今日からしばらくのあいだは、いわゆる「シェメッリ歌曲集」所収の歌曲をきいていきます。「シェメッリ歌曲集」の原題は、「音楽的な歌曲集。954曲の敬虔な古くまた新しいリートとアリアを含む、ディスカントとバスの心地好い旋律とともに」(解説書)で、ゲオルク・クリスティアン・シェメッリが編さんし、1736年、ライプツィヒで出版されました。音源は、クリストフ・プレガルディエン(テノール)、クラウス・メルテンス(バス)、ヤープ・テル・リンデン(チェロ)、トン・コープマン(オルガン)によるアルバムで、1999年の録音。このアルバムには32曲が収録されていますが、うち真作とみなされるのは3曲(曲集全体でも3曲)のみです。曲の真偽はともかく、それらを収録順にきいていくことにし、今日はまず「われを忘るるなかれ、いと尊き御神よ」(BWV505)をききます。
CD : WPCS-16123(ワーナーミュージック・ジャパン)