三人官女について、雛めぐりであちこちのお家のお雛様を見せてもらっているうちに、「銀の冠」をつけた三人官女が飾られている家に足が止まった。
官女は、果たして冠をつけているのだろうかという、素朴な疑問だったが、この家の人も、この官女たち冠をつけているのは非常に珍しいことで、そのわけは分からないとのことだった。
官女について帰ってから調べてみると、『 お内裏様とお雛様のすぐ下の段に並ぶのは三人官女。三人官女は、お姫様のおつきの女官でした。
しかも、楽器を奏で、歌を詠み、家庭教師もこなすとゆうマルチなお三方なのです。
その中でも一人だけ中央に鎮座する眉の無い女官がいます。これは、眉を剃り、お歯黒をつける既婚女性の習慣からで、おそらく年かさの官女長なのでしょう。あとの二人は若い女官です。おつきの女官にも世代のバランスが大切という事でしょうか。』
上の女官とこの女官は、綺麗な眉があるので、未婚の女官である。今まで何とはなしにお雛様を見てきたが、こんなことを知るのも面白い。
しかし、私が一番知りたかった、銀の冠をつけた三人官女については、お雛様のことを書いてあるいろんなものを調べて写真でもあるかと思ったが、調べる範囲が狭かったのかもしれないが、冠をつけた三人官女は、見つけることができなかった。
この三人官女は、道路に面して屋外に並んでいた。もっとお顔がよく見えるように撮ればよかったのだが、このときは料理屋さんの塀際に並んでいたのが、可愛くて何気なく撮った1枚である。
やはり真ん中の官女は、女官長なのだろう。お歯黒は分からないが、眉は剃ってあるように見える。
三人とも冠はつけていない。真ん中の官女は眉をそっているので既婚者で、両側の官女は未婚者であることは分かった。
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