今週のバッハは、キャサリン・マッキントッシュとマギー・コールの「Complete Violin & Harpsichord Sonatas」(録音は1995年および1996年)をきいてきました。アルバムにはヴァイオリンと通奏低音のためのソナタも2曲収録されているのですがそれはまたの機会にし、これからきくオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ第6番(BWV1019)でひとまずおわりとします。このソナタ第6番には異稿があり、アルバムにも3つの楽章を収録。それらをまじえてきくことも可能ですが、ここではすなおに、ふつうにきかれる構成で楽しみます。マッキントッシュのヴァイオリンは、世代ゆえなのか、好みなのかヴィブラートが多め。第3楽章のアレグロはコールのチェンバロ独奏で、なかなか推進力があり楽しめます。使用楽器は、ジョヴァンニ・グランチーノの1703年製のヴァイオリンと、ジャン・アントワーヌ・ヴォードリーの1681年製にもとづくアンドルー・ガーリックの1995年製のチェンバロです。
CD : CHAN 0603(Chandos Records)