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   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

いとゆふ(糸遊)

2024年09月30日 | 言葉・文字・書籍
先日食べた仕出し屋さんのお弁当の蓋に、万葉仮名の和歌が書いてありました。

読めないけれど、読もうと努めました。






かすみはれ みどりの
そらも のどけくて
あるかなきかに
あそぶいとゆふ

和漢朗詠集に載っている歌だそうな。(読み人知らず)

「いとゆふ」が「糸遊」で、「陽炎」の別称だとは知らなかったなぁ~!



「いとゆふ」を詠んだ俳句もありました。

糸遊に結びつきたる煙哉        芭蕉 「雪まろげ」
入りかゝる日も糸ゆふの名残かな     芭蕉 「初茄子」



新しい言葉を獲得したとき、私は「次にしりとりをするときにこの言葉を言ってみよう」と思います。
でも、しりとりをする機会は滅多にないので、結局一度も口にすることなく忘れてしまい、消えていきます。



先日ストレッチの教室で、15人が「き」のつく言葉を順番に言って、それに合わせて動くという場面がありました。
しりとりよりも考える時間があります。
2巡しました。

「キリギリス」「木村拓哉」「きびだんご」「きゅうり」「九州」「きりたんぽ」「きゃべつ」などが次々に発せられました。

私が思い付いた「き」で始まる単語は「紀の川」と「金環食」。
「熊野」と「天体」が頭に残っていたようです。

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