奄美 海風blog

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豊穣のイノー 「はぐ」とは?

2005年05月21日 | 日記・エッセイ・コラム

050521-nesebu 生海苔を採る人たち 名瀬市郊外

いつもドライブ散歩に通る道路。潮の引いた土曜の午前中。
海岸に、人だかり。

ボートを操る人、網を引く人、ウェットスーツの人、近所の主婦、観光らしい人、こども達、それに(通りすがりの人)。

浜に下りて、テル(竹製の背負いかご)をもったおじさんに訊いた。「これ誰でも採っていいんですか」
「おー、あれなんかが、捨てるから、あら、・・」
あれなんかとは、海底にネットを張って生海苔を養殖した人たちのこと。
集落の働き盛りの人たちだろう。出荷、換金するとのこと。ネットを引き揚げる際、落ちることを捨てると言ったのだろう。

「みんな親戚なんかに、きのうから電話して、アラ、あんなにして・・・」
「なしぇ(名瀬)なんかからも来ているよ・・・食べてごらん、」 「一年おいてもどうもない」保存性。一部方言聞き取れない。

さらに余りは、親戚、知人に「はぐ」(=みんなに配る)のだそうです。

・・・はがない、はぎます、はぐ、はぐとき、はげば、はげ?
漢字が思いつかない。コンピュータは、接ぐ、剥ぐ、矧ぐ。

浜から道路に上がると、おばあちゃんが海をながめている。
入れ歯はもういらない、杖をついた、たぶん、ひいおばあちゃんだろう。カメラに目をやりにっこり会釈してくれた。

・・・(通りすがりの者です。しんぶんしゃのものではありません。)
敬語を使わなければならないような笑顔だった。(ありょうらんどー)

写真思いつかなかった。

イノー(礁池 しょうち) 沖合いにあるさんご礁によって外海から隔された、内側の浅瀬の海。海の畑と言われる。