今週きいてきたのは、マルティン・ヘルムヒェンの「Bach Six Partitas」(2022年録音)。このアルバムを収録順に楽しんできて、これからきくのはパルティータ第6番(BWV830)です。ヘルムヒェンが弾いているのは、シュペート&シュマールの1790年製タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)。解説書には表紙と本文中に楽器の写真が掲載されていますが、楽器についての説明はありません(リュートとピアニッシモ・ストップ、2つのニー・レバーを装備している可能性があります)。音色は、フォルテピアノ、クラヴィコード、チェンバロが混ざったような独特な美しさ。ヘルムヒェンがこの楽器に惹かれたものよくわかります。
CD : Alpha 994(Alpha)