1951年、林芙美子原作、原節子と上原謙主演の『めし』成瀬巳喜男監督
3週くらい前の視聴だったと思う。
記録忘れ。
かつてTVで「日本映画100選でも見た。名作らしい。
今週観て、いまいちわからなかった『浮雲』は一般に成瀬の最高傑作ということで、
その4年前1951年、林芙美子原作・成瀬による
映画作品「めし」をもう一度のぞいてみたという次第。
やはり原節子は美しかった。いや映画の内容からすると美しすぎると、
原作者は当初、原の起用に反対したという。
たとえば小津安二郎の「東京物語」では原が美しすぎても、
むしろそれがいいと思うのだったが、
これ(めし)は、大阪がおもな舞台の、倦怠期の平凡な夫婦の日常の話。
しかもタイトルが「めし」ということで少しの違和感があって最後までなじめなかった。
ナレーションから全体を振り返ってみると、まあ公開された時代の最先端にをみた気がした。
原作本は読んでいないが、これはたぶん原作とは、違う味わいがするタイプの作品だと思う。
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成瀬『浮雲』とよく似たタイトルの
1959年の『浮草』 大映製作
は『浮草物語』を小津安二郎監督自らがリメイクした作品。
宮川一夫撮影カラー映像。
旅回りの駒十郎一座の乗った船が港に着いたところから始まり、
激しく変わる世の中で浮き草のように、しかししたに・・・
といった展開。
小津と成瀬では、テイストが随分ちがうが、
小津は成瀬の「めし」を高く評価している。多分映像のことかな、もう一度たしかめたい。
ということで、いぜとして昔の白黒映画にひっかかっている。WW