馥郁とした香りの主は、キモクレンです。
高木ですのでまるで頭の上から、天女が香りを振り撒いての、おもてなしのようです。
画面を大きくしてご覧ください。
この季節より1か月くらい早く、白木蓮や、シモクレンの木立をあちこちで見ましたが、
こんなに甘いいい香りのする花を咲かせてはいません。
牡丹園の高い空間をクリーム色の花が無数について、これからがこの黄木蓮の香りの季節でしょう。
オオヤマレンゲの蕾を大きくしてご覧ください。
この花の蕾の開花が始まる時、これもなんとも言えない甘い香りがこの上から漂ってきます。
標高の高いところで育つ木ですが、金剛寺さんでは、先代・先先代のご住職の時から大切に育てられ、現住職もそれを
とても大切になさっています。
今回は牡丹や、その他の沢山の花と共に、香りを楽しむことができました。
山門を入って、境内へのくぐり門の所に咲く、白藤がいい香りのお出迎えです。
蜜を求めて、蜂もぶんぶんです。
白藤にたかっても人には襲ってきません。
ボリュームのある白藤が香りと共に、いい日影を作ってくれています。
今年はこの日影は急に訪れた暑さを遮ってくれて、これもいいおもてなしです。
牡丹園の北西の隅に咲いている藤です。少し色が寂しいですね。
でもいい香りです。
カラタネオガタマは、まだみんな蕾ですが、牡丹園の入口の垣根にいっぱいついています。
別名バナナの木と呼ばれるように、それこそとってもいい甘い香りの花をつけます。
私が行った日は、このように硬い蕾でしたが、これから牡丹園を訪ねる人は、先ずこの花の香りのシャワーを、
ゆっくり立ち止まって浴びて行かれるといいでしょうね。