この辺りは競うように庭に花を植えているので、歩くのも楽しい。
たいていが栽培種だから華やかさがある。
ガーデニングを楽しんで暮らしている様子が見られ、この季節は花いっぱいといった感じである。
友人の家の隣の垣根にはチロリアンランプが、可愛い顔で沢山ぶら下がって赤いランプを灯している。
この日、ハイビスカスの黄色が一番目立ったので、カメラに頂いた。
「写真にハイビスカスを貰ったよ」
中に入ってすぐそういうと、
「月下美人が、すぐ近くの家で咲いてるよ。行ってみる?」
午後2時過ぎのことである。
「まさかぁ・・・」
ほんとに咲いている。
少しうつむき加減だが萎んでいない。
しかもたった一輪だけ、軒下の大きな植木鉢で咲いている。
2005年7月18日の記事では、夜に咲き出している。
大抵満月の夜に咲くのだと聴いたこともある。
夜の月の下で咲いて、朝には花の命は終わっているのだとばかり思っていたが、昼下がりにもまだなお咲き続けることもあるのを、目のあたりにしたのは驚きであった。