ネットフリックスで見た。
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『殿、利息でござる!』は、2016年5月14日に公開された日本映画。原作は磯田道史の評伝「穀田屋十三郎」(『無私の日本人』所収)で、18世紀に仙台藩の吉岡宿で宿場町の窮状を救った町人達の記録『国恩記』(栄洲瑞芝著)を元にしている。松竹・東日本放送共同製作。東日本放送開局40周年記念作品[3]。主演は阿部サダヲ。キャッチコピーは『ゼニと頭は、使いよう。』である。
原作は読んだことがあった。『武士の家計簿』は、TVで見た。
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『無私の日本人』 単行本 磯田 道史 (著) 2012/10
2016年05月25日 | 本と雑誌
「18世紀に仙台藩の吉岡宿で宿場町の窮状を救った町人達の記録『国恩記』(栄洲瑞芝著)を元にしている」
ということで、事実は小説よりも面白かった。
原作著者も出演して(今泉七三郎 - 磯田道史:郡奉行)いるし、
フィギュアスケートの羽生結弦(伊達重村 -:仙台藩第7代藩主)
も出演していて話題性もある。
映画の出てくる穀田屋も現在も穀田屋酒店として存在していることに感動した。
文句のつけようもないようだが、ただ悪人が一人も登場しないということもあって、
汚れ場面や暴力、悲惨などもなく、リアリティに欠ける印象はいなめない。
冒頭から、町が困窮し破産者夜逃げ者が相次ぐ有様が描かれているのだが、どうしても
同時代の奄美の歴史に描かれている島民の経済的困窮と比べてしまうからなのだが・・。
というのも、お金の話の始まりのほうに、映画の中でフィギュアスケートの羽生結弦演じる(伊達重村 -:仙台藩第7代藩主)25歳が、薩摩の殿様と同じ、たしか、従四位近衛中将とかいう官位を欲しがったということだったからだ。ま、鹿児島から奄美は、映画のように殿様が歩いてこれるほどの町でもないのだが。
しかし一方で、もしかしたら島でも想像くらいはできる話ではなかろうかと、思ったりもしている。
wikipedia『殿、利息でござる!』の項で、町の困窮の原因として、こうあった。
1766年(明和3年)の仙台藩領内の宿場町・吉岡宿。仙台藩の宿場町には宿場町間の物資の輸送を行う「伝馬役」が課せられており、通常は藩より宿場町に助成金が支給されているのだが、吉岡宿は藩の直轄領ではないため助成金が支給されていなかった。このため、伝馬役にかかる費用は全て吉岡宿の住人が負担して町は困窮し、破産者夜逃げ者が相次ぐ有様であった。
主な配役
穀田屋十三郎 - 阿部サダヲ:穀田屋の当主。生まれは浅野屋で、穀田屋には幼少期に養子に出された。吉岡宿の窮状を見て、その行く末を案じている。
菅原屋篤平治 - 瑛太:茶師。自称吉岡宿一の知恵者。
きよ - 草笛光子:穀田屋十三郎と浅野屋甚内の母。
先代・浅野屋甚内 - 山崎努
伊達重村 - 羽生結弦:仙台藩第7代藩主。
今泉七三郎 - 磯田道史:郡奉行