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毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週ここまできいてきたのは、モーリス・シュテーガーラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼルの「A Tribute to Bach」(2021年録音)。アルバムは、フルート・ソナタやオルガン用のソナタなどの原曲をリコーダー用に編曲した作品を収録していますが、アルバム中ただ1曲、これからきくチェンバロ協奏曲第6番(BWV1057)は例外。といっても同曲は、ブランデンブルク協奏曲第4番からの編曲なわけですが、いずれにせよ、この協奏曲では2本のリコーダーが必要で、シュテーガーのほか、クラウディウス・カンプが吹いています。使用楽器はF管のアルト・リコーダーで、このアルバムのほかの楽器と同じく、エルンスト・マイヤーが製作したものです。なお、マイヤーは2016年に死去しており、マイヤーリコーダー社は父を継いでジョエル・マイヤーとマドレーヌ・イムベックが経営しています。

CD : 0303072BC(Berlin Classics)

0303072BC

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今日きくのは、ホ長調のリコーダーと通奏低音のためのトリオ・ソナタ。今週これまでと同じく、モーリス・シュテーガーラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼルの「A Tribute to Bach」(2021年録音)に収録された1曲で、原曲は同調のフルートと通奏低音のためのソナタ(BWV1035)です。この曲でのシュテーガーは、E管のトレブル・リコーダーを使用。通奏低音はヨナタン・ペシェク(チェロ)とゼバスティアン・ヴィーナント(チェンバロ)です。

CD : 0303072BC(Berlin Classics)

0303072BC

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モーリス・シュテーガーラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼルの「A Tribute to Bach」(2021年録音)。今週はこのアルバムを収録順に楽しんでおり、これからきくのはリコーダー、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタです。原曲はオルガンのための同調のソナタ(BWV527)で、このブログでも同じ試みをいくつもきいています。ここできく演奏は、リコーダーがシュテーガー、ヴァイオリンがカタリーナ・ホイティアー、通奏低音がヨナタン・ペシェク、ダニエレ・カミニーティ、フレート・ヴァルター・ウーリヒ、ゼバスティアン・ヴィーナントです。シュテーガーの楽器は、両端楽章がC管のトレブル・リコーダー。中間楽章はF管のトレブル・リコーダーに持ち替えて演奏しています。

CD : 0303072BC(Berlin Classics)

0303072BC

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今夜、しばしのあいだ楽しむのは、フォルテピアノ奏者、伊藤深雪の「モーツァルトの旅路」(TRITON OVCT-00038)です。なぜ唐突に伊藤深雪かというと、手すきのときに書棚のファイル整理をしていたら、伊藤の演奏会のチラシとプログラムを目にしたため。奥の方にしまっていたため、ひさびさに目にしたのですが、演奏会はケルンからの帰国直後(1991年)におこなわれたもので、前記アルバムの録音でももちいている、ヨハン・アンドレアス・シュタインのフォルテピアノ(ミヒャエル・ヴァルカーの1989年製)を弾いてのものでした。

そのときの演奏会はまだ伊藤の知名度の低かったこと、当時としてはフォルテピアノがあまりなじみのない楽器だったこともあり、お世辞にも盛況とはいえないものでした。また、聴衆の多くをしめていたのが、どうやら伊藤の家族縁戚、学友らしきかただったようで、なんだかひとり、場違いな感じもありました。が、プログラムの構成(解説も伊藤)、演奏ともにとてもすばらしく、興奮したことを憶えています。ここできくアルバムは2006年の録音。ピアノ・ソナタ第11番(K.331)とピアノ・ソナタ第8番(K.310)の2曲を選び楽しむことにします。

OVCT-00038

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昨日からききはじめた、モーリス・シュテーガーラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼルの「A Tribute to Bach」。今日きくのはリコーダーとオブリガート・チェンバロのためのソナタで、原曲はオブリガート・チェンバロとヴァイオリン(フルート)のためのソナタ(BWV1020)です。ただし、作曲者はバッハではなく、カール・フィーリップ・エマーヌエル・バッハとみなされています。録音でシュテーガーが吹いているのはEs管のヴォイス・フルート。共演のチェンバロはゼバスティアン・ヴィーナントで、シュテーガーともども自在で奔放な演奏を楽しめます。録音は2021年です。

CD : 0303072BC(Berlin Classics)

0303072BC

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今週きいていくのは、モーリス・シュテーガーラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼルの「A Tribute to Bach」です。このアルバムは2021年の録音。リコーダーを独奏とする協奏曲やソナタなどを収録しており、それらを収録順に楽しみます。まずきくのは、リコーダー、弦楽と通奏低音のための協奏曲。この協奏曲は、チェンバロ協奏曲第2番(BWV1053)を原曲とするもので、ラ・チェトラのチェンバロ奏者、ゼバスティアン・ヴィーナントがチェンバロ・パートをリコーダーにおきかえ、ホ長調からニ長調に移調し再構成しています。シュテーガーの演奏はいつものように自在なもので、ここではA管のサード・リコーダー(F管アルト・リコーダーの3度上)をもちいて吹いています。

CD : 0303072BC(Berlin Classics)

0303072BC

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三位一体節後第11日曜日にきくのは、ヘルムート・リリングたちによる「主イエス・キリスト、汝こよなき宝」(Hänssler CLASSIC CD 92.036)です。このカンタータは1724年8月20日の初演。バルトロメーウス・リングヴァルトの同名コラールにもとづくコラール・カンタータで、第1曲合唱曲(詩の第1節)、第2曲コラール(同第2節)、第3曲アリア、第4曲コラールとレチタティーヴォ、第5曲アリア、第6曲レチタティーヴォ、第7曲二重唱、第8曲コラール(同第8節)、という全8曲からなっています。第2曲のコラールはアルトによって歌われ、オブリガートはヴァイオリンのユニゾンと通奏低音。趣向としては、カンタータ「目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」の第4曲(テノールおよび弦楽と通奏低音)と同じです。リリングたちの録音は1973年(第7曲の二重唱のみ1981年)。管弦楽と合唱はシュトゥットガルト・バッハ・コレギウムとフランクフルト・カントライです。

CD 92.036

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今日これから楽しむのは、ディエゴ・カンタルーピ(リュート)によるト短調のフーガ(BWV1000)。このフーガは、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番(BWV1001)のフーガのリュート編曲で、演奏はカンタルーピとダヴィデ・ポッツィの「Bei Bach zu Hause」(2022年録音)に収録。アルバムはライプツィヒにおけるジルヴィウス・レーオポルト・ヴァイス、つまりバッハ家でのヴァイスとバッハとの共演を想定した企画で、リュートとチェンバロのためのソナタ、コンチェルトが2曲と、それぞれの楽器の独奏曲が3曲収録されています。なお、カンタルーピの使用楽器は、クラウス・ヤーコプセンの13コース・リュート(トーマス・エトリガーにもとづく)です。

CD : MVC 023/67(MV Cremona)

MVC 023/67

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これから楽しむのは、アルベルト・ラ・ロッカ(ギター)とカルロ・ラツァーリ(ヴァイオリン)の「Weiss & J.S. Bach」から、イ長調の組曲(BWV1025)です。この組曲は、同調のヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのための組曲を、ラ・ロッカがギターとヴァイオリンために編曲したもの。作曲したのはジルヴィウス・レーオポルト・ヴァイスで、それをバッハが編曲したとされます。ラ・ロッカもラツァーリもイタリアの奏者で、開放的な演奏が楽しめます。録音は2020年です。

CD : 96664(BRILLIANT CLASSICS)

97139

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今週ここまできいてきたのは、アン・ヘレナ・シュリューターの「Holy Spirit(聖霊)」。このアルバムからバッハのオルガン自由曲のみを収録順に楽しんできて、最後にきくのはパッサカリアとフーガ(BWV582)です。シュリューターは音価をわずかに伸縮させて弾いており、アーティキュレーション豊か。作曲もするので、おわり近くのフェルマータ(第285小節)での即興を期待していましたが、これはありませんでした。録音は2021年で、使用楽器はヴァルタースハウゼン市教会のオルガン(トビアス・ハインリヒ・ゴットフリート・トロスト建造)です。

CD : audite 97.801(audite)

audite 97.801

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今日これからきくのはト長調のファンタジー(BWV572)。トレ・ヴィトマン、グラヴマン、ラントマンという3部からなり、フランス語で表記されているとおり、いかにもフランス風なオルガン曲です。とはいえグラヴマンは、まさに重々しく濃密で、やはりバッハらしい音楽。ここできく演奏はアン・ヘレナ・シュリューターで、一昨日から楽しんでる「Holy Spirit」に収録されたものです。録音は2021年。オルガンは、トビアス・ハインリヒ・ゴットフリート・トロスト建造のヴァルタースハウゼン市教会のそれです。

CD : audite 97.801(audite)

audite 97.801

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昨日からききはじめた、アン・ヘレナ・シュリューターの「Holy Spirit(聖霊)」。シュリューターは1976年生まれのドイツのピアノ、オルガン奏者、作曲家。文芸や絵画の造詣も深く、「Holy Spirit」のジャケットの「Duft(香り)」と題された絵はシュリューターによるもです。スウェーデン人の母はピアノ教師、オルガン奏者、ドイツ人の父はピアノ奏者で、父にピアノを師事。ケルン音楽舞踊大学、デトモルト音楽大学、ヴュルツブルク音楽大学で、ひき続きピアノを学び、オルガンはピーター・ファン・ダイク、クリストフ・ボッサートに学んでいます。

今日きくのは超名なトッカータとフーガ(BWV565)。シュリューターの演奏は贅肉を削ぎおとしたようなスマートなもので、なかなか楽しめます。とくにおもしろいのは、曲尾の和音を長く長く保持しているところ。12秒ぐらいありますね。弾いているのは、トビアス・ハインリヒ・ゴットフリート・トロストが建造(1722年から1730年[あるいは1735年])した、ヴァルタースハウゼン市教会のオルガンです。なお、オルガンを完成(1755年)させたのは、おそらくヨーハン・ハインリヒ・プッパート。19世紀と20世紀半ばに改修されたのち、1995年から1998年にかけての改修でオリジナルの状態にもどされました。

CD : audite 97.801(audite)

audite 97.801

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今週きいていくのは、アン・ヘレナ・シュリューターの「Holy Spirit」です。このアルバムは2021年の録音で、バッハのオルガン曲を中心に、ヤン・アーダム・ラインケン、ハインリヒ・シャイデマン、そしてシュリューターのオルガン曲を収録。バッハは6曲が収録されていますが、ここでは自由曲の4曲のみを楽しみます。これからきくのはオルガンのためのニ短調のソナタ(BWV527)。弾いているのはヴァルタースハウゼン市教会のオルガン(トビアス・ハインリヒ・ゴットフリート・トロスト建造)です。

CD : audite 97.801(audite)

audite 97.801

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三位一体節後第10日曜日にきくのは、フィリッペ・ヘレヴェーゲ(フィリップ・ヘレヴェッヘ)たちによる「われらより取り去りたまえ、主よ」(BWV101)です。このカンタータの初演は1724年8月13日。カンタータの構成は、第1曲コラール合唱、第2曲アリア、第3曲レチタティーヴォとコラール、第4曲アリアとコラール、第5曲レチタティーヴォとコラール、第6曲二重唱、第7曲コラールという全7曲です。第1曲、第3曲、第5曲、第7曲のコラールは、マルティーン・モラーの同名コラール(全7節)の第1節、第3節、第5節、第7節。ほかの曲も同じコラールからの引用や書き換えで、全詩節コラール・カンタータに準じたものとなっています。ヘレヴェーゲの録音は2016年。管弦楽と合唱はいつものように、コレギウム・ヴォカーレ・ヘントで、録音には北里孝浩(オーボエ・ダ・カッチャ)が参加しています。

CD : LPH 027(PHI)

LPH 027

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今週きいてきたのは、前橋汀子の「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ 全曲」(Sony Music Labels SICX 10006)。前橋には1988年録音の旧盤もありますが、ここできいているのは2017年と2018年に録音された新盤のほうです。今日これからきくのは、パルティータ中ただ1曲の長調曲、第3番。まったくの未聴のアルバムでしたが、ソナタ第1番から番号順に、じっさいには投稿とはべつに、先取りしつつきいてきたのですが、とても楽しめるものでした。

ソナタ第1番をきいたさい、アーティキュレーションにいささか驚かされたのですが、エーリヒ・ヘーバルトに、バロック・ヴァイオリンの奏法を学んだということから「なるほど」と。若いころヨーゼフ・シゲティやナタン・ミルシテインに学んだことは有名ですが、円熟してからも新しい学びに貪欲なのですね。新しさだけでなく、録音においてはシゲティやミルシティンの無伴奏もききなおし、歴史的演奏にも学んだようです。

さて、すぐれた芸術的成果といえる、この無伴奏のアルバムですが、ヘーバルトに学んだのであれば、楽器はそのままでも弓だけはバロック弓で演奏してほしかった、というのが個人的な思いです。楽器はともあれ、ピリオド・アプローチの演奏をききなれた耳(というか脳)からすると、前橋のすぐれた演奏でもやや平板にきこえてしまいます。3度目があるなら、バロック弓での録音を期待したいところです。

SICX 10006

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