毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




先々週、「小川のせせらぎ」週間として、「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043」を、非ピリオド系の演奏家たち、つまり、ララ・セント・ジョンヒラリー・ハーン諏訪内晶子ユリア・フィッシャーでききました。先週はクリストフ・ルセの「フランス組曲」をきき、いったんレギュラーなかたちにもどしましたが、今週はまたイレギュラーに、「小川のせせらぎ」週間として、さらに広範なアプローチによるバッハをきいていこうと思います。

今日きくのは、ジャック・ルーシェ・トリオの「Bach The Brandenburgs」(TELARC CD-83644)。はじめは「ゴルトベルク変奏曲」でも思ったのですが、時間はないので、「ブランデンブルグ協奏曲」に変更し、その第3番をきくことにします。ジャック・ルーシェが「プレイ・バッハ」を発売したのが1959年。すでにトリオ結成から半世紀もたったわけで、この2006年発売のCDは、ジャック・ルーシェ・トリオの第3期の録音ということになります。

CD-83644

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復活節が遅い今年は、顕現節後第6日曜日まであるのですが、今日の顕現節後第6日曜日のためのバッハのカンタータはのこっていません。したがって、先週と同じように、今日きくのもカンタータではなくミサ曲です。これからきくのはパーセル・クァルテット(OVPP)によるト短調のBWV235。第1曲はBWV102から、第2曲はBWV72から、第3~6曲はBWV187から、といずれもカンタータ楽章からの転用です。

CD : CHAN 0653(Chandos Records)

CHAN 0653

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月曜日からきいてきたクリストフ・ルセによる「イギリス組曲」、これからきくのは、最後に収録されたホ短調の第5番です。ルセによってひきだされたリュッカースのオリジナル楽器の響きはとても美しく、録音も鮮麗。このBWV810をふくめ、「イギリス組曲」のすばらしさをとても堪能できました。

CD : AMB 9942(Ambroisie)

AMB 9942

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昨日に続き、今日も深夜のバッハ。きくのは、クリストフ・ルセによる「イギリス組曲」から、ト短調の第3番です。目の覚めるような美しいチェンバロの響きで、しかもルセのきれ味ある演奏は、気分をリフレッシュさせてくれます。とくにこのBWV808のプレリュードでは、眠気もふきとんでしまうような、きわめて推進力のあるものです。

CD : AMB 9942(Ambroisie)

AMB 9942

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資料整理をしていたら、いつのまにやら日付が替わっていました。ちょっと目も疲れてきたところなので、これから休憩がてら、クリストフ・ルセによる「イギリス組曲」を楽しむことにします。月曜日からききはじめたルセの録音ですが、CDの収録順にきいているので、今夜きくのはイ長調の第1番となります。なお、このBWV806にはクーラントに第1と第2があり、第2クーラントにはさらに2つのドゥーブルがつけられています。

CD : AMB 9942(Ambroisie)

AMB 9942

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今週のバッハは、クリストフ・ルセによる「イギリス組曲」を収録順にきいています。一昨日にイ短調の第2番、昨日にヘ長調の第4番ときいてきて、今日はニ短調の第6番。これまでと同じく、このBWV811でも、リュッカースのオリジナル楽器の美しい響き、そしてルセの鮮烈な演奏を楽しむことができます。なお、BWV811の当世風舞曲はガヴォットで、第2ガヴォットはニ長調に転じます。

CD : AMB 9942(Ambroisie)

AMB 9942

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昨日に続き、今日のバッハもクリストフ・ルセの「イギリス組曲」から。これからきくのはヘ長調の第4番で、長調は第1番のイ長調と、このBWV809のみです。当世風舞曲はメヌエットで、第2メヌエットではニ短調に転じます。

CD : AMB 9942(Ambroisie)

AMB 9942

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今日の午前中にきいたクリストフ・ルセのBWV807(記事は「イギリス組曲 第2番 BWV807 [3]」)。これをはじめてきいたとき、すぐに思いだしたのがマルタ・アルゲリッチ(アルヘリッチ)の演奏です(Deutsche Grammophon 463 604-2)。プレリュードの疾走感など、チェンバロとピアノという楽器のちがいをこえて、雰囲気がそっくりだと思いました。アルゲリッチの録音は1979年なので、もう30年も時が経過しているのですが、奔放な演奏はいまきいても新鮮そのものです。

463 604-2

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先週は「小川のせせらぎ」週間と銘うち、4人のヴァイオリン奏者(非ピリオド楽器)によるBWV1043を楽しみました。今週はまたレギュラーにもどし、クリストフ・ルセの「イギリス組曲」を楽しむことにします。ルセのCDは番号順ではなく、CD1に第2番、第4番、第6番、CD2に第1番、第3番、第5番という順番で収録されていて、ここでも収録順にきいていくことにします。ということで、これからきくのはBWV807の第2番。楽器はリュッカースのオリジナル楽器(1632年と1745年の年銘)で、2003年の録音。楽器の音色、響きもとても美しく、これを録音したのは服部光一郎のようです。

CD : AMB 9942(Ambroisie)

AMB 9942

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今日は顕現節後第5日曜日。今年は復活節が遅いので、顕現節後第6日曜日まであるのですが、のこされたバッハのカンタータには、顕現節後第5日曜日用も、顕現節後第6日曜日用もありません。したがって、今日はカンタータではなく、ミサ曲をきくことにします。きくのはパーセル・クァルテットによるト長調のミサ曲。このBWV236のすべて楽章はカンタータからの転用で、第1曲はBWV179の第1曲、第2曲はBWV79の第1曲、第3曲はBWV138の第5曲、第4曲はBWV79の第5曲、第5曲はBWV179の第3曲、第6曲はBWV17の第1曲が原曲です。

CD : CHAN 0653(Chandos Records)

CHAN 0653

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これからきくのは、ユリア・フィッシャーの「Bach Concertos」からBWV1043(DECCA 478 0650)。フィッシャーは1983年のドイツ生まれ。録音は2008年で、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(アカデミー室内管弦楽団)と、アレクサンドル・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)との共演です。

昨日の諏訪内晶子と同じくエレガントな演奏で、繊細な美しさがありますが、ちょっと中庸すぎるといえるかもしれません。「小川のせせらぎ」週間にきいたBWV1043のなかでは、オーケストラとのかねあいもあるでしょうが、もっともふつうな演奏です。テンポは第1楽章が3分29秒、第2楽章が6分41秒、第3楽章が4分36秒です。

478 0650

ちなみに、今週きいた、いただきもの、かりもの、のBWV1043をまとめてみると、

となります。

それぞれの記事で書いた感想は、BWV1043にかぎってのことですのですが、おもしろかったのはヒラリー。F1レーサーだった祖父に車の運転を教えてもらい、運転技術はあるので危なっかしさはないものの、若さにまかせて公道を荒っぽく突っ走っている感じ。10年後にどうなっているのか、とても興味をひかれます。



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昨日の予告どおり、今日は「小川のせせらぎ」週間にもどし、諏訪内晶子による2つのヴァイオリンのための協奏曲をきくことにします(PHILIPS 475 6934)。このBWV1043は、2005年に録音された「J.S.BACH VIOLIN CONCERTOS」に収録されたもの。パッケージ写真と同じく、とてもエレガントな演奏で、ヒラリー・ハーンのそれとは好対照です。

テンポは第1楽章が3分49秒、第2楽章が6分37秒、第3楽章が7分19秒。第3楽章が7分19秒なのは、とちゅう第134小節で2分40秒ほどの長いカデンツァ(すべての楽章をコラージュしたような)がはいるためで、それをのぞくと4分40秒ほどです。共演はヴァイオリンがフォルクハルト・シュトイデ、オーケストラがヨーロッパ室内管弦楽団です。

475 6934

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昨日はマリアの潔めの祝日ということで、「小川のせせらぎ」週間を中休みしました。今日から「小川のせせらぎ」週間を再開、と思っていましたが、同祝日のためのコラールは、この時期をのがすと来年になってしまうので、今日もヘルムート・ヴァルヒャによる同祝日のためのBWV617をきくことにしました。明日からは「小川のせせらぎ」週間にもどし、諏訪内晶子によるBWV1043をきく予定。

CD : 463 712-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 712-2

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小川のせせらぎ」週間も、今日は一休み。というのも、今日はマリアの潔めの祝日なので、同祝日のための作品をきくため。はじめは、カンタータをきこうかと思ったのですが、これからすぐに外出なので、今日はヘルムート・ヴァルヒャによるオルガン・コラールをきくことにしました。「オルガン小曲集」に記入された同祝日のためのコラールは、BWV616の「平安と歓喜もて われはゆく」と、BWV617の「主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ」がありますが、今日きくのはBWV616です。

CD : 463 712-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 712-2

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小川のせせらぎ」週間の第2日は、ヒラリー・ハーンの「BACH・CONCERTOS」から、昨日のララ・セント・ジョン(記事は「ララ・セント・ジョン『バッハ コンチェルト・アルバム』」)と同じBWV1043です(Deutsche Grammophon 474 199-2)。ハーンは、1979年、アメリカ生まれ。その録音はおおむね好評のようで、バッハの「無伴奏」ではディアパゾン・ドール賞を受賞(1997年)しています。

さて、ロサンジェルス室内管弦楽団、そしてそのコンミス、マーガレット・バトヤー(ヴァイオリン)と競演しているこのBWV1043、ララにおとらずかなり速いテンポで、第1楽章が3分22秒、第2楽章が6分50秒、第3楽章が4分13秒というもの。このテンポでもテクニックはしっかりしていますが、どうも荒っぽく感じてしまいます。

テンポが速いのに、フレーズのはじめからおわりまで、つねに音を強くひっぱり続けていることが、そう感じさせる原因かもしれません。いわゆる古楽系の演奏をききなれている耳には、2世代まえくらいの伝統的な演奏に近く思えました。意志の強そうなジャケット写真そのままの演奏というのが、個人的な感想です。

474 199-2

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