穏やかな春うららの日の昨日、桜井市鹿路の鹿華苑 へと向かった。
大好きな水芭蕉が待っていてくれる、わくわく感が私を捉えた。鹿華苑の水芭蕉との出会いは2012年3月28日だった。「水芭蕉 あなたも 春の使者」 3年前・この大和の里山で会えることは、大きな喜びだったことを記事にしている。
翌年の5月20日には一面九輪草の花を見ることができたのも、ここ鹿華苑だった。
下市方面から桜井への道路標識に従って、山道を走り新鹿路トンネルを出て左折すると、道端にいる大きなカメさんがまず迎えてくれる。
カメさんの出迎えからはここまですぐ。
駐車場は3台くらいのスペースなので、止められない車は路上駐車だが、皆さんエチケットを守って、通行可能な駐車の仕方をしておられる。
オーナー手作りの看板があり、ここでもオーナーの心遣いの細やかさや、優しさを頂いたようで嬉しい。
暫く登ると、「ミズバショウ」の案内が絵と共に立って導いてくれる。
土手と谷川の間に木道があって、春の妖精のような花を見ながら木道を歩く。
テレビを見たので来たという人たちの何人かと話し合ったり、木道を譲り合ったりして、花を愛でる共通の気持ちが通じ合って和やかな雰囲気の時間が里山に流れる。
「水芭蕉と一緒に写真を撮ってあげましょう。」と言ってくれた人にカメラを預けて、座るか中腰にならないと、花が入らないとのことで、友人は中腰に私はかがんで、ばあさん二人のツーショットがこれである。
あとは花たちを見つめてカメラに。
鹿華苑を彩る花木を集めてみた。
土佐みずきとサンシュユが黄色の濃淡のように遠くから見えてどちらも今が見ごろである。
駐車場に植えてある花梅は、鹿児島紅の名のごとく、真紅の花が見頃である。
駐車場から出た山の土手にお地蔵さまが祀られていた。手向けの花やお茶涎掛けなど山里の人の素朴な熱い信仰を見る思いがした。
国道に出る手前の綱掛橋の上に、明日香の稲渕甘南備の里の飛鳥川の上に掛けられたような綱が掛かっている。
以前来たときにも気になってカメラに収めたが、この綱については調べてなかったし、傍に尋ねる人もいなかった。
場所から考えられることは、集落の入口の結界の綱ではないかと思われる。