明日が満月ということもあり、今夜は明るい夜空です。最高気温が37度だった日中にくらべ、いくらかはましですが、街はまだまだ熱気に包まれたままです。このままだと、今夜も熱帯夜はまぬがれそうもありません。こういう夜には、涼感のある音楽をきいてすごそうと思うのですが、涼しげな作品といえばなんでしょう。
涼しげな作品といえば、「Miscellaneous thoughts」の記事「だいたい予想どおり?」でも、NHK-FMの「クラシックリクエスト」のリクエスト・テーマ「涼しく感じるクラシック」にふれられています。放送された曲のなかに、バッハの作品はなく、ベートーヴェンもありませんね(放送された曲は近代ものが多いこと)。
ベートーヴェンの、いわゆる「月光ソナタ」の第1楽章なんかは、涼しげな雰囲気があると思うのですが。バッハもそうですが、密度の濃い作品が多いのが災いしているでしょうか。たしかに二人とも、熱帯夜にききたいと思うかといわれれば、どちらかといえば敬遠したい作曲家に入るかもしれません。
で、いろいろ思いめぐらしているうちには、ベタなヘンデルの「水上の音楽」といった作品も頭をよぎったのですが、けっきょく選んだのは、ビゼーの「カルメン」組曲です(暑いときには熱い食べもの、と同じ理由)。これを、ミンコフスキ指揮のルーヴル宮音楽隊による演奏できいてみようと思います(naïve V 5130)。