カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

宇陀市 又兵衛桜

2012年04月12日 | ☆ ふるさと・大和

宇陀市の又兵衛桜を観に行ったのは、近年暫くなかったような気がします。
県の天気予報を見ますと宇陀市の気温がいつも一番低いので、サクラの開花はまだだろうと思っていました。
咲き具合の様子だけでも見てこようと言った感じで、東吉野へ行った帰りに立ち寄りました。

     

予想が嬉しい方に外れて、「さくらまつり」が開かれて、花は七分咲きくらいで、青い空に枝を一杯に広げて、遠目にもみごとな全容と、相対することができました。










又兵衛桜は、奈良県宇陀市大宇陀本郷にあります。
樹齢300年とも言われる桜の古木で、瀧桜とも呼ばれています。
県の保護樹になっています。
2000年のNHK大河ドラマ『葵徳川三代』のオープニング映像で使用された事で有名になりました。
こうして矍鑠とした古木を見つめていますと、今でもそのシーンがはっきりと目に浮かびます。

大坂の役で活躍した、戦国武将後藤基次(又兵衛)にちなんだ桜で、豊臣家崩壊後、後藤基次は大宇陀(現 奈良県宇陀市)の地で暮らし、再興の時期を待ったと言われますが、桜はその時の後藤家屋敷跡にあります。
以上はウィキペディアより転写しました。

いつも道路側からしか見ていなかったのですが、ぐるっとひと回りしました。
屋敷跡の石垣の端にしっかりとした太い幹は、長い年月風雪に耐えた力強さに、元気を貰って帰ってきました。
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九品寺 花散らしの雨の風情

2012年04月11日 | ☆ ふるさと・大和
この季節になるといつも思うのですが、桜の存在が俄然「我ここにあり」と言った風景に出会います。
今日は雨降りで、なんとなく周りの情景もモノクロの世界のようでした。
山麓線を車で通っている時、九品寺の辺りが白く輝いたように桜の塊が見えます。
背景が葛城山という山の根元のような場所だから、その白さが、一段と綺麗な白に見えました。
快晴の日だったらおそらくこんなに私を惹きつけなかったかもしれません。
真っ赤な彼岸花の咲く秋には何度も行っていますが、雨の日の九品寺に行ってみよう、そのままお寺に向かって左折しました。



駐車場の目の前の桜が満開です。
山門を入ると右手には四国八十八所の石仏をお参りできる広いお庭があります。
この緑の垣根の向こうがそのお庭です。
まるで桜の園のように、ソメイヨシノと紅枝垂れが数本植えてあり、それらの木々が古木となって桜の屋根をお庭に作っているみたいです。
また、左の庭園にも桜の古木が、雨の日の暗がりに灯りとなったように美しい花を咲かせています。



足元に目を落とすと、石畳の参道には、花びらが散り敷いています。
多分今朝から散った花びらでしょう。
白いままで、雨で濡れた石畳にくっついたように貼り付いていますが、踏まれていないのでとても綺麗です。
なんだか歩くのが勿体ないような気がします。


低い位置で幹が分かれたような古木の力強さが、古刹に季節が巡り来ると花を咲かせているのですね。



一番から八十八番まで、お参りしながら庭園巡りをしたこともありましたが、今日は足元の草が雨を含んでいましたので、この観音様の石仏にお参りするだけにしました。

桜の花びらを、体に纏って、花散らしの雨の中に立っていらっしゃいました。



九品寺の裏から葛城古道の方へ、少し歩いてみました。
それは、サクラの美しい民家が見えたからです。
白壁と桜の古木が、代々この家の方が春待ちの花として眺めていらっしゃるような気がしました。
コメント (8)
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期間限定 桜の下のウォーキング4km

2012年04月10日 | ★ 日々の呟き

台風12号の復旧工事のため、上野運動公園のトリムコースが閉鎖されていたが、3月31日から通行禁止が解除された。
一周1キロを4周するのが、今の私には丁度良い運動量のようで、雨の日以外は大体家事が済み次第歩きに行っている。
コースに沿った桜並木が次第に色づき、今日が一番綺麗に咲きそろったいるようだ。
出会って挨拶する人への声掛けは、「桜・綺麗ですね。明日の雨が花散らしの雨かも・・・」とお互いこ綺麗な桜並木を歩けるありがたさを短い言葉で交し合う。


コースの裏側の土手の上から見た桜並木は、ボリュームがあり、ずっと続くのは見事だ。
今年ほど桜の開花を待つ気持ちが大きかったのが珍しい。
春になったら桜が咲くのは当たり前のような感じで花の開花を待つ例年だったが、今年は台風12号でこの桜並木も幹がずいぶん冠水した。
水に流されてきた草やごみが、サクラの木の枝にまで引っかかっているのを見ていたから~~~。
しかし花が遅れはしたものの、例年より見事に咲いて美しい並木を作ってくれた元気さがとても嬉しかった。








明日は雨だから多分歩けないだろうと、いつもどおり4km歩いてから、カメラを持って、コースを楽しませてくれる桜を撮った。
満開の上野公園の桜を観に来る人も、グループも、ここ何日かウォーキングの人よりも多かった。
あちこちで桜を背景に写真を撮っている人もいる。
大きなカメラを持った人も見かけた。



ウォーキングをする時の一心同体のようなストックを車に乗せた。

期間限定の桜並木ウォーキングをもう少しできるといいなぁ。


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飛鳥寺 花会式 甘茶を献じ、甘茶を頂いた日

2012年04月09日 | ☆ ふるさと・大和

昨日4月8日は、お釈迦様の降誕をお祝いする花会式だった。
どのお寺でも花会式が行われたと思うが、何年か前偶然にお参りした飛鳥寺の花会式の祭事を思い出し、昨日は、朝のうちから行く予定を立てていた。
確か2時からだったと記憶していたので、明日香で食事をすれば良いような時間になるまで、もろもろの家事を済ませて出かけた。



遅れていた桜が丁度、花会式をお祝いするように満開になり、飛鳥川の堤の両側がとても綺麗だ。


山門をくぐると、「甘茶をどうぞ」と受付の前で声をかけてくださった。
ずいぶん歩いてきたので、渇いた喉に冷たい甘茶とその甘さがなんと心地よく美味しかったことか。


本堂の扉が大きく開かれて、飛鳥大仏様がお参りの人を優しく迎えてくださるようだ。
この本堂の扉は普段は閉じられていて、お参りする時には、本堂に上がって飛鳥大仏の名で呼ばれている、釈迦如来坐像と真向かってお参りさせていただけるし、お参りした後は写真も自由に撮らせていただける、ありがたい大仏様である。
本道の扉が開かれて境内からお釈迦様におまいりできるのは、花会式と大晦日だけだとのことである。


境内にはご招待の方々の席があり、一般にお参りした人や、たまたま明日香を訪れた人たちは、長椅子などに自由に座って祭事に参加させていただける。


本堂の前に、お釈迦様の誕生仏が美しい花の館の中に立っていらっしゃる。
「天上天下唯我独尊」右手は上を指し、左手は下を指したお姿である。
小さい頃お釈迦様のお話を絵本で読んだとき、難しい言葉だけれどカナを付けてくれていたので、それ以来覚えている。
『「天の上にも天の下にも、私ひとりこそが尊い」という意味であると同時に、人間は生まれや育ちにかかわらず、みな平等に尊い存在だということも意味します』と、その意味が分かるようになった頃、お寺で聴いたお説教に感動した覚えがある。

      
ご詠歌が流れ、称名が唱えられ、その合間に散華がお堂に静かに舞って落ちる。
このような花会式が一番最初に行われたのは、飛鳥寺だそうである。
古代から延々と続けられるこのお寺の最も大切な祭事であると聞いた。

祭事の後、招待席の人から順に、お釈迦様に甘茶を献じ、一般の参詣の人や、観光の人たちも、甘茶を献じることによって、お釈迦様とのありがたいご縁を頂いた。

特別講演があり、ラジオウォークでお馴染みだった青山茂先生の「寺」の成り立ちや役目を古代に遡ったお話は大変興味深かった。
橿原神宮でこの日合った行事に参加されていた村長さんが、パレードの古代の服装のままでのご挨拶も印象に残った。


お寺を後にして振り返れば、祭事の幟がはためき、甘樫の丘の櫻を背景に長閑な明日香の里が夕暮れ近くなってきている。
お釈迦様のご縁を頂いたありがたい一日であった。
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根来寺 サクラ さくら 桜 満開の大門

2012年04月08日 | ☆季節

櫻の名所100選に指定されていたのを、この碑を見てはじめて知った。
大門から駐車場まで通過していたからだろうなぁ。







根来寺で桜が一番美しく見えるのは、この大門の入る風景である。
櫻の頃ここに来た時には、境内に入れないほどの車だから、大門前になんとか車を短時間停めて、好きなアングルを切り撮っている近年である。
丁度お昼時だったので、大門の下でもお食事をしている家族が多く、満開を待ちかねた人たちがみんな楽しそうである。


    

桜が満開になると、その一生懸命さが、ずしんと心に食い込んでくるような気持ちになる。

<紀の国の 根来の寺の 大門は 狂おしいまで 桜に満ちる>




どの駐車場も満車で、境内に入ることもできず、そのまま帰ることにしたが、それさえ車は渋滞というより停滞停滞ののろのろ動きを、利用して、何枚か写真を撮った中の一枚。

干支の水場にも行きたいと思っていたが、また別の日に出なおすことにした。


お ま け

 

11時少し前に家を出たので、根来寺に着くまでに、お好み焼き「ねごろ」で、好きなねぎ焼きで、お腹ごしらえをしてお寺に向かった。
根来寺に行く楽しみの一つである。






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