毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日もきくのはデイヴィッド・ワトキンによる無伴奏チェロ組曲(2013年録音)で、これから楽しむのはその第5番(BWV1011)です。ききだしてびっくりさせられるのは、冒頭の和音。「いつまでひっぱるのか」と思わせるほどで、とにかくプレリュード前半はゆっくりとしたテンポ。そんな中、ときおり16分音符が長く連なるところでは、感情の高揚のような増速をみせながら音楽が進められます。テンポがゆっくりでも緊張感は保たれているので、弛緩したところはありません。

CD : RES10147(Resonus)

RES10147

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先週後半から番号順にきいている、デイヴィッド・ワトキンによる無伴奏チェロ組曲。これから楽しむのは、収録順だと5番目の第4番(BWV1010)です。この録音(2013年)でワトキンが演奏しているのは、クレモナの製作者フランチェスコ・ルジェーリが製作した1680年ごろのチェロ。弓はジョン・ウォータハウス製(トノーニ?にもとづく)です。

なお、「フランチェスコ・ルジェーリ(Francesco Rugeri)」は解説書にもとづく表記ですが、おそらくニコロ・アマティの高弟であった「フランチェスコ・ルッジェーリ(Francesco Ruggieri)」と同一人だと思われます。解説書の誤植ではなく、銘の綴りがそうなっているのでしょう。ルッジェーリは、Rugeriのほかにもいくつかの綴りを用いています。

CD : RES10147(Resonus)

RES10147

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三位一体節後第18日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「神のみにわが心を捧げん」(1726年10月20日初演)です。このBWV169は、全7曲からなる独唱アルトのためのカンタータ(第7曲のコラールのみ合唱)。第1曲は華麗なオルガン独奏が魅力的なシンフォニアで、第5曲のアリアともども、失われた協奏曲からの編曲とみなされています(のちにチェンバロ協奏曲第2番に編曲)。この録音(2006年)でのアルト独唱はロビン・ブレイズで、オルガン・オブリガートは鈴木雅明です。なお、コラールは、ブレイズをふくめたパート一人で歌っています。

CD : BIS-SACD-1621(BIS Records)

BIS-SACD-1621

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これからきくのは、デイヴィッド・ワトキンによる無伴奏チェロ組曲の第3番(BWV1009)。音源は、2013年に録音された6曲の組曲を収録したアルバムで、楽器はフランチェスコ・ルジェーリが1680年ごろに製作したチェロです。プレリュード冒頭の突っ込みかたからは、熱くチェロを奏くワトキンの姿が想像されます。

CD : RES10147(Resonus)

RES10147

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デイヴィッド・ワトキンが2013年に録音した「無伴奏チェロ組曲集」。このアルバムを昨日から番号順にききはじめており、今日は第2番(BWV1008)を楽しみます。じっさいのアルバムでは、CD1に奇数番号、CD2に偶数番号の組曲が収録されていますが、この配列はおそらく演奏時間のつごうだと思われます。使用楽器は、フランチェスコ・ルジェーリが製作したチェロ(1680年ごろ)。弓はトノーニ?(1725年ごろ製作)にもとづく、ジョン・ウォータハウスのそれです。

CD : RES10147(Resonus)

RES10147

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今週後半から来週前半にかけてきくのは、デイヴィッド・ワトキンによる「無伴奏チェロ組曲集」です。ワトキンは、1965年生まれのイギリスのチェロ奏者、指揮者。1988年にチェロ奏者としてデビューし、イギリスの主なピリオド楽器オーケストラに参加。1999年にはエロイカ四重奏団を結成しています。指揮者としては、バッハをはじめ、ヴィヴァルディ、ヘンデル、モーツァルトといった18世紀の作曲家から、19、20世紀の作曲家まで、幅広いレパートリーをもっているようです。音源のアルバムはワトキンの最新のもので、2013年の録音。今日の第1番(BWV1007)から番号順に楽しむことにします。

CD : RES10147(Resonus)

RES10147

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先週から楽しんできた、キャメロン・カーペンターの「All I need is Bach」(SONY CLASSICAL 88875178262)。収録7曲目まできく予定でしたが変更し、今日これからきく6曲目の「パッサカリアとフーガ」でおわりにします。「パッサカリアとフーガ」は昨日のコラールとはちがい、スイングさせたり、装飾を入れたりと、カーペンターの演奏はなかなか奔放です。フェルマータのついたフーガのクライマックス部分ではどんな即興演奏をみせてくれるのか、期待していたのですが、そこは肩すかしされました。なお、オルガンはマーシャル&オグルツリー社のデジタル・オルガン。2015年、ベルリンのイエス・キリスト教会での録音です。

88875178262

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これからきくのは、キャメロン・カーペンターによるコラール「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」です。音源は2015年に録音された「All I need is Bach」(SONY CLASSICAL 88875178262)で、収録曲中、コラールはこれだけです。「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」は、「オルガン小曲集」の一曲で、受難節のため(いまきくのは時節はずれですが)のもの。カーペンターは、自由曲ではかなり奔放にふるまうことがありますが、コラールではそれはなく、それなりに節度をもって弾いています。

88875178262

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先週後半から楽しんでいる、キャメロン・カーペンターのアルバム「All I need is Bach」(SONY CLASSICAL 88875178262)。このアルバムは、マーシャル&オグルツリー社のデジタル・オルガンを弾き、2015年、ベルリンのイエス・キリスト教会で録音したもので、収録2曲目から順番にきいています。これから楽しむのは、トリオ・ソナタの第1番。両端楽章、とくに終楽章はすばらしく軽快に弾いています。

88875178262

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三位一体節後第17日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「その御名にふさわしき栄光を主に捧げまつれ」です。このBWV148は、1723年9月19日に初演された、全6曲からなるカンタータ。鈴木たちの録音では、合唱はパート3人の12名(合唱も歌う独唱者4名をふくむ)、オーケストラは18名という編成をとっています。なお、第6曲のコラールのは歌詞が省略されていますが、鈴木は新全集と同じく、コラール「わが愛しき神に」(詩人は不詳あるいはジギスムント・ヴァインゲルトナー)の第5節をあてています。

CD : BIS-CD-1081(BIS Records)

BIS-CD-1081

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今日これから楽しむのは、キャメロン・カーペンターによる「フランス組曲 第5番」です。音源は、2015年、ベルリンのイエス・キリスト教会で録音された「All I need is Bach」(SONY CLASSICAL 88875178262)。このブログでは、アコーディオン、マリンバとヴィブラフォン、リコーダーにガンバとリュート、マンドリンといった楽器での「フランス組曲」をきいていますが、オルガン(デジタル・オルガン)ははじめてです。きいてみると、オルガンでの演奏という違和感はありませんし、違和感がないどころか、サラバンドやジーグなどはもとからルガン曲のように楽しめます。

88875178262

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昨日からききはじめた、キャメロン・カーペンターの「All I need is Bach」(SONY CLASSICAL 88875178262)。今日これからきくのは、アルバム3曲目に収録されているロ短調のプレリュードとフーガです。バッハ円熟期に作曲されたこのプレリュードとフーガ、2009年録音のライブ・アルバムにも収録されており、カーペンターのお気に入りのオルガン曲なのかもしれません。なお、録音場所はベルリンのイエス・キリスト教会ですが、使用楽器はカーペンターのマイ・オルガン、マーシャル&オグルツリー社のデジタル・オルガンです。

88875178262

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今日からしばらくのあいだ楽しむのは、キャメロン・カーペンターの「All I need is Bach」(SONY CLASSICAL 88875178262)。カーペンターは1981年生まれのアメリカのオルガン奏者で、風貌どおりというか、伝統的なオルガン奏者の枠にとどまらない音楽家です。このアルバムの表題「All I need is Bach」、ビートルズの「All You Need Is Love」(邦題「愛こそすべて」)を意識しているようで、同アルバム最後に収録された遊び心のあるインヴェンション第8番は、ビートルズへのオマージュといえるかもしれません(同曲は「All You Need Is Love」のエンディングに使用)。

さて、今日からきいていくのは、収録曲でいうと2曲目から7曲目までで、これから楽しむのはオルガンのためのトリオ・ソナタ第3番です。使用楽器とともに公演ツアーするカーペンターは、このアルバムでもマイ・オルガンを使用。オルガンはアメリカのマーシャル&オグルツリー社とカーペンターが共同開発したというデジタル・オルガンで、録音(2015年)はベルリンのイエス・キリスト教会で。イエス・キリスト教会といえば、ドイツ・グラモフォンの名録を生んだ場所で、そこでカーペンターがバッハときくと、ちょっとした感慨があります。

88875178262

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先週後半から今週前半は、五嶋みどりによる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータを視聴してきました。2016年にケーテン城で録画された放送映像で、同じ映像によるブルーレイ(ACCENTUS Music ACC10403)は今月発売予定です。これから視聴するのはパルティータの第3番。ほかのパルティータやソナタが、全楽章ではないにしろ、多かれ少なかれ視聴していて緊張を強いられるところがあるのですが、この第3番のパルティータだけはそれから解放されます。五嶋の演奏は、これまでのソナタ、パルティータと同じく、ビブラートはじつに入念に抑制して入れており、ひょっとするとピリオド奏法からの影響かもしれません。難所でも端折ったようなところはなく、高い技術はさすが。ソナタの第1楽章はどれもゆっくりめのテンポで、続くフーガへの熾火にように、静かに燃えています。

ACC10403

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これから視聴するのは、五嶋みどりによる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番です。ソナタ第2番と同じく礼拝堂での録音(2016年)で、ドレスも同じものを着用しています。五嶋の演奏はこれまで視聴してきたほかのソナタやパルティータと同じく、音楽の緊張と弛緩の対比がすばらしく、ききごたえ、みごたえがあります。

ACC10403

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