毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日これから楽しむのは、昨日に続き、ユリアンナ・アヴデーエワのバッハ。きくのはCD(MIRARE MIR 328)の収録順どおり、ニ長調のトッカータです。ところで、アヴデーエワのフェイスブックYulianna Avdeeva - pianistには、「Bach Project」の紹介動画(YoutubeのチャンネルYulianna Avdeeva)や「BACH TALK with Trevor Pinnock」の動画など、興味深いものがいろいろ。声はちょっとイメージとちがいますが、どれも饒舌で楽しそうです。

MIR 382

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これからきくのは、ユリアンナ・アヴデーエワによるイギリス組曲第2番(MIRARE MIR 328)です。アヴデーエワは1985年生まれのロシアのピアノ奏者。2010年のショパン国際ピアノコンクールで第1位のほか、2007年のパデレフスキー国際ピアノコンクール第2位、2006年のジュネーヴ国際音楽コンクール、1位なしの第2位と、輝かしい受賞歴をもっています。ここでアヴデーエワが弾いているのはスタインウェイDで、ときおり即興的な装飾をまじえての演奏。録音セッションの映像をみると、そこでは解説書写真の印象とはちがい、とても楽しそうに弾いていますね。

MIR 382

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これから楽しむのは、アメリカの鍵盤楽器奏者、バーバラ・ハーバックによる「ゴルトベルク変奏曲」(BWV988)です。ここでの楽器は、ウィラード・マーチン製作(1987年)のフレンチ・モデルの二段鍵盤チェンバロ。録音は明記されていませんが、1989年ごろとみられます。ハーバックの演奏は、即興的な装飾をつけた美しいもの。アリアにおいてもくり返し後に装飾がつけられていますし、同じ傾向は変奏でもみられ、派手に装飾がおこなわれている変奏曲も。アントニオ・ソレールがこの変奏曲を弾いたら、こんな風かも、と思わせる演奏です。

CD : GG-1018(Gasparo Records)

GG-1018

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これからきくのは、河野智美のギター(編曲も)による無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番です。同曲が収録されているのは、「The BACH」と題された全曲バッハのCD。作品まるごとは同曲のみで、ほかは「ゴルトベルク変奏曲」のアリアなどの小品。ブランデンブルク協奏曲第6番(3本のギター編曲)も収録されているのですが、第2楽章のみなのがざんねんです。河野は「謳うギタリスト」と呼ばれているらしいのですが、きくのはこのCDがはじめて。きいていて(第3楽章のラルゴはとくに)、たしかに「謳うギタリスト」だな、と思わせますが、第2楽章では歌謡的な主題を「謳う」かわりに、フーガらしさがちょっと犠牲になっていようにも。全体としてはエレガントにまとまったバッハですね。録音は2017年です。

MECO-1039

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今日これから楽しむのは昨日に続き、セルダム・セネ(セルダム・シーン)とマティアス・ハヴィンガ(チェンバロ、オルガン)によるバッハ。今日きくのはブランデンブルク協奏曲第6番(BWV1051)で、リコーダー五重奏とチェンバロのための編曲による演奏です。原曲の編成だと、重心の低いじつに渋い響きとなるのですが、ここでの編曲だととても爽やかで軽快。お伴にはコーヒーではなく、プレーンのヨーグルトを選ぶことにします。録音は2020年です。

CD : 96181(BRILLIANT CLASSICS)

96181

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今日と明日きくのは、セルダム・セネ(セルダム・シーン)とマティアス・ハヴィンガ(チェンバロ、オルガン)によるバッハ。今日はト短調の協奏曲(BWV975)を楽しみ、そして明日はブランデンブルク協奏曲第6番(BWV1051)を楽しむ予定です。セルダム・セネは、アムステルダムで結成されたリコーダー五重奏団で、このブログでは「ゴルトベルク変奏曲」(記事は「『ゴルトベルク変奏曲』 BWV988 [18]」)をすでにきいています。

2曲が収録されたのは「Concerto Barocco」(2020年録音)と題されたのCD。バッハのほか、ヴィヴァルディ、ヘンデル、ザムエル・シャイト、アントーニオ・ベルターリの作品が収録されており、どれも楽しめます。これからきくBWV975は、ヴィヴァルディの「ラ・ストラヴァガンツァ」作品4第6番をバッハがクラヴィーア独奏用に編曲したもの。この曲ではセルダム・セネの出番はなく、ハヴィンガが小型オルガンで独奏しています。

CD : 96181(BRILLIANT CLASSICS)

96181

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顕現節後第1日曜日にきくのは、クリストフ・シュペーリング、ダス・ノイエ・オルケスター、コールス・ムジクス・ケルンによる「わがイエスをば、われは放さず」です。このBWV124は、1725年1月7日に初演された全6曲からなるカンタータで、クリスティアン・カイマンの全6節同名コラール(第1節が第1曲、第6節が第6曲)にもとづく、いわゆるコラール・カンタータです。シュペーリングの録音は2018年。独唱者としてイェリー・スー(ソプラノ)、ベンノ・シャッハトナー(カウンターテナー)、ゲオルク・ポプルッツ(テノール)、トビアス・ベルント(バス)がくわわっています。このうちのポプルッツ(みごとな一本眉です)は、ザンクトガレン・バッハ財団の声楽作品全曲録音にも参加しており、お気に入りのテノールの一人です。

CD : 19075874862(deutsche harmonia mundi)

19075874862

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昨日に続き今日もきくのは、フィリップ・ピエルロとリチェルカール・コンソートのバッハ。これからきくのは「しりぞけ、もの悲しき影」(BWV202)で、共演のソプラノはヌリア・リアルです。リアルは1975年生まれのスペイン(カタロニア)の歌手。色彩感のある歌声で、この結婚カンタータにもぴったりで、艶やかな歌唱を披露してくれています。録音は2005年です。

CD : MIR 009-2(MIRARE)

MIR 009-2

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今日と明日きくのは、フィリップ・ピエルロとリチェルカール・コンソートのバッハ。2005年録音のCDにはバッハとヘンデルの協奏曲とカンタータが一組ずつ収録されており、ここできくのはもちろんバッハの作品です。まず今日きくのはオーボエ・ダモーレを独奏とする協奏曲。これはチェンバロ協奏曲第4番から復元した初期稿で、オーボエ・ダモーレはパトリック・ボージローが吹いています。また、近藤倫代もヴィオラで参加。なお、CDの解説書には「BWV 1005a」とりありますが、これはまちがいですね。

CD : MIR 009-2(MIRARE)

MIR 009-2

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これからきくのは、ケネス・ギルバートのチェンバロ(ヤン・クーシェの1671年製)で、変ロ長調のカプリッチョ(BWV992)です。「最愛の兄の旅立ちに寄せて」と題された作品は、6曲からなる組曲風のもの。「最愛の兄の旅立ち」が音の絵画として描かれ、作品は「メラー手稿譜集」に所収されています。「最愛の兄」とは、すぐ上の兄ヨーハン・ヤーコプ・バッハを指すとされていますが、「兄」を「貴兄」として解釈し、友人のゲオルク・エールトマンとする説(クリストフ・ヴォルフ)もあります。

CD : 463 585-2(ARCHIV PRODUKTION)

447 297-2

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これからきくのは、主題と10の変奏からなる「アリアと変奏」。このBWV989は歌謡的な主題にもとづく「イタリア様式による」変奏曲で、「アンドレーアス・バッハ本」に所収されています。演奏は昨年末より楽しんでいるケネス・ギルバートで、使用楽器はヤン・クーシェのチェンバロ(1671年製)です。

CD : 463 585-2(ARCHIV PRODUKTION)

447 297-2

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顕現節(1月6日)にきくのは、リオネル・ロッグによるヘ長調のパストラーレ。このBWV590は4楽章からなるオルガン曲で、降誕節の期間中にふさわしい音楽です。なかでも、ハ短調の第3楽章は哀調をおびてとても美しく、そううえば、映画「ルパン三世 カリオストロの城」(結婚式のシーン)でも流れていました。使用楽器はこれまでと同じく、アーレスハイム大聖堂(スイス)のジルバーマン・オルガン(ヨーハン・アンドレーアス)で、録音は1966年です。

CD : HMA 190717(harmonia mundi)

HMA 190717

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これからきくのは、ケネス・ギルバートによる「半音階的幻想曲とフーガ」。このBWV903のファンタジー(幻想曲)はとても鮮烈で、正月気分を吹き飛ばすにはもってこいです。ギルバートの弾いているヤン・クーシェのチェンバロ(1671年製)もそれに貢献する美しい響きで、フーガともども楽しめます。

CD : 463 585-2(ARCHIV PRODUKTION)

447 297-2

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新年後第1日曜日にきくのは、リオネル・ロッグによる「われらキリストの徒」です。このBWV710は、3声のコラール編曲(定旋律はペダル)で、「J.L.クレープス作」(『バッハ事典』)との説もあります。ロッグが弾いているのは、スイスはアーレスハイム大聖堂のジルバーマン・オルガン(ヨーハン・アンドレーアス)。録音は1966年です。

CD : HMA 190717(harmonia mundi)

HMA 190717

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今日これからきくのは、ケネス・ギルバートによるイ短調のプレリュードとフーガ(BWV894)。この曲は昨年末にきいていた2曲のトッカータと同じく、ギルバートが1992年に録音したCDに収録されたもので、のこりの曲もまたきいていく予定です。CDでの使用楽器はヤン・クーシェのチェンバロ(1671年製)で、美しい響きが楽しめます。

CD : 463 585-2(ARCHIV PRODUKTION)

447 297-2

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