その1からつづく
↑ ガジュマル
ガジュマルに住むケンムン(妖怪)も根元に釘を打ち込めば、住めなくなる、といわれていたらしい。鉄を産しない奄美では、鉄の呪力は大きかった?
ソテツについても
「第一の肥は鉄なり。蘇鉄の進み あしくなりたる時、根にカナクソを埋め 或いは蘇鉄に鉄釘を打ち込めば、忽ち進み立つなり。」と、いうことは、よく知られている。(南島雑話(幕末のころの奄美のことを書いた本 10日の記事へ)
鉄で蘇(よみがえ)るから、蘇鉄
いつからソテツに蘇鉄の字を当てたかのは、わからない。奄美の文献には、『沖永良部島代官系図』(道の島代官記集成)の1682年に「蘇鉄杯モ植付有之」とある、という。
広辞苑には、「鉄蕉」 「鳳尾蕉」とある。
しかし、奄美方言では、スティチ、シチチ、ヒトゥチ などさまざまあるが、ヒトゥチの「ヒトゥ」には澱粉の意味があるので「澱粉の木」という説もある。こちらの方を支持したい、気持ちだ。
ソテツ 英名 Cycad
学名 Cycas revoluta Thunb
ギリシャ語の revoluta は、反対に巻くなどの意味がある。
英語のrevolution(革命)も「回転」という意味がある
つづく・・かな
↑ 奄美市名瀬 朝仁(あさに)に街から、満開の桜の木が見えたので、里山につづく道を登った。この道は、上のガジュマルなど、奄美らしい植物が、いろいろあって、海が見渡せる、お気に入りの道です。