毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日これからきくのは昨日に続き、パスカル・モンテイエのテオルボによるニ短調の組曲(「Suites for theorbo」)。無伴奏チェロ組曲第2番を編曲したもので、チェロよりもいっそう渋くなっています。モンテイエは低音弦をじゅうぶんに響かせて弾いており、編曲での和音の充足とあいまって、とても深みがあり色彩感もゆたかです。使用楽器はスティーヴン・マーフィーによる1996年製のテオルボで、録音は1999年。なお、無伴奏チェロ組曲の第4番から第6番の編曲は、別に録音(2001年)されたアルバムが発売されています。

CD : 7243 4 82094 2 9(Virgin classics )

7243 4 82094 2 9

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今日と明日きくのは、パスカル・モンテイエによる無伴奏チェロ組曲。といっても、モンテイエはリュート奏者なので、リュート用に編曲された無伴奏チェロ組曲です。アルバム「Suites for theorbo」に収録されているのは第1番から第3番まで。すでにきいている第3番をのぞき、今日は第1番(BWV1007)、明日は第2番(BWV1008)の組曲を楽しみます。編曲はモンテイエで、使用楽器はスティーヴン・マーフィーによる1996年製のテオルボ(大型のリュート)です。

CD : 7243 4 82094 2 9(Virgin classics )

7243 4 82094 2 9

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これからきくのは、スティーヴン・シュルツ(フルート)とジョリー・ヴィニクール(チェンバロ)によるト短調のフルート・ソナタ(BWV1020)。収録されているのは、二人が2016年に録音した「J.S.Bach : Sonatas for Flute and Harpsichord 」で、アルバム最後におかれています。このBWV1020はヴァイオリン・ソナタとして伝承されていますが、あまりヴァイオリン曲らしくはなく、このアルバムのようにフルート(あるいはオーボエでも)で演奏されることも。作曲者はバッハではなく、カール・フィーリップ・エマーヌエル・バッハとみなされています。バッハの手になるものではないとしても、楽しめる音楽なので、もうちょっと録音(できればフォルテピアノとの)があってもと思います。なお使用楽器は、シュルツがマルティン・ヴェンナー(カルロ・パランカによる)の2012年製フルート、ヴィニクールがジョン・フィリップス(ヨーハン・ハインリヒ・グレープナーによる)の2010年製チェンバロです。

CD : CD-1295(Music & Arts)

CD-1295

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先週末から楽しんでいる、スティーヴン・シュルツジョリー・ヴィニクールの「J.S.Bach : Sonatas for Flute and Harpsichord 」(2016年録音)。今日これからきくのは、真作性に疑義がもたれている変ホ長調のフルート・ソナタです。このBWV1031は第2楽章のシチリアーノでよくしられていますが、その様式から「別人の作品(または弟子との合作)」(『バッハ事典』)とされています(原典資料からはそうともいえないのですが)。ここでは真偽の論争はさておき、シュルツ(フルート)とヴィニクール(チェンバロ)の美しい演奏に耳を傾けることにします。

CD : CD-1295(Music & Arts)

CD-1295

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これからきくのは、スティーヴン・シュルツジョリー・ヴィニクールによるイ長調のフルート・ソナタ(BWV1032)。シュルツはアメリカのフルート奏者。アメリカン・バッハ・ソロイスツやフィルハーモニア・バロック・オーケストラなど、アメリカ、カナダの主要なピリオド楽器アンサンブルでフルートを吹いています。ヴィニクールもアメリカのチェンバロ奏者で、1963年生まれ。それぞれの使用楽器は、マルティン・ヴェンナー(カルロ・パランカによる)の2012年製フルート、ジョン・フィリップス(ヨーハン・ハインリヒ・グレープナーによる)の2010年製チェンバロです。

CD : CD-1295(Music & Arts)

CD-1295

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今日は復活節前第3日曜日(四旬節第4日曜日)ですが、この日のためのカンタータは伝承されていません。したがって、これまでの四旬節期間中と同じく、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるモテットで代替します。きくのは、トーマス学校長ヨーハン・ハインリヒ・エルネスティの葬儀のための「み霊はわれらの弱きを助けたもう」(BWV226)。ここではエルネスティのみならず、東日本大震災の震災犠牲者、さらに国立音楽大学招聘教授 礒山雅の追悼の意をこめて、静かにきくことにします。

CD : ACC 24331(ACCENT)

ACC 24331

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今日、そして来週前半に楽しむのは、スティーヴン・シュルツ(フルート)とジョリー・ヴィニクール(チェンバロ)の「J.S.Bach : Sonatas for Flute and Harpsichord 」。このアルバムには4曲のソナタが収録されており、ロ短調(BWV1030)、イ長調(BWV1032)、変ホ長調(BWV1031)、ト短調(BWV1020)という順で収録されています。うち、前半のロ短調とイ長調のソナタについては真作性に疑義はありませんが、後半の変ホ長調については真作性に疑義がもたれており、ト短調はヴァイオリン・ソナタとして伝承され、おそらくエマーヌエル・バッハの作曲とされています。真偽についてはさておき、4曲を収録順どおりにきいていくこととし、今日まず楽しむのは名曲中の名曲、ロ短調のソナタです。シュルツは第1楽章(アンダンテ)をすこしゆったりしたテンポで、一音一音を慈しむように吹いています。

CD : CD-1295(Music & Arts)

CD-1295

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これからきくのは、ブラジリアン・ギター・クァルテットによる管弦楽組曲の第4番(DELOS DE 3254)です。2000年録音のアルバムは、第3番ではじめられ、第4番で終わるという構成で、これは演奏効果を考慮してのことでしょう。オリジナルに編成されているトランペット(といっても初期稿では編成されず)はありませんが、それでもじゅうぶん華やかです。奏者のすぐれた技術と編曲(ブラジリアン・ギター・クァルテット)があいまって、爽快な演奏を楽しめます。

DE 3254

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今日もきくのは、ブラジリアン・ギター・クァルテットの「管弦楽組曲集」(DELOS DE 3254)で、管弦楽組曲の第1番です。オリジナルの編成は、オーボエ(2本)、ファゴット、弦楽と通奏低音というものですが、これがブラジリアン・ギター・クァルテットよってギター四重奏にみごとに編曲されています。響きも思いのほか充実しており、これにはポール・ガルブレイスのギターの貢献もあるようです。この録音(2000年)でのガルブレイスは、チェロのようなエンドピンを付けた8弦ギターをたてにかまえて弾いています。エンドピンの先には共鳴箱がおかれ、これが四重奏とは思えない豊かな響きを現出させているものと思われます。Youtubeには、この楽器で弾いた非公式の動画が多数アップされています。

DE 3254

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昨日からききはじめた、ブラジリアン・ギター・クァルテットの「管弦楽組曲集」(DELOS DE 3254)。ブラジリアン・ギター・クァルテットの演奏は、同クァルテットによる編曲のよさもあり、とても楽しめるアルバムとなっています。昨日の第3番に続き、今日きくのは収録順どおり第2番。録音は2000年で、メンバーはポール・ガルブレイス、エデルトン・グローデン、エヴェルトン・グローデン、タデウ・ド・アマラルの4人です。

DE 3254

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今日から明明後日にかけて楽しむのは、ブラジリアン・ギター・クァルテットによる管弦楽組曲(DELOS DE 3254)。ブラジリアン・ギター・クァルテットは、ポール・ガルブレイス率いる、その名のとおり、ブラジルのギター四重奏団(1998年結成)。アルバムは2000年の録音で、同クァルテットとしては2枚目のCDとなります。アルバムには4曲の組曲が、第3番、第2番、第1番、第4番の順で収録されており、今日からその収録順に楽しみます(つまり今日は第3番)。

DE 3254

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これからきくのは、クリストフ・ルセとレ・タラン・リリクによるニ短調の1台のチェンバロのための協奏曲です。ふつうニ短調のチェンバロ協奏曲というと第1番(BWV1052)のほうですが、今日きくのは、第1楽章冒頭9小節のみ伝承されている協奏曲(BWV1059)のほう。断片のみのため演奏にあたっては復元作業が必要で、ルセたちの録音ではグスタフ・レオンハルトによるものを使用しているようです。協奏曲は「The Bach Dynasty」(2007年録音)というアルバムに収録されたもので、この曲のほかはヴィルヘルムやエマーヌエルの作品も収録。アンサンブル(18人編成)には、ヴァイオリンの阿部まりこ、チェロの酒井淳が参加しています。

CD : AM 125(Ambroisie)

AM 125

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復活節前第4日曜日(四旬節第3日曜日)にきくのは、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによる「主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ」(BWV230)です。この日のためのカンタータとしては、ヴァイマール時代に初演された「罪に手むかうべし」が伝承されているのですが、今年はこれまでの四旬節中の日曜日と同じく、クイケンたちのモテットをきくことにします。なお、このモテットはその真作性に疑義がもたれています。また、失われたカンタータの一部とする研究もあるようです。

CD : ACC 24331(ACCENT)

ACC 24331

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今日これからきくのは、ラルス・ウルリク・モルテンセンとEUバロック・オーケストラによる管弦楽組曲第1番です。このBWV1066は、「バロック組曲」と題された2007年録音のアルバムに収録。ほかに、ラモーのゾロアストロ組曲、フックスの7声の序曲ニ長調が収録されています。オーケストラは15人編成で、親密なアンサンブルをきかせます。

CD : CDG1211(CCL)

CDG1211

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今日これからきくのは昨日の予告どおり、アンサンブル・アマリリスによる1台のチェンバロのための協奏曲第6番です。このBWV1057は、ブランデンブルク協奏曲第4番の編曲。独奏楽器は原曲のヴァイオリンにかわってチェンバロ、2本のリコーダーは原曲と同じです。なお、ここでは「Bach Telemann Effervescence concertante」のバッハ作品のみ楽しみましたが、テレマンの作品も2曲収録されています。フルート、リコーダー、弦楽と通奏低音のためのホ短調の協奏曲(TWV 52: e1)のプレストは、「心弾む」というより、「Effervescence」の直訳「興奮する」がふさわしい野卑な趣のある音楽です。

CD : EVCD032(Évidence Classics)

EVCD032

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