毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日も梅雨空のような、すっきりしない空もようになっています。先日までの猛暑もたまりませんが、今日のようにむし暑いのもちょっといやな感じです。さて、昨日からききはじめた、トン・コープマンによる「6つの小さなプレリュード」。これは「弟子の教育用と目される作品集のひとつ」(『バッハ事典』)ということですが、バッハらしくそれぞれに技巧を凝らしたものになっています。これからきくのはハ短調のプレリュードで、このBWV934は「メヌエット風の2声楽曲」(『同』)です。

CD : 10 210(CAPRICCIO)

10 210

コメント ( 0 )




猛暑は一休みなのか、上空は雲ばかりで日ざしがなく、この時間でも気温はさほど上がってないようです。予報は「曇後晴」なので、このあとぐっと暑くなるかもしれませんが、どうやら猛暑日はさけられそうです。さて、今週きいていくのは、トン・コープマンのチェンバロによる「6つの小さなプレリュード」です。これは四半世紀ほどまえ、「インヴェンションとシンフォニア」とともに録音されたもの。今日きくのはハ長調のプレリュード(BWV933)です。

CD : 10 210(CAPRICCIO)

10 210

コメント ( 0 )




お盆ということもあってか、いつもの日曜日よりさらに静か。セミの鳴き声も、猛暑続きで疲れたのか、こちらもいつもより静か。音楽をきくにはありがたい環境です。さて、これからきくのは、いつものようにカンタータで、コープマンたちによる「主なる神われらの側(かたえ)にいまさずして」です。このBWV178は、三位一体節後第8日曜日のためのカンタータで、ユストゥス・ヨーナスの同名コラールにもとづく、いわゆるコラール・カンタータです。

CD : CC 72214(Challenge Classics)

CC 72214

コメント ( 0 )




明日が満月ということもあり、今夜は明るい夜空です。最高気温が37度だった日中にくらべ、いくらかはましですが、街はまだまだ熱気に包まれたままです。このままだと、今夜も熱帯夜はまぬがれそうもありません。こういう夜には、涼感のある音楽をきいてすごそうと思うのですが、涼しげな作品といえばなんでしょう。

涼しげな作品といえば、「Miscellaneous thoughts」の記事「だいたい予想どおり?」でも、NHK-FMの「クラシックリクエスト」のリクエスト・テーマ「涼しく感じるクラシック」にふれられています。放送された曲のなかに、バッハの作品はなく、ベートーヴェンもありませんね(放送された曲は近代ものが多いこと)。

ベートーヴェンの、いわゆる「月光ソナタ」の第1楽章なんかは、涼しげな雰囲気があると思うのですが。バッハもそうですが、密度の濃い作品が多いのが災いしているでしょうか。たしかに二人とも、熱帯夜にききたいと思うかといわれれば、どちらかといえば敬遠したい作曲家に入るかもしれません。

で、いろいろ思いめぐらしているうちには、ベタなヘンデルの「水上の音楽」といった作品も頭をよぎったのですが、けっきょく選んだのは、ビゼーの「カルメン」組曲です(暑いときには熱い食べもの、と同じ理由)。これを、ミンコフスキ指揮のルーヴル宮音楽隊による演奏できいてみようと思います(naïve V 5130)。

V 5130

コメント ( 0 )




天気予報によると、しばらくは涼しくなりそうもなく、この先一週間もほとんどが猛暑日に熱帯夜です。すごしやすかった先週は、コオロギの鳴き声がきこえていたのですが、ここ数日きこえなくなりました。いまはどうしているのでしょう。さて、アーノンクールとウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによる「ブランデンブルク協奏曲集」。第1番から順にきいてきましたが、これからきくのは最後で、変ロ長調の第6番です。

月曜日からアーノンクールたちの「ブランデンブルク」をきいてきて、この1964年の録音が、やはりすぐれた試みであったことを再認識しました。1960年代というと、アーノンクールのような意識の、ピリオド楽器の演奏はまだまだ緒についたばかりで、書道でいうなら、筆をもちはじめてまもないころの臨書という感じです。それでも、アーノンクールの試みは、当時としては画期的なことで、歴史的意義はいまでも失われていません。

CD : 9031-77611-2(TELDEC)

9031-77611-2

コメント ( 2 )




昨夜、しのぎやすくなったと思っていあたら、その一夜かぎり。今日はまた暑さがぶりかえしてきました。午後には雨の予報だったのですが、降りそうでいてなかなか降らず、ようやくさきほどちょっとだけ降ってくれました。降らないよりはましですが、さすがに街全体をクールダウンさせるほどではなく、今日は寝苦しくなりそうです。

さて、月曜日からきいているアーノンクールとウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの「ブランデンブルク協奏曲集」、今日きくのはニ長調の第5番です。このBWV1050は、「使われている楽器に関してもまた形式においても6曲の中で最も斬新な作品」(『音楽は対話である』アカデミア・ミュージック)ですが、演奏そのものも、当時はきわめて斬新だったはず。

CD : 9031-77611-2(TELDEC)

9031-77611-2

コメント ( 0 )




先週きいていたジャン・ピエール・ランパルによるフルート・ソナタ。これは1973年の録音だったので、最近のフルート奏者はどんな演奏するのか、ちょっと興味がわきました。そこで、前夜にくらべちょっと涼しくなったことでもあり、借りもののエマニュエル・パユのCD(EMI CLASSICS 50999 2 17443 2 7)から、数曲の数楽章をきいてみました。

パユは1970年生まれのスイスのフルート奏者。ペーター・ルーカス・グラーフ、アラン・マリオン、オーレル・ニコレといった、20世紀を代表するフルート奏者に学んでいます(マリオンの弟子ということはランパルの孫弟子ということにも)。共演者はトレヴァー・ピノック(チェンバロ)、ジョナサン・マンソン(チェロ)、シルヴィア・カレッドゥ(フルート)です。

一聴してわかるのは、すべての音高でむらのない音色。ビブラートのつけかたも、ピリオド楽器のそれを意識してか抑制されています。ただ、完璧に音が鳴りきっているのはすごいのですが、フラウト・トラヴェルソになれた耳には平板にきこえます。これだったら、チェンバロでなくピアノにしたほうが、相性的にももっとおもしろくなったと思うのですが。

50999 2 17443 2 7

コメント ( 0 )




アーノンクールとウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによる「ブランデンブルク協奏曲集」、これからきくのはト長調の第4番です。このBWV1049の第2楽章には、スラーでむすばれた一対の8分音符が頻出しますが、アーノンクールはこれを「不均等に演奏されなければならない」(『音楽は対話である』アカデミア・ミュージック)として、かなりだいたんに、そして一律に、付点8分音符と16分音符の対かのようにスィングさせています。なお、1982年に録画された演奏では、第2楽章におけるエコーの効果をねらって、リコーダーのみアンサンブルから離し、回廊上で吹かせていました。

CD : 9031-77611-2(TELDEC)

9031-77611-2

コメント ( 0 )




セミの合唱ではじまった朝。いまはときおり冷たい風が流れてきて、熱気もうせていますが、日中はまた暑くなりそうです。さて、アーノンクールとウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの演奏できいている「ブランデンブルク協奏曲集」、これからきくのはト長調の第3番(BWV1048)です。第2楽章は2つの和音上で第1ヴァイオリンが30秒ほど即興し、第3楽章へつないでいます。

CD : 9031-77611-2(TELDEC)

9031-77611-2

コメント ( 0 )




昨日に続き今日も、日中ずいぶん暑くなりました。日が高くなるにつれ、朝方にはあった風もなくなり、ひたすら陽射しがそそぐだけ。これにセミの声が唱和して、不快感を加速させます。とはいえ、さすがに立秋(昨日)かと思わせてくれたのは、一昨夜からきこえはじめたコオロギの声。寝苦しい夜に、涼感をあたえてくれます。

さて、昨日からききはじめたアーノンクールの「ブランデンブルク協奏曲集」、今日きくのはヘ長調の第2番です。昨日のBWV1046のホルン、今日のBWV1047のトランペットと、金管楽器の技術水準は、この録音の当時からもっとも変化したもの。「いまにくらべて当時は……」は禁句ですが、めざましい変化があります。

CD : 9031-77611-2(TELDEC)

9031-77611-2

コメント ( 0 )




3週にわたって非ピリオド楽器によるバッハをきいてきましたが、今週からはまたレギュラーにもどし、ピリオド楽器によるバッハを楽しむことにします。きいていくのは、アーノンクールとウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの「ブランデンブルク協奏曲集」です。今日はまず第1番のBWV1046をききます。なお、録音は1964年(ウィーンのシェーンブルク宮殿)です。

CD : 9031-77611-2(TELDEC)

9031-77611-2

コメント ( 2 )




日曜日のバッハは、いつものようにカンタータ。これからきくのは、トン・コープマンたちによる、三位一体節後第6日曜日のためのカンタータ「汝なんぞ悲しみうなだるるや」です。このBWV107は1724年7月24日に初演、合唱もアリアも、そしてレチタティーヴォまで、歌詞はすべてヨーハン・ヘールマンのコラール「汝なんぞ悲しみうなだるるや」の全節からなる、めずらしいカンタータです。

CD : CC 72212(Challenge Classics)

CC 72212

コメント ( 0 )




月曜日からききはじめたジャン・ピエール・ランパルによるフルート・ソナタ(1973年の録音)、最後にきくのは2本のフルートと通奏低音のためのソナタです。ランパルとヴェイロン・ラクロワのほかに、フルートのアラン・マリオン、そしてヴィオラ・ダ・ガンバのジョルディ・サヴァールが加わります。マリオンは1938年生まれのフランスの奏者。ランパル父子にフルートを学んでおり、ランパルらとともに20世紀を代表するフルート奏者のひとりでした。

2292-45830-2

コメント ( 0 )




今日は朝からむし暑く、予報でも午後は降水確率が高くなっていました。その午後からの外出中、やはりというか、数度にわたり雨に降られました。雷雨のようなはげしい雨でなかったことだけが幸いです。さて、今日のバッハも、月曜日からきいているジャン・ピエール・ランパルによるフルート・ソナタです。これからきくのはホ短調のフルート・ソナタで、通奏低音にあのジョルディ・サヴァールが参加しています(忘れていましたが昨日のBWV1033にも)。

2292-45830-2

コメント ( 0 )




朝はちょっとむし暑い感じでしたが、日中になって風がよく流れるようになり、外も日陰では涼しく感じるようになっています。とはいえ、外をうろうろしていると暑いにはちがいありません。さて、月曜日からきいているジャン・ピエール・ランパルによるフルート・ソナタ、これからきくのはハ長調のフルート・ソナタです。昨日のBWV1031と同じく、このBWV1033にも偽作説があります。真偽についての解説は、昨日も紹介した「ヨハン・ゼバスティアン・バッハのフルートのための室内楽作品―その真性(Echtheit)と成立事情(Entstehungsgeschichte)を探る―」へどうぞ。

2292-45830-2

コメント ( 0 )



« 前ページ 次ページ »