Remembrance 2006/09/06-2020/06/08  2020/07/01-

   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

兵庫県立美術館「ピカソとクレーの生きた時代展」

2009年05月16日 | 
「ピカソとクレーの生きた時代展」が観たくて、兵庫県立美術館へ公共交通機関で行った。

岩屋駅に着いて、行き先表示(下の写真)を見たとき、神戸と奈良が繋がっているんだということに感動を覚えた。
3月20日に阪神なんば線が開通したのはニュースで知っていたが、直通運転がなされているのを実感として認識した瞬間だった。



数分歩いて兵庫県立美術館に到着。

  

会場は平日だからか、そんなに混み合ってなくて、ゆったりと見て回ることができた。


展示会場の一角でビデオの上映があり、今回の企画展についてデュッセルドルフのノルトライン=ヴェエストファーレン州立美術館の方がいろいろと語っていた。

「遠い日本への搬送を考えると、貸し出せる作品はそう多くはない。パブロ・ピカソの『二人の座る裸婦』と『鏡の前の女』は滅多に館外には出さない作品だ。今回の展覧会を観て、ノルトライン=ヴェエストファーレン州立美術館へ行こうと思ってくれる日本の方がたくさんいてくれたら、とても嬉しい。」

その中で、この美術館がクレーの作品を多数所蔵していることについて、「クレーはアカデミーの教授だったが、1933年に政権を握ったヒトラーにより職を解かれ、スイスへの亡命を余儀なくされた。またクレーの作品も散逸していった。
その後戦争が終わり、ノルトライン=ヴェエストファーレン州知事が、ヒトラーの負の歴史を認識し、そこから新たな一歩を進むために、多額の予算を計上してクレーの作品を多数買い戻した。」という説明があった。
私はこの指導者の、反戦への崇高な思いと英断に感動してしまった。



すべてを見終えた所には数台のパソコンが置いてあり、今回展示されたうちの数点の作品の画像を添付で自由に送ってよいというサービスがあった。

アドレスの流出の危険性は…と思いながら、私のフリーメールのアドレスに数点の画像を送信した。今ではこんなサービスがあるのかぁ…と、時代の流れを感じる一コマであった。

以下がその画像(私が縮小したものもある)。

★クレーの作品で最も気に入った「リズミカルな森のラクダ」。
 ポストカードが売り切れていて、買えず。

★クレーの作品で2番目に気に入った「宝物」
 このマグネットを買い求めた。

★クレーの「赤いチョッキ」 
 このピンバッチを買い求めた(840円)。

★クレー「婦人と流行」



送信した後、小磯良平記念室や金山平三記念室、コレクション展「風景画に親しむ」をゆっくり観た。
こちらは人が少なく、とてもリッチな時間だった。

小磯良平氏の「斉唱」は写真等で観たことがあったが、ここに所蔵されているのかぁ!!と、やはり本物を観るのはいいなぁと思う私だった。

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