奄美 海風blog

写真。植物や本 ネットで映画感想。相撲見てツイート
04年4月~14年11月ブログ人
トップへはタイトルをクリック

ソテツ(蘇鉄)について調べる その2

2008年02月21日 | 植物

080221gajyumaru

その1からつづく

↑ ガジュマル

 ガジュマルに住むケンムン(妖怪)も根元に釘を打ち込めば、住めなくなる、といわれていたらしい。鉄を産しない奄美では、鉄の呪力は大きかった?

ソテツについても

「第一の肥は鉄なり。蘇鉄の進み あしくなりたる時、根にカナクソを埋め 或いは蘇鉄に鉄釘を打ち込めば、忽ち進み立つなり。」と、いうことは、よく知られている。(南島雑話(幕末のころの奄美のことを書いた本 10日の記事へ)

鉄で蘇(よみがえ)るから、蘇鉄

いつからソテツに蘇鉄の字を当てたかのは、わからない。奄美の文献には、『沖永良部島代官系図』(道の島代官記集成)の1682年に「蘇鉄杯モ植付有之」とある、という。

広辞苑には、「鉄蕉」 「鳳尾蕉」とある。

しかし、奄美方言では、スティチ、シチチ、ヒトゥチ などさまざまあるが、ヒトゥチの「ヒトゥ」には澱粉の意味があるので「澱粉の木」という説もある。こちらの方を支持したい、気持ちだ。

ソテツ 英名 Cycad

学名 Cycas revoluta Thunb

ギリシャ語の revoluta は、反対に巻くなどの意味がある。

英語のrevolution(革命)も「回転」という意味がある

つづく・・かな

080221cherry

↑ 奄美市名瀬 朝仁(あさに)に街から、満開の桜の木が見えたので、里山につづく道を登った。この道は、上のガジュマルなど、奄美らしい植物が、いろいろあって、海が見渡せる、お気に入りの道です。