カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

倒れても花盛り

2014年03月26日 | 季節の花木

昨日のことです。

友達から「偉い桜が裏の土手に咲いているから見においでよ。」との電話です。彼女は写真を写さないのですが、いつも同行してくれるので私の興味の対象をよく知っていてくれます。

 

先日の重い大雪できっと倒れたのでしょう。根元から横倒しになっています。根元に近い小枝はかなり枯れていますが、木の中ほどには桜の花がいっぱい咲いています。 

 

上に伸びた枝は花盛りです。倒れても枝先まで花を咲かせる、力強いエネルギーがあったのでしょう。見ていて涙が出そうに感動しました。

 

画像が横になっているのではなく、倒れたままで細い枝先まで横たわって咲いている健気さです。

 

  

横たわったままの桜を位置を変えて写しました。桜の種類は何か分かりませんが早咲きの種類のようです。教えてくれた友達は、この桜を毎年西吉野である歌の会の時枝を伐って持っていき舞台の大きい花瓶に活けていたそうです。今年もそのつもりで行ってみると、根から折れて、可哀想で伐れなかったら、こんなに精一杯花を咲かせていて、知らせてくれたのです。

もう今年で立ち直るのは無理でしょう。有名な桜ならば、樹木医さんのお世話で再び立ち直れるのだろうなぁと、二人で桜のそばでしばらく立ち尽くしていました。 

 

桜のころになると持ち出して季節限定で愛用している、宇野千代さんデザインの、岐阜県の根尾の淡墨桜を見に行った時、購入したトートバックを今年も出しました。

樹木医によって命を長らえた淡墨桜は、まだまだ命をつないでいくことでしょう。

倒れても今年の花を咲かせた桜に「頑張ったね。」と声をかけて帰りました。

追伸  画像フォルダーを触っているうちに、うっかり削除してしまい3枚ほどアップしていたのも無くしてしまいました。 

     

コメント (4)
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