代々使われてきたお薬用の版木の珍しいこと。お商売の歴史がよく分かる展示物だ。
この鎧は実際に使われてきたそうである。ご先祖様が、高取城のお侍だったのだろう。
素朴な土人形が、豪華な段飾りの隅の方ににおかれていたのが目に入った。お話を聴いて、これこそこのお家のご先祖さんが脈々と今に繋いできた売薬さんの足跡のようなものだと思ったのは、私だけかもしれない。
この土人形に気がついて、お母さんに尋ねると、売薬に行った先々のお土産人形であることを話してくれた。真ん中の人形はどじょうすくい人形とのこと、旅先での家人への思いの篭ったお土産に思わず微笑みながら、雛巡りでのコミュニケーションが弾む。 8515