プレリュード―アルマンド―クーラント―サラバンド―メヌエット―ジーグという舞曲で構成。メヌエットは2部に分れ、第2部はト短調と、くっきりとした変化がつけられています。
CD : CCS 12298(Channel Classics)
日本人の奏者による、記念碑的なCDから、今日は1曲。1989年の録音なので、20年近く前の録音ですが、いまきいても鮮度は落ちていません。
なお、このソナタは、真作、偽作の論争があって、奏者の有田正広は、「習作といった印象が強い」(解説)と、バッハの真作説には否定的なようです。
CD : CO-3868~69(DENON Aliare)
「第1番 ヘ長調 BWV1046」、「第2番 ヘ長調 BWV1047」と順にきいてきているブランデンブルグ協奏曲。今日は、「第3番 ト長調 BWV1048」をききます。
演奏は、いままでと同様、フライブルク・バロック・オーケストラ。熱のこもった演奏で、映像からも興が乗っているようすがよくわかります。
DVD : TDBA-0005(TDKコア)
今日は母の日。バッハが母に捧げた曲があれば良いのですが、それはなさそう。そこで、バッハの妻で、息子たちの母、アンナ・マグダレーナにちなんだ作品をききます。
きくのは、「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集 第2巻」から、「ジョヴァンニーニのアリア」(「君われに心を贈りなば BWV518」)。作曲者「ジョヴァンニーニ」は、バッハの愛称ではないか、といわれていますが、じっさいはどうなのでしょう。
CD : CD92.136(Hänssler CLASSIC)
ここのところ、増えていくばかりで、なにも整理していなかったCDやDVD。そこで、時間があるときに、放置していたCDやDVDの整理と、このブログのために、ジャケットを少しずつスキャンする作業をはじめました。
一昨日にきいた「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903」など、ERATOレーベルのCDを、朝から整理していたら、なつかしいマリー=クレール・アランのCDを発見。今日は、その中から、ヴィヴァルディの作品を編曲した、「協奏曲 イ短調 BWV593」をききます。
1926年生まれのアランは、その長い音楽人生で、いくどか演奏スタイルを変えていて、同時代の演奏史を具現してきたような演奏家です。ここできく演奏は、1982年の録音。
CD : RECD-2813(RVC)
昨日の荒れもようから一転、今日は晴れ。とはいっても、風はあいかわらず強く、肌寒い気候です。
そこで、今日は、風にちなんで、「破れ、砕け、壊て(鎮まれるアイオルス)」をききます。
バッハは、きわめて大規模な編成で、風の神アイオルスの気性を具象化。レオンハルトらの演奏も、とても楽しめるものになっています。
CD : 432 161-2(PHILIPS)
今日は朝から雨。こういう日は、派手な音楽をききたいので、「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903」をききます。
演奏はコープマン。1986年の録音なので、ずいぶん前のものになります。ですが、奔放で変幻自在な幻想曲と、ゆったりとしながらも熱情に満ちたフーガ、この対比がくっきりとしていて、いまでも新鮮にきくことができます。
CD : 2292-45787-2(ERATO)
昨日きいた、「フーガ ト短調 BWV578」より、さらに短い作品。ムジカ・アンティクヮ・ケルン(MAK)の演奏では、1分21秒という小品です。
この作品は、バッハの孫弟子にあたるJ.K.アルノルトの音楽帳(1960年に発見)に記入されたもの。記帳したのは、アルノルトの師J.G.ミューテルで、「J.S.バッハによる」と記入。
なお、ここできくBWV1086を含め、さまざまなカノンが、「音楽の捧げもの BWV1079」のCDに、付録的に収録されています。それらカノン、発売された当初は、「フーガの技法 BWV1080」のアナログ・ディスクに収録されていました。
CD : POCA-2123(ポリドール)
今日は、いわゆる「小フーガ ト短調」をききます。演奏はコープマン。頭を激しく振りながらの、エネルギッシュな演奏は、運動エネルギーに満ちていて、きくものを楽しい気分にさせてくれます。昨日きいた、「プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998」とは、演奏が、じつに対照的。
DVD : 2050348(EuroArts)
ゴールデンウィーク明けの今日は、静かな作品をきくことに。演奏は、「リュート組曲 ト短調 BWV995」と同様、ドンボワで。なお、この作品の自筆譜は上野学園に所蔵されていて、「リュートまたはチェンバロのためのプレリュード」と題されています。
CD : GD 71958(BMG)
順番にきいてきたフランス組曲、残るは今日のホ長調のみ。舞曲の構成は、アルマンド―クーラント―サラバンド―ガヴォット―ポロネーズ―メヌエット―ブーレー―ジーグ。鈴木雅明の演奏は、メヌエットを最後におく曲順ではなく、ポロネーズのトリオとして扱うものになっています。
CD : KKCC-2349(キングインターナショナル)
鈴木雅明できいたフランス組曲の記事は以下のとおりです。
「子供の日」の今日、ふつうなら「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」から、1曲選ぶところ。ですが、今日はひとひねりして、ザクセン選帝侯子、フリードリヒ・クリスティアンの誕生日祝賀用の音楽劇をききます。
主題は、バロック美術でも人気の高かった、「岐路のヘラクレス(ヘラクレスの選択)」。この主題、王侯貴族の子弟の教育のため、好んで用いられたようです。ちなみに、ヘンデルには、この主題を用いたオラトリオがあります。
CD : PHCP-5303(PHILIPS)
コープマンの弟子、エリーナ・ムストネンの演奏できいてきた、イギリス組曲。今日は残る第3番をききます。曲の構成は、プレリュード―アルマンド―クーラント―サラバンド―ガヴォット―ジーグ。「イタリア協奏曲 BWV971」を想起させるようなプレリュードが、とても華やか。
ムストネンできいたイギリス組曲の記事は以下のとおりです。
CD : ABCD 166(ALBA RECORDS)
この第4番、近年、金管を含まない版での演奏を、耳にするようになりました。が、ここできく演奏はふつうの版で、以前にきいた「管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066」と同様、鈴木雅明とBCJによるもの。なお、序曲は、BWV110に転用されたことで知られています。
CD : BIS-SACD-1431(BIS Records)
ゴールデンウィークの谷間の今日は、リュート作品から1曲。レオンハルトやクイケン兄弟による「音楽の捧げもの」でも少し触れた、SEONのサンプラーで、この作品のドンボワの演奏をきき、それがリュートに魅了されるきっかけになりました。低弦を深々と鳴らすその演奏は、1971年の録音ながら、いまきいても絶品です。