これからきくのは、ロバート・ヒルの「Original & Transcription」(1999年録音)からハ長調のソナタ。このBWV966の原曲は、ヤン・アーダム・ラインケンの「音楽の園(Hortus musicus)」所収の、ヴァイオリン2、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音によるパルティータ第3番で、これをバッハが鍵盤楽器用に編曲したソナタです。原曲は、ソナタ、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグという構成ですが、バッハが編曲したのはソナタとアルマンドまで。ソナタは編曲にあたり細分化(一部名称も変更)され、プレリュード、フーガ、アダージョ、アレグロ/プレスト、アルマンドという構成になっています。ヒルの使用楽器は、キース・ヒルの1997年製のクラヴィコードです。
[訂正]BWV966の記述に関して誤りがありました。BWV965と混同するなどで、バッハ未編曲の部分の「クーラント以降もヒル自身の編曲で続けて演奏されます」としていましたが、録音はバッハ編曲どおりです。上記の記事はそれを踏まえて加筆、修正しました。
CD : CD 92.110(Hänssler CLASSIC)