『真田太平記』〈1〉~〈2〉 (大活字文庫) 単行本 – 2010/9
池波 正太郎 (著)
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遠い昔に読んだ記憶も、読み進むうちにやがて消えた。当時、途中で読破に挫折したのだろう。
今回はおもしろく読める。
天正十年(1582年) 織田・徳川連合軍によって武田軍団が滅ぼされる。
上・信二州に孤立した真田昌幸が、四方に飛ばした真田忍びたち。そのなかにお江という女忍びがいる。物語はお江とのちに源二郎(真田幸村)につかえる佐平次の出合いの場面から始まる。架空の人物を思われるお江は、その後の物語の展開上、重要な人物となる。
・・・・・ 本能寺の変は、あっさり終わり、7冊目に入った今は、上州・沼田城の帰属をめぐり、昌幸は、徳川・北条連合軍と先端を開いたところだ。
※真の天下分け目の戦い※といわれる、天正12年(1584年)、羽柴秀吉陣営と織田信雄・徳川家康陣営の間で行われた小牧・長久手の戦いもすでに終わり、天下分け目のゆえんは、いまだにおぼろげ。
※頼山陽(江戸時代後期の歴史家、思想家、漢詩人、文人)=「家康 の天下を取るは、大坂に在らずして関ヶ原にあり、関ヶ原に在らずして、小牧にあり」
ここまで、複雑な史実の合間をぬうようにお江など架空の人物の活躍が物語りをおもしろくより深くしている。
つづく
いままでの大活字本よりさらに大きい22ポイント。
裸眼で読んでいると、驚いたことに視力が回復(老眼)した。
よみづらかったウェブサイトの文字も、鮮明に読める。これは一時的な効果なのだろうか。
amazon 登録情報
単行本: 499ページ
出版社: 大活字 (2010/09)
言語: 日本語
発売日: 2010/09