西行法師はかねて願っていた通りに、桜の花の咲く望月の頃に、河内長野市河南町の、
この弘川寺で静かに七十三年の、生涯を閉じられました。
弘川寺本堂 ご本尊は薬師如来
西行の愛した桜は、山桜でした。
ソメイヨシノのような華やかさはありませんが、葉が先に枝に出て、その後で白い小ぶりな花を咲かせる
山桜は、孤独に徹したさすらいの人生を、おくった西行の面影を彷彿とさせます。
本堂裏山の山桜の散策路は、何度か健脚の時には、山桜を愛でながら周遊して花を堪能したものでしたが、
今はそこに思いを巡らしながら、境内や駐車場の頭の上に広がる、山桜をカメラの納めました。