毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これからきくのは、カンンタータ「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」。同名のカンタータに新年後第1日曜日ためのBWV58がありますが、BWV3は顕現節後第2日曜日のためのカンタータです。このBWV3はいわゆるコラール・カンタータで、歌詞はマルティーン・モラーのコラール「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」の第1節(第1曲)、第2節(第2曲)、第18節(第6曲)。演奏は、コープマンたちによるものです。

CD : CC 72215(Challenge Classics)

CC 72215

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曽根麻矢子による「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、これからきくのはニ短調の第6番。このBWV851は3連音符が疾駆するプレリュードと、ゆったりした、風格のある3声のフーガからなっています。フーガには主題の転回形もあらわれます。

CD : AVCL-25176-7(avex-CLASSICS)

AVCL-25176-7

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曽根麻矢子による「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、これからきくのはニ長調の第5番です。このBWV850のプレリュードは、8分音符の跳ねるような低音の上で16分音符が軽快に鳴り続き、最後はトッカータ風の走句でしめくくられます。続く4声のフーガは一転して荘重なもの。フランス風序曲のようなフーガは、「フーガの技法」のコントラプンクトゥス第6番を想起させます。

CD : AVCL-25176-7(avex-CLASSICS)

AVCL-25176-7

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曽根麻矢子による「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、これからきくのは嬰ハ短調の第4番です。シチリアーノによる悲嘆の調べが美しいプレリュードと、5声の崇高なフーガからなり、なかでもフーガは下から積み上げられていく堂々としたもの。オルガンで演奏されても味わいがあり、じっさいロバート・レヴィンもこのBWV849を、オルガンで演奏していました。

CD : AVCL-25176-7(avex-CLASSICS)

AVCL-25176-7

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曽根麻矢子による「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、今日は嬰ハ長調の第3番です。このBWV848のプレリュードは、第1番や第2番と同じく分散和音が主体。めまぐるしいプレリュードに続くのは3声のフーガで、跳ねるような主題が展開されていきます。

CD : AVCL-25176-7(avex-CLASSICS)

AVCL-25176-7

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昨日にひき続き、今日のバッハも同名のBWV761。予告しておいて遅れてしまった「ガーディナーの『クリスマス・オラトリオ』」の感想を投稿したところなので、そのドキュメンタリーで言及されていたBWV157をきこうかとも思ったのですが、時間がなくなり、短いBWV761にすることに。この「天にましますわれらの父よ」は、昨日きいたBWV760と同じく、バッハの作ではなく、ゲオルク・ベームの作とみなされているコラール編曲です。

CD : NI 5734/5(Nimbus Records)

NI 5734/5

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ライブ収録されたジョン・エリオット・ガーディナーによる「クリスマス・オラトリオ」(記事は「『クリスマス・オラトリオ』 BWV248 [2]」)。このDVD(TDKコア株式会社 TDBA-0003-4)は、1999年12月23日と27日、バッハにもゆかりがある、ヴァイマールのヘルダー教会での演奏会を収録したものです。ガーディナーたちの演奏は熱気にあふれたもので、教会に集った聴衆も熱く支持しています。

オーケストラは、第1ヴァイオリン=5、第2ヴァイオリン=4、ヴィオラ=3、チェロ=2、コントラバス、ファゴット、チェンバロ、オルガン=それぞれ1、ほか管はそれぞれ1、合唱はソプラノ=6、アルト=4、テノール=4、バス=4、という小規模な編成です。ただし合唱はソロ歌手も参加しているので(常時参加はマクファデンとヘンシェル)、じっさいには7-4-4-5だったり、7-5-4-5だったり、7-5-5-5だったりです。

ソロ歌手は、マクファデン(ソプラノ)、フィンク(アルト)、ゲンツ(テノール)、ヘンシェル(バス)で、前記のように、マクファデン(元モンテヴェルディ合唱団員)とヘンシェルは、バッハの時代がそうであったように、合唱にも参加しています。フィンクは、第33曲、第35曲と第4部以降を歌っています。エヴァンゲリストを歌うゲンツは最後の第64曲のみ参加(アリアも歌っていますが不調な曲も)。

さて、演奏をきいていておもしろかったのが、その演奏時間(つまりテンポ)です。ガーディナーの「クリスマス・オラトリオ」の、1987年録音のCD(ARCHIV PRODUKTION 423 232-2)とくらべると、おおむね、合唱、アリアではDVDが速めに、コラールはDVDが遅めにというふうになっていました。もともと、劇的にコラールを歌わせていたのですが、DVDではさらにたっぷりと、劇的になっているようです。

モンテヴェルディ合唱団はさすがにうまく、ガーディナーの要求にこたえて歌いまくり、第43曲はその機動力がいかされた好例といえます。オーケストラも好演で、トランペットのエクルンドや、フルートのシー、オーボエのポンセールが名技を披露。とくにエクルンドは優秀で、まさに喨々とトランペットを吹き鳴らしています(1996年の第1回アルテンブルク国際バロック・トランペット・コンペティションで優勝)。

なお、このDVDには「クリスマス・オラトリオ」のほかに、2編のドキュメンタリーが収録されています。「歓呼し、喜び踊れ」と「バッハ再訪」というのがそれで、それぞれ「ガーディナーのバッハ・カンタータ巡礼」と「ガーディナー、ザクセン-テューリンゲンにて」という副題がつけられています。これも興味深いもので、この記事はそれをみながら投稿しています。



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BWV760は、2つの手鍵盤による31小節の小品。ただし、この「天にましますわれらの父よ」は、バッハの作ではなく、ゲオルク・ベーム、あるいはバッハの父の従兄ヨーハン・クリストフ・バッハの作とされています。演奏は、イギリスのオルガン奏者ボウヤーです。

CD : NI 5734/5(Nimbus Records)

NI 5734/5

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「いと尊きわがイエスは見失われぬ」は、顕現節後第1日曜日のためのカンタータ。第3曲と第8曲のコラールをのぞけば、レチタティーヴォとアリア(二重唱をふくむ)で構成され、編成もオーボエ・ダモーレと弦、通奏低音というつつましいものです。初演されたのは、ライプツィヒ時代の1724年1月9日ですが、「作品の少なくとも一部は、ヴァイマル時代の旧作からの転用と思われる」(『バッハ事典』)とのことです。

CD : WPCS-10344/6(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-10344/6

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「神を讃えまつれ、汝らキリストの徒よ、こぞりて」は、「間奏付き和声体タイプ」(『バッハ事典』)のコラール編曲。即興的な色彩の濃いこのBWV732をきくと、若かりしバッハが、「コラールの演奏のさいにいろいろと奇妙な変奏をおこない、多くの耳なれぬ音を混入させ、そうしたことによって教区民たちを困惑させて」(酒田健一訳)いたという逸話を思いだしてしまいます。

CD : BIS-CD-439/40(BIS Records)

BIS-CD-439/40

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曽根麻矢子による「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、今日はその第2番です。夢幻な感覚に満ちている第1番のプレリュードにくらべ、こちらのプレリュードは同じ分散和音主体でも、緊張感を強いられる鋭い響きをもっています。続くフーガは3声です。

CD : AVCL-25176-7(avex-CLASSICS)

AVCL-25176-7

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今日のバッハは、曽根麻矢子(チェンバロ)による「プレリュードとフーガ 第1番 ハ長調」。そして、これから順次、曽根による「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」をきいていこうと思います。同曲集は、すでにロバート・レヴィンの、チェンバロ、クラヴィコード、オルガンによるものをきいているので(レヴィンについては「ロバート・レヴィン」)、「平均律 第1巻」はこのブログ2度目ということなります。なお、「平均律クラヴィーア曲集」という訳題の問題点については、「バッハの『巧みに調律された鍵盤楽器のための24の前奏曲とフーガ第1集』をオリジナルのチェンバロで聴く」(「私的CD評」)で、コンパクトに論じられていますので、そちらをぜひどうぞ。

CD : AVCL-25176-7(avex-CLASSICS)

AVCL-25176-7

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1月6日は顕現節。ふだんならカンタータをきくところなのですが、今日はちょっと時間がないのと、すでに顕現節のためのカンタータはきいてしまっていることもあって、つつましいコラール編曲をきくことにします。きくのは「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」で、このBWV723は「パッヘルベルの作品とする説もある」(『バッハ事典』)とのこと。定旋律はソプラノにひきのばされてあらわれます。オルガンはファーイウスです。

CD : BIS-CD-439/40(BIS Records)

BIS-CD-439/40

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これからきく「日々と年を生み出す時は」は、新年祝賀のためのカンタータ。といっても、礼拝のための教会カンタータというわけではなく、ケーテン宮廷のための世俗カンタータで、1719年1月1日に初演されました。このBWV134aは、「神の摂理」(未来)と「時間」(過去)との対話形式によるカンタータで、レチタティーヴォとアリア(二重唱をふくむ)が交替し、最後は合唱でしめくくられます。

演奏は、いきいきした、トン・コープマン指揮、アムステルダム・バロック管弦楽団と同合唱団によるものを選びました。「神の摂理」はマイケル・チャンス(カウンターテナー)、「時間」はポール・アグニュー(テノール)が歌っています。なお、BWV134aはのちにBWV134、つまり「イエス生きたもうと知る心は」に転用されています(BWV134a、BWV134はともにWPCS-10590/2に収録)。

CD : WPCS-10590/2(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-10590/2

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「われらキリストの徒(ともがら)」は、3声のコラール編曲。2声の手鍵盤が模倣するなかで、くっきりとした定旋律がペダルで奏されます。オルガン演奏はファーイウス。なお、このBWV710は、「J.L.クレープス作」(『バッハ事典』)との説も。

CD : BIS-CD-343/44(BIS Records)

BIS-CD-343/44

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