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『奄美大島に於ける「家人」の研究(他、大島郡状態書、封建治下に於ける奄美大島の農業、二編) 』 単行本

2015年03月04日 | 本と雑誌


『奄美大島に於ける「家人」の研究(他、大島郡状態書、封建治下に於ける奄美大島の農業、二編) 』 単行本   2014/10/1

金久 好 (著)  
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本書は、1968年11月23日、名瀬市史編纂委員会(当時の名瀬市役所総務課内)によって刊行されたものを復刻したもの。

これまで、その存在は知られていたがほとんど目に触れることのない「幻の名著」といわれるが
ナゼか私は今から30数年前だろか、手に入れ現在も手元にある。熟読、精読した記憶がある(82年11/9日に2回目読了の書き込みがある)。

↑ これが原本 写真は拡大します(以下同じ)

47年ぶりに復刻されたと聞き概要を確かめようと、図書館で借りてきた。1月の新着図書。

↑ 『奄美大島に於ける「家人」の研究』は原本では40ページ分

本書では活字も大きく行間もひろく68ページ分で読みやすい。他二編とあわせて全体で 226ページ。

表と裏の見返しに、それぞれ奄美大島の地図と古い徳之嶋全図が新に加わった。

あれから奄美の歴史の本も何冊か読んで、やはりすぐれた研究であることが少しわかったような気がする。

キーボードでは「かじん」と入力すると漢字4候補のうちに「家人」が見つかる。方言の「やんちゅ」。学術用語の定義から受ける印象と実態とは、違うところもあるのかも知れないと思うが、西洋の荘園時代の所謂「家僕」、「体僕」や近世日本の所謂「農村奉公人」とは具体的にどのように違うのか?これから調べてみたい。比較によって「家人(やんちゅ)」の実態を知ることは外海離島の奄美の当時の社会構造を知る上で鍵となるだけでなく、民俗 文化、また現在につながる歴史を考える上にも重要であろう。(奄美社会全体から見た構造的把握)

平成8年 改定 『名瀬市誌』 第2巻 歴史編

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小説でもやんちゅの様子が垣間見える。

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amazon 内容紹介

琉球弧・奄美研究の金字塔が甦る―― 原口虎雄氏をして「極めてすぐれた論文として、その史料的価値は高い」と言わしめた論文、待望の復刊。

「家人(ヤンチュ)」とは、藩政時代に奄美諸島に発生した債務奴隷のこと。奄美諸島民は薩摩藩による厳しい黒糖政策に直面し、借財がかさんだ島民は、自らの体を豪農に売ってヤンチュに転落した。その数は、集落によっては人口の5割を占めた。本書は、昭和初期に古老の聞き書きをもとに実態を記した貴重な根本史料である。

 また、明治初期の島民を記した「大島郡状態書」、諸史料をもとに描いた「封建治下に於ける奄美大島の農業」も珠玉の論文である。


出版社からのコメント

その存在は広く知られていましたが、実物はほとんど誰の目にも触れることのない幻の名著といわれていました。ここに遂に復刻です。琉球弧・奄美の江戸期農民の暮らしのありようを浮き彫りにしています。

amazon 登録情報

単行本: 226ページ
出版社: 南方新社; 1版 (2014/10/1)
言語: 日本語

発売日: 2014/10/1

 


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↑去年のきょうの撮影 140304 my dog sea bathing on the beachrock

去年にくらべ今年は少し寒い日が多い感じだ。

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動画 Beachrock の潮溜まりで水浴びする犬のポー。

潮が引いてできたビーチロックの水溜り。...