今週のバッハは、ジョン・バットとダニーデン・コンソートによる「ブランデンブルク協奏曲集」(2012年録音)を番号順にきいてきました。したがって、これからきくのは第6番(BWV1051)ということになります。この第6番をふくめ、バットたちの演奏は、バッハが奉職していたケーテン宮廷で、「ブランデンブルク協奏曲」がどのように演奏されていたか、を模索したものといえるでしょう。バットの解説では、とりわけピッチについての言及に紙幅をさいており、仮説としながらも、392Hzという低いピッチで演奏しています。そのため、この第6番では、もともと渋いものがさらに渋味をましたのと同時に、渋いなりの色彩感もましているようです。
CD : CKD 430(Linn Records)