狭い路地を抜けると、板と白壁の土蔵が、小さい川を挟んで両側に続く。
創業の歴史の古い酒造会社がその辺り一角を占めている。
空に伸びる高い煙突は、印象的だ。
表通りの紀州街道に出ると、造り酒屋の看板が目に入る。
在職当時、教研のグループで酒造りの様子を見学させてもらったことがある。今、目に浮かぶのは、大きな大きな樽がいくつも広い土間にあったこと。そして、いい香りがそこに満ちていた。
この酒造会社の格子は、街道沿いに一際長く続いている。
これらは、子供の頃の様子と少しの変わりもない懐かしいところである。