『国井律子のハーレー日本一周 20代最後のひとり旅』 [単行本]
国井 律子 (著)
表紙の写真もそうだが、この写真はどうやって撮ったのだろうかと思うオートバイの疾走感あふれる写真の数々。
たしかに「前に出るために旅に出る」感じだ。文章では逃げない著者の人生が語られる。
運転しているのは著者20代の女性。ハーレーはさほど目立たない。
鹿児島から奄美大島までの船旅は、数多いフェリーの中でも一番長い11時間。夕方出港して翌朝に島に着く。風呂サウナ売店レストランゲームコーナーなどがあってまるで小さな町のようでもある。「現地に着いてすぐに足がある」安心感と、重たいオートバイから開放されるこの11時間は格別だだろう。
船中、著者はは見るからに不良そうな島の若者二人に出会う。できればかかわりたくない。が、鹿児島帰りの15歳の少年は以外にしっかりした敬語話しかけてきた。話ははずみ、「律子ネェだったらどうする」と恋愛相談にも。少年たちとはひとまわり歳が違うといっても律子ネェもまだ28だった。オートバイ乗りの女性は頼もしくも見られるのだろう。あれから2年がたった。
毎日ながめている名瀬港の写真がまぶしく新鮮に思える。
島では旅のライダーたちの姿をよく目にする季節になった。
amazon 内容紹介
女にしかできないハーレーダビッドソンの旅
「20代のうちにバイクでできるだけ日本のすみずみまで旅をしよう」と決意した著者は、7年前、会社をやめて最初に旅した太平洋ぞいの漁村を訪れます。そこで自分が文章を書く仕事をしていくことになった「きっかけの人物」に再会するのですが…。というエピソードにはじまり、小豆島、別府、奄美大島、大雪山、礼文島、東北の温泉をめぐる日本周遊の旅。田舎の居酒屋でおじさんにおごってもらい、ユースホステルで若い旅人たちと意気投合し、ふと家族のことを思い出したりもし。オートバイの疾走感あふれる旅写真ほか、著者が毎食しつこく撮影した「旅メシ」写真を収録。読むと、どこか遠くで風に吹かれたくなること必至のトラベリング・フォト&エッセイ。
amazon 内容(「BOOK」データベースより)
前に進むために旅に出る。旅は「逃げ」じゃない。
amazon 登録情報
単行本: 160ページ
出版社: 小学館 (2006/12/12)発売日: 2006/12/12
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国井律子のハーレー日本一周 20代最後のひとり旅 価格:¥ 1,620(税込) 発売日:2006-12-12 |