今週は、(なんでこんな本、買っちまったのだろう)という本が多い。
筑摩書房 『思考の整理学 』 外山 滋比古(とやま・しげひこ) 著 google
帯に”東大・京大で一番読まれた本 ※ 2008年大学生協調べ”
とあった。
(それが、どうしたの?)と思ったのですが、
結局、それで買う気になったのかも知れない。
これまでに奄美を訪れた、ひじょうにユニークな学生諸君のことを思い出していたのかも知れない(笑 おじさんは忘れない)
で、本の内容。
内容(「BOOK」データベースより) amazon
アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。
100円ショップの老眼鏡では、もう目からうろこなんてことはあまりないのですが、
帯書きの”もっと若い時に読んでいれば”というほどの新鮮なおどろきはなかった。
日常的なわかりやすい短いエッセイを33編集めただけで、ハウツウ本に近く、これが学とよべるのだろうか、思考の整理学 。
全体は、数字で6つに分けられていて、6つにはタイトルもなく、33のエッセーは、一見、脈略のない、短いタイトルがつけられているだけ。
がしかし、読み進めていくうちにわかった。
そこには、タイトルの主題が通低していることに気づかされる。さりげなく。
それだけではない。
複数の関連のないエッセーの間で、微妙な間隔をもって、いくつかの著者の主張が繰り返される部分がある。
そのことによって読者は新鮮な印象をもって著者の主張の深い理解へと導かれる。そして、本書は、そうして整理される読者の思考について書かれた本であるということに再び気づかされる。非常によく練られた文章であることに気づかなければならない。
初出は26年も前だが、ブログ時代の現在の、書くこと、読むこと、考えること、学ぶことについても言い当てている。