「この町の今年の枝垂れを写しているの」そんな私に、野原の観音寺さんの枝垂れが綺麗だと教えてくれた人があって出かけた。
あまりいいお天気でなかったが、「わが町の枝垂れシリーズ」を終わらせないと(実はまだまだ綺麗な枝垂れはあるのだけれど・・・)。
町の桜どころのソメイヨシノも一気に開花してきている。
私の、のんびりブログはどんどん追い越されてしまう。
観音寺さんの山門に立つと、本堂に掛かるアングルに簪のような可憐な枝垂れの枝が見えた。
境内に入ると、その枝がボリュームを増して本堂に花のお供えをしているように優しく見える。
見上げると、枝垂桜の花天井が、雲に覆われた空の代わりに、頭の上に華やかに覆いかぶさってくるようだ。
庫裏の方にお寺の方に声をかけて帰ろうと、境内を回ると、そこにも枝垂れが優しく差し掛かっている。
一本の古木が枝を広げて訪れる人を出会いの挨拶のように迎えてくれる。
奇しくも住職は私の新卒2~3年当時の教え子、87歳のお母様もとてもお元気で、長い時間懐かしい話しに花を咲かせて和ませてもらった。
枝垂桜は嬉しいご縁だった。
わが町の枝垂れ桜シリーズの最後は、ご近所の農家の一本桜。
前日の激しい嵐にも負けず、健気に優しく咲いています。4月4日撮影
デジブック 『ご近所の一本枝垂れ』