「おばあちゃん、行って来ます。これ、今日の僕の発表する原稿、読んでおいて」
離れに来て1枚の、プリントを渡された。
「成人式、おめでとう。落ち着いて、頑張って発表してね」
気持ちの良い返事を残して、Yは出ていった。
いつものウォーキングコースを変更して、市民会館に向かった。
会場は、華やかな雰囲気に満ちていた。
「荒れる成人式」が近年マスコミによく取り上げられるが、雑談があるものの、壇上で挨拶される、主催者や来賓の方には、終わるときちんと拍手をし、紹介だけの来賓の方にも必ず拍手を返している。
最後に、新成人402人を代表して4名が意見を発表した。
Yの落ち着いた発表を、ドキドキしながら聞いた。
「これまでの野球をする中で得た多くのことを財産として、未来のために良い方向に歩みたい」と結んでいた。
それを聞きながら、2~3歳頃、こんなパジャマを着て、お風呂上りに離れに遊びに来ていたYと、今壇上で意見を述べる彼を、ダブらせて胸の熱くなる思いであった。
(ブログ昨年7月26日~28日・我が家には、甲子園の土はない・Yの事)