよいとこいうこともあり、エガーのBWV904を楽しみます。
CD : HMU 907329(harmonia mundi)