毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週前半にきくのは、セバスチャン・ソンジとアンドレ・フィッシャーによる、3曲のオブリガート・チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ。ガンバ・ソナタといっても、じっさいはチェロとギターのための編曲(チェンバロ・パートをフィッシャーがギター用に編曲)です。チェロとギターによるガンバ・ソナタはめずらしく、きくのは個人的にはこれがはじめてかと。収録はBWV番号順で、これからきくのは第1番(BWV1027)です。2人の演奏そのものは、とりわけ個性的というわけではなく、バランス的にはチェロの美音をきく録音(2013/14年)だと感じました。

STR 37036

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顕現節後第2日曜日にきくのは、ヘルムート・リリングとシュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン・カントライによる「わが神よ、いつまで、ああいつまでか」(Hänssler CLASSIC CD 92.047)です。このBWV155は、1716年1月19日に初演された全5曲からなるカンタータ。楽曲構成は、レチタティーヴォ、アリア(二重唱)、レチタティーヴォ、アリア、コラールで、レチタティーヴォとアリアを歌うのは、インゲボルク・ライヒャルト(ソプラノ)、ノーマ・レーラー(アルト)、フリードリヒ・メルツァー(テノール)、ハンス・フリードリヒ・クンツ(バス)です。録音はほぼ半世紀まえとなる1971年です。

CD 92.047

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これから楽しむのは、木管五重奏団ペンタドルによる「トッカータとフーガ ハ短調」です。この曲はチェンバロのためのハ短調のトッカータ(BWV911)を木管五重奏用に編曲したもので、導入部、アダージョ、アレグロ(フーガ)、アダージョ、アダージョとプレストという部分から成っています。この曲が収録された「Autour de Bach(バッハをめぐって)」(ATMA Classique ACD22841)からは、ちょうど1週間まえに「小フーガ」をきいています。メンバーは、フルートのアリアヌ・ブリッソン、クラリネットのマルタン・カルパンティエ、オーボエのエリーズ・プーラン、ファゴットのマテュー・ルシエ、 ホルンのルイ=フィリップ・マルソレの5人。録音は2021年です。

ACD22841

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ヴィヴィアヌ・シャッソのアコーディオンによるバッハ。2020年録音の「Pure Bach」(PROSPERO PROSP 0013)を収録順できいてきましたが、これからきくのはCD末尾におかれたパルティータ第1番です。チェンバロとはちがう、音の揺らぎを楽しめる演奏で、静かなサラバンドはその揺らぎが絶妙です。

PROSP 0013

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今週のバッハは、スイスのアコーディオン奏者、ヴィヴィアヌ・シャッソの妙技で楽しんでいます。シャッソの「Pure Bach」(PROSPERO PROSP 0013)は、表題が示すとおり、純粋で美しいもの。これからきくフランス組曲第5番も、絶妙な息づかい(鞴づかい)で、時間がたつのも忘れてしまいます。

PROSP 0013

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ヴィヴィアヌ・シャッソのアコーディオンできいているバッハ。2020年に録音された「Pure Bach」(PROSPERO PROSP 0013)から収録順に楽しんでおり、これからきくのはフランス組曲第2番です。シャッソはアルマンドからジーグまで、強弱、テンポともにくっきりした対比で弾いていて、どれも楽しめます。ちょっとふわふわした音の感じは、アコーディオンならではですね。

PROSP 0013

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昨日からききはじめた、ヴィヴィアヌ・シャッソの「Pure Bach」(PROSPERO PROSP 0013)。シャッソは、1979年、チューリヒ生まれのアコーディオン奏者で、ここできくCDは表題どおりバッハの曲のみで構成されています。今日きくのはイタリア協奏曲。第2楽章は驚くほどのピアニッシモではじまり、前後の楽章とくっきりした対比がなされています。録音は2020年です。

PROSP 0013

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今週きいていくのは、スイスのアコーディオン奏者、ヴィヴィアヌ・シャッソの「Pure Bach」(PROSPERO PROSP 0013)。このCDには、これからきくプレリュードとフーガ第2番(「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」)のほか、イタリア協奏曲、フランス組曲第2番と第5番、パルティータ第1番が収録されており、録音は2020年におこなわれています。シャッソの演奏は、アコーディオンならではの繊細なダイナミクスで、きき手を楽しませてくれます。

PROSP 0013

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顕現節後第1日曜日にきくのは、パトリック・コーエン・アケニーヌたちによるカンタータ、「いと尊きイエス、わが憧れよ」(BWV32)です。このカンタータが収録されているのは「Concerto in dialogo」(対話形式によるカンタータ)と題されたCD。したがって全6曲からなる「いと尊きイエス、わが憧れよ」も、レチタティーヴォとアリアで構成された、魂とイエスの対話(歌詞はゲオルク・クリスティアン・レームス)となっています。ここで歌っているのはサロメ・アレール(魂=ソプラノ)とステファン・マクラウド(イエス=バス)。第6曲はコラール(パウル・ゲールハルト)で、ここのみオーヴェルニュ地域圏合唱団が歌っています。オーケストラはレ・フォリー・フランセーズで、録音は2007年です。

CD : CYP 1652(Cypres)

CYP 1652

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これから楽しむのは、木管五重奏団ペンタドルによる「フーガ ト短調(小フーガ)」です。この曲は「Autour de Bach(バッハをめぐって)」(ATMA Classique ACD22841)というCDに収録されており、録音は2021年。CDには小フーガのほか、オルガン、チェンバロ、ヴァイオリン曲の木管五重奏用編曲と、アメリカの作曲家、デイヴィッド・マスランカの五重奏曲第3番が収録されています。ペンタドルのメンバーは、アリアヌ・ブリッソン(フルート)、マルタン・カルパンティエ(クラリネット)、エリーズ・プーラン(オーボエ)、マテュー・ルシエ(ファゴット)、 ルイ=フィリップ・マルソレ(ホルン)です。

ACD22841

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これからきくのは、シュ・ペイジンのヴィオラによる無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番。「Bach ⁄ Schubert ⁄ Vieuxtemps ⁄ Chopin ⁄ Clarke」(ARS Produktion ARS 38 110)に収録されたもので、録音は2011年におこなわれています。シュは1985年、上海生まれのヴィオラ奏者。録音の前年にはユーリ・バシュメット国際ヴィオラ・コンクールで第1位、録音の翌年にはマックス・ロスタル国際ヴァイオリン・ヴィオラコンクールで第1位を受賞しています。今井信子にも師事していたようです。きいていておどろいたのは、他の作曲家の作品にくらべ、バッハではヴィブラートがずいぶん抑制されていること。のばした音もうまく抜いており、意外といっては失礼ですが、ピリオド・アプローチを研究し、演奏に生かしているようです。

ARS 38 110

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1月6日、顕現節にきくのは、カール・リヒターたちによる「クリスマス・オラトリオ」(ARCHIV PRODUKTION 427 236-2)です。「クリスマス・オラトリオ」は6曲からなる連作カンタータで、その第6部が顕現節のためのカンタータ。したがって、第6部のカンタータのみをきけばよいのですが、今日は早起きしてすでに第5部までをききおえました。リヒターの「クリスマス・オラトリオ」には、1955年録音のテルデック盤と1965年録音のアルヒーフ盤がのこされており、ここで楽しむのはアルヒーフ盤。テルデック盤でもよかったのですが、テルデック盤は録音がそれほどでもなく、音楽の完成度もかなりちがいます。独唱者はどちらもよい歌手をそろえており、アルヒーフ盤ではグンドゥラ・ヤノヴィッツ、クリスタ・ルートヴィヒ、フリッツ・ヴンダーリヒ、フランツ・クラスといった面々。管弦楽と合唱はミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団です。

427 236-2

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ヴォルフガング・リュプサムのリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)できいてきた「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」(2016年録音)。昨年から年をまたいできいてきましたが、これからきくのはききおさめの第24番(BWV893)です。これまでどおりリュートを手本にした、でもリュートとはことなるおもしろい弾きっぷりで楽しませてくれます。弾いているのはキース・ヒル製とみられるリュート・チェンバロです。

ところで、解説書には楽器について明記されていないので、ブログではこれまでずっと「ヒル製とみられる」とぼかしてきました。しかし、リュプサムの「フランス組曲集」(2020年録音)では、リュート・チェンバロがヒルのOpus 458ということが明記されています。この楽器のペインティングも写真もヒルの手によるものですが、「平均律」の写真と同じもの。したがって、じっさいには「平均律」の楽器も「ヒル製」にまちがいありません。

CD : CR2.3350(Counterpoint Records)

CR2.3350

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1か月近くにわたってきいてきた、ヴォルフガング・リュプサムによる「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」。のこりはロ調の2曲となり、これからきくのはそのうちの1曲、プレリュードとフーガ第23番(BWV892)です。明るいプレリュードは、リュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)できくとややおとなしめですが、独特のあたたかさがあります。そのリュート・チェンバロはキース・ヒル製とみられる楽器。録音は2016年です。

CD : CR2.3350(Counterpoint Records)

CR2.3350

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ヴォルフガング・リュプサムのリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)できいている「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」。降誕節の関係でとぎれとぎれになっていますが、これから楽しむのはプレリュードとフーガ第22番(BWV891)です。4声フーガの主題は休符が3つも入った特異なもので、技巧を凝らしつつ展開されていきます。リュプサムはここでも音をひとつひとつ拾いあげていくように、じつに丹念に弾いており、チェンバロとはずいぶんちがう音世界になっています。弾いているのはキース・ヒル製とみられるリュート・チェンバロで、録音は2016年です。

CD : CR2.3350(Counterpoint Records)

CR2.3350

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