毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日これからきくのは、鍵盤楽器のための変ロ長調のフーガ(BWV954)。音源はロバート・ヒルの「Original & Transcription」(1999年録音)で、昨日、一昨昨日と同じく、ヤン・アーダム・ラインケンの「音楽の園(Hortus musicus)」所収曲からの編曲(原曲は同曲集第6番のアレグロ)。ここでのヒルの使用楽器はリュート・チェンバロで、兄キース・ヒルが1995年に製作した楽器です。

CD : CD 92.110(Hänssler CLASSIC)

CD 92.110

コメント ( 0 )




先週からきいている、ロバート・ヒルのアルバム「Original & Transcription」(1999年録音)。今週ものこり3曲を楽しむ予定で、今日きくのは鍵盤楽器用のイ短調のソナタです。このBWV965の原曲は、昨日と同じくヤン・アーダム・ラインケンの「音楽の園(Hortus musicus)」所収曲で、パルティータの第1番(ソナタ、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグという構成)。バッハが編曲では、アダージョ、フーガ、アダージョ/プレスト、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグと、ソナタ部分が細分化された構成となっています。ヒルはこのソナタをチェンバロで弾いているのですが、全曲演奏に先だって、アダージョのみクラヴィコードでも弾いていいます。

CD : CD 92.110(Hänssler CLASSIC)

CD 92.110

コメント ( 0 )




顕現節後第2日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「わが神よ、いつまで、ああいつまでか」です。このBWV155は、1716年1月19日に初演された全5曲のカンタータ。楽曲構成は、レチタティーヴォ、アリア(二重唱)、レチタティーヴォ、アリア、コラールと、とてもこぢんまりとしたものです。いわゆる合唱曲は終曲のコラールのみで、ザーロモ・フランクによるによるこのコラールは、独唱者によるOVPPで歌われます。録音は1997年です。

CD : BIS-CD-841(BIS Records)

BIS-CD-841

コメント ( 0 )




これからきくのは、ロバート・ヒルの「Original & Transcription」(1999年録音)からハ長調のソナタ。このBWV966の原曲は、ヤン・アーダム・ラインケンの「音楽の園(Hortus musicus)」所収の、ヴァイオリン2、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音によるパルティータ第3番で、これをバッハが鍵盤楽器用に編曲したソナタです。原曲は、ソナタ、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグという構成ですが、バッハが編曲したのはソナタとアルマンドまで。ソナタは編曲にあたり細分化(一部名称も変更)され、プレリュード、フーガ、アダージョ、アレグロ/プレスト、アルマンドという構成になっています。ヒルの使用楽器は、キース・ヒルの1997年製のクラヴィコードです。

[訂正]BWV966の記述に関して誤りがありました。BWV965と混同するなどで、バッハ未編曲の部分の「クーラント以降もヒル自身の編曲で続けて演奏されます」としていましたが、録音はバッハ編曲どおりです。上記の記事はそれを踏まえて加筆、修正しました。

CD : CD 92.110(Hänssler CLASSIC)

CD 92.110

コメント ( 0 )




早朝にきくのはホ長調のパルティータ。このBWV1006aは番号からもわかるように、原曲は無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番(BWV1006)で、編曲はバッハの自筆譜で伝承されています。ふつうはリュート用とされていますが、リュート・チェンバロでの録音もあり、アルバム「Original & Transcription」でのロバート・ヒルもそれで演奏しています。使用楽器は、チェンバロと同じく兄キースの手になる1995年製のリュート・チェンバロです。

CD : CD 92.110(Hänssler CLASSIC)

CD 92.110

コメント ( 0 )




ロバート・ヒルが1999年に録音したアルバム「Original & Transcription」。一昨日から収録曲を順番に楽しんでおり、今日これからきくのは鍵盤楽器用のト長調のソナタです。このBWV968は、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番のアダージョのみを原曲とするソナタ(フリーデマン・バッハの編曲とみられる)。したがって、ほんらいは1楽章のみのソナタということになるのですが、ヒルは原曲の続く楽章、フーガ、ラルゴ、アレグロ・アッサイも自身で編曲し、アダージョに続けてチェンバロで弾いています。同じような試みは、このブログでも紹介した、ボブ・ファン・アスペレンの「Bach Ciaccona」(AE-10044)や、アンドレアス・シュタイアーの「Sonate per il cembalo」(3984-21461-2)でもきくことができます。

CD : CD 92.110(Hänssler CLASSIC)

CD 92.110

コメント ( 0 )




昨日からききはじめた、ロバート・ヒルのアルバム「Original & Transcription」。収録されているのは、バッハやヤン・アーダム・ラインケンの楽曲の鍵盤楽器用編曲で、ヒルはそれらをチェンバロ、リュート・チェンバロ、クラヴィコードで弾きわけて録音しています。今日きくのは無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番で、編曲にあたりイ短調からニ短調に移調されています。このソナタにはBWV964という番号が付されていますが、じっさいには、編曲は「おそらく他者の手による」(『バッハ事典』)ものだそうです。ここでのヒルの楽器選択はチェンバロで、兄キース・ヒルによる1998年製の楽器を弾いています。録音は1999年です。

CD : CD 92.110(Hänssler CLASSIC)

CD 92.110

コメント ( 0 )




今日からしばらくのあいだきいていくのは、ロバート・ヒルによるアルバム「Original & Transcription」です。同アルバムは、ヒルがチェンバロ、リュート・チェンバロ、クラヴィコードを弾きわけ1999年に録音したもので、表題どおり、バッハの原曲をバッハ自身(ないしは同時代の他者)、そしてヒルが編曲した音楽を収録しています。これからきくのは、ト短調のパルティータ。これは無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番(BWV1004)を原曲とする、ヒル自身の鍵盤楽器用編曲です。ふつう、同パルティータからの編曲というとチャッコーナ(シャコンヌ)だけが編曲されることが多いのですが、ここでは全曲が編曲されています。使用楽器は、キース・ヒルが1998年に製作(パスカル・タスカンの1769年製にもとづく)したチェンバロです。

CD : CD 92.110(Hänssler CLASSIC)

CD 92.110

コメント ( 0 )




これからきくのは、時間もたっぷりあるので「ゴルトベルク変奏曲」(BWV988)。このブログではチェンバロだけでなく、さまざまな楽器、アンサンブルのための編曲版をきいてきていますが、今日はユゲット・ドレフュスのチェンバロで楽しみます。使用楽器は、アンリ・エムシュ(1754年)によるチェンバロで、1988年の録音。ちなみに、解説書の表紙のチェンバロは使用楽器ではなく、リュッカースのオリジナルのようです。なぜ、写真をエムシュにしなかったのでしょう。不思議です。

CD : CO-73677(DENON)

CO-73677

コメント ( 0 )




顕現節後第1日曜日にきくのは、鈴木雅明たちによる「いと尊きわがイエスは見失われぬ」です。このBWV154は、1724年1月9日に初演されたカンタータで、全8曲構成。第3曲と第8曲はコラールですが、ほかはアリアとレチタティーヴォが交替する構成です。管弦楽と合唱は、いつものようにバッハ・コレギウム・ジャパン。合唱は14名で編成され、独唱者のロビン・ブレイズ、ゲルト・テュルク、ペーター・コーイもコラールを歌います。

CD : BIS-CD-1221(BIS Records)

BIS-CD-1221

コメント ( 0 )




顕現節(1月6日)にきくのは、この日のためのカンタータ「主よ、勝ち誇れる敵どもの息まくとき」です。同カンタータは「クリスマス・オラトリオ」の第6部にあたり、音源はこれまできいてきたマルティン・フレーミヒたちによるCD(Berlin Classics 0020652BC)。原盤はドイツ・シャルプラッテンから発売されたもので、1975年から1976年にかけての録音です。歴史あるドレスデン聖十字架教会合唱団の歌唱は、19世紀からの「合唱運動」の伝統に即したものともいえ、高度に訓練されたアマチュア的というか、地方的な色彩の濃いものです。少年たちの懸命の歌声は清冽ですし、豪華歌唱陣、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団もすぐれており、いまもその魅力は失われてはいません。ちなみに、いつもレチタティーヴォを歌いすぎるペーター・シュライヤーも、ここでは比較的抑制されています。

0020652BC

コメント ( 0 )




今日これからきくのは、マルティン・フレーミヒたちによる「栄光あれと、神よ、汝に歌わん」(Berlin Classics 0020652BC)です。このカンタータはクリスマス・オラトリオの第5部にあたり、ほんらいは新年後の日曜日用なのですが、今年度の教会暦には新年後の日曜日(明後日の日曜日は顕現節後第1日曜日となります)はなく、かわりに今日きいておくことにしました。この第5部は第2部と同じく金管は編成されず、室内楽的な親密さがきわだつカンタータで、アルバム(1975年から1976年に録音)ではここから3枚目のCD に入ります。

0020652BC

コメント ( 0 )




ユルゲン・グロスとエルビポリス・バロックオーケスター・ハンブルクによる「Undercover Bach」。2013年録音のこのアルバムには、チェンバロのための協奏曲や序曲などを、弦楽、あるいは独奏楽器と弦楽のために編曲したものが収録されており、昨年末より順番に楽しんできました。これからきくのは、オルガンのためのト長調のファンタジー(BWV571)を原曲とする、弦楽のための協奏曲。原曲は真作性に疑義をもたれていますが、イェルク・ヤコビの編曲できくと、そのいきいきした演奏とあいまって、なかなかおもしろくきくことができます。第3楽章のアレグロはそのはじめの部分が、3つのヴァイオリンのための協奏曲(BWV1064R)の第3楽章(こちらもアレグロ)に一瞬似ていて、ハッとさせられます。

CD : CC72625(Challenge Classics)

CC72625

コメント ( 0 )




今日もきくのは、ユルゲン・グロスとエルビポリス・バロックオーケスター・ハンブルクのアルバム「Undercover Bach」。これから楽しむのは、ヴァイオリンと弦楽のための序曲で、番号からもわかるように、フルートの華々しいロ短調の序曲(管弦楽組曲第2番)を、ヴェルナー・ブライクがフルートなしでイ短調序曲として再構成したものです。したがって、音楽はヴァイオリン協奏曲風となっています。この演奏で驚かされるのは、グロスのアイディアなのか、一部の曲で編成された打楽器(このBWV1067aだけではありませんが)。そのため終曲のバディヌリーも、ロ短調版の洗練さとはことなり、野卑ともいえる響きで、じつにおもしろくきくことができます。なお、打楽器はミヒャエル・ミツラー、録音は2013年です。

CD : CC72625(Challenge Classics)

CC72625

コメント ( 0 )




これからきくのは、ユルゲン・グロスとエルビポリス・バロックオーケスター・ハンブルクによるオーボエと弦楽のための序曲です。この序曲は「Undercover Bach」(2013年録音)に収録されたもので、序曲に続く舞曲は、アントレ、メヌエットとトリオ、ブーレー、ジーグという4曲。原曲は真作性に疑義のあるチェンバロ用の序曲(BWV820)ですが、アンサンブル編曲(イェルク・ヤコビによる)でも違和感がないどころか、こちらが原曲かと思うほどです。なお、オーボエはルイーゼ・ハウグクで、エルビポリス・バロックオーケスター・ハンブルクのほか、コレギウム1704などのアンサンブルにも参加しています。

CD : CC72625(Challenge Classics)

CC72625

コメント ( 0 )



« 前ページ 次ページ »